【6月8日・9日新馬戦】ファートゥアの父エピファネイアは可能性を感じる種牡馬 2019年新馬

【東京デビュー】

※土曜東京5R 芝1400m※
ファートゥア 牝2
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:(美)手塚貴久
父:エピファネイア
母:アロマティコ(母父:キングカメハメハ)

【馬名の意味・由来】
イタリアの女神

【コメント】
エピファネイアは可能性を感じる種牡馬だ。母のシーザリオの繁殖実績が素晴らしいだけでなく、同馬の父がスペシャルウィークであるがゆえにサンデーサイレンスの位置が必然的に遠くなる。今回の配合相手はキングカメハメハを父に持ち、母父がサンデーサイレンスのアロマティコなのだが、サンデーサイレンスが4代前にいるエピファネイアなら、3代前にサンデーサイレンスがいるアロマティコのような馬でも、4×3という理想的なインブリードを実現させることができる。もちろん、母父がディープインパクトのようなサンデーサイレンス系の種牡馬でも、考え方は同じだ。日本競馬に適応するスピードを見せるようなら、かなりの活躍を期待できるのではないだろうか。


※日曜東京5R 芝1800m※
ワーケア 牡2
馬主:落合幸弘
厩舎:(美)手塚貴久
父:ハーツクライ
母:チェリーコレクト(母父:Oratorio)

【馬名の意味・由来】
空の神(ハワイ神話の父神)

【コメント】
母チェリーコレクトは昨年のヨークシャーオークス勝ち馬で、凱旋門賞でエネイブルに鋭く迫ったシーオブクラスの半姉という血統。父がシーザスターズのシーオブクラスに対し、チェリーコレクトの父はオラトリオ。シーザスターズのほうが大物感はあるが、スピードが必要な日本競馬への適性とサンデーサイレンス系とのマッチングを考慮すれば、デインヒル系のオラトリオのほうが合う可能性が高い。過去2年はディープインパクトと配合されているが、先週の新馬戦を勝ち上がったサリオスのように、この時期にデビューできるのであれば、成長力に富むハーツクライのほうが期待値は高い。


ゴルコンダ 牡2
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:(美)木村哲也
父:ヴィクトワールピサ
母:ゴレラ(母父:Grape Tree Road)

【馬名の意味・由来】
マグリットの絵画名

【コメント】
母のゴレラはビヴァリーDSというGIの勝ち馬で、ムーンランドロンシャン賞2着やBCマイル3着などの実績を持っている。繁殖として期待された馬であったと思うのだが、これまでは5勝をマークしたネオウィズダムが目立つ程度。そこまでの大物は出していない。母父のグレープツリーロードはパリ大賞を勝ったカーリアン産駒だが、産駒実績はそこまでではなく、ここが少し弱かったのではないか、と私は推測している。前述したネオウィズダムはネオユニヴァースの産駒で、今回の父はネオユニヴァースの代表産駒でもあるヴィクトワールピサ。父が替わったため、ミスタープロスペクターとノーザンダンサーのニックスも遠い位置で成立している。案外、面白いかもしれない。


【阪神デビュー】

※土曜阪神5R 芝1200m※
トリプルエース 牡2
馬主:ゴドルフィン
厩舎:(栗)斉藤崇史
父:Shamardal
母:Triple Pirouette(母父:Sunday Silence)

【馬名の意味・由来】
母名の一部+エース

【コメント】
日本で繋養していた母トリプルピルエットをわざわざ外国へと連れて行き、シャマルダルを配合させた経緯に注目したい馬だ。そもそも、このトリプルピルエットという馬はノーザンダンサー、ミスタープロスペクター、サンデーサイレンスと素晴らしい種牡馬ばかりを重ねている血統的な価値の高い馬。これまでの産駒は結果を出せなかったが、その可能性は無限のはずだ。ドバイWCを勝ったストリートクライの全姉ヘルシンキから生まれたシャマルダルは、フランス二冠を含むGI4勝馬で、イギリスの2歳最強馬決定戦であるデューハーストSも制するなど、早熟性も持ち合わせていた馬だった。多彩なニックスと魅力的なクロスを成立させている配合。面白いと思う。


※日曜阪神5R 芝1600m※
アドマイヤヴェラ 牡2
馬主:近藤利一
厩舎:(栗)須貝尚介
父:カレンブラックヒル
母:コズミックショア(母父:Elusive Quality)

【馬名の意味・由来】
冠名+ほ座

【コメント】
父がゴーンウエスト産駒のイルーシヴクォリティーで、母父はヘネシー、その先にはクラフティプロスペクターの名がある母コズミックショアの血統構成は、余計なことを考えずにスピードのみを重ね合わせている配合。来年のオルフェーヴルのようなスタミナ×スピードみたいな考え方も悪くないが、この血統の長所を伸ばそうと思えば、さらにスピードを乗せる種牡馬を選んだほうがいいだろう。配合相手に選ばれたカレンブラックヒルはNHKマイルCを勝ったダイワメジャー産駒。同馬のポイントはストームキャットがいる母系にあると私は考える。今回もストームキャットの4×4というクロスが成立。スピード馬を作りやすいのだ。


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