【5月12日(日)】ヴィクトリアマイル 2019年重賞出走予定馬

アエロリット 牝5
騎手:横山典弘
厩舎:(美)菊沢隆徳
父:クロフネ
母:アステリックス(母父:ネオユニヴァース)

アメリカ遠征帰り。腹回りに多少の余裕を感じるが、好調の証しになる斑点がしっかりと浮き出ており、状態が悪いようには見えない。力を出せる仕上がりと判断して良さそうだ。しっかりとキ甲が抜け、厚みのある胸前とトモの格好は牡馬顔負け。常に感じることだが、クロフネの影響を色濃く受けた、実に厚みのある馬体をしている馬だ。クロフネに似ているにもかかわらず、主戦場を芝としているのは、繋が柔らかいため。この部分だけは母父ネオユニヴァースの影響を感じる。これが芝で瞬発力を生む理由。


ラッキーライラック 牝4
騎手:石橋脩
厩舎:(栗)松永幹夫
父:オルフェーヴル
母:ライラックスアンドレース(母父:Flower Alley)

筋肉のメリハリがはっきりとした馬体。父であるオルフェーヴルの影響を受けたパワータイプの馬と考えている。トモの部分のボリュームも十分にあるのだが、この馬の1番のセールスポイントは牡馬に匹敵するほどの胸囲であり、一見するとダート馬ではないかと思うほど、力強い胸前をしている。やや前が勝った印象を受けるのもそのためだ。アバラ骨がうっすらと浮いた状態で腹回りもシャープ。完全に仕上がっている。


レッドオルガ 牝5
騎手:北村友一
厩舎:(栗)藤原英昭
父:ディープインパクト
母:エリモピクシー(母父:ダンシングブレーヴ)

筋肉質な馬が多い今回の出走馬では、少し異質に感じるほどの薄い馬体。しかし、ディープインパクト産駒の牝馬なら、この姿こそが本来のものではないかと思う。筋肉が足りないのではなく、余計な肉が付いていないという表現のほうが適当で、例えば首周りから胸前までのボリュームはそれなりに付いている。トモの薄さと柔らかそうな繋はディープインパクト産駒の顕著な特徴。むしろ、このほうが走りのイメージが沸く。


プリモシーン 牝4
騎手:福永祐一
厩舎:(美)木村哲也
父:ディープインパクト
母:モシーン(母父:Fastnet Rock)

体の締まり具合が抜群で、腹回りの肉付きも適当。ケチを付けるところがないほどの仕上がりに見える。500キロ前後の馬体重を誇る大型の牝馬だが、スラッと見せる馬体に重さは感じない。むしろ、いかにもディープインパクト産駒の牝馬といった印象を受ける、薄くて切れのある馬体の持ち主だ。母父ファストネットロックの影響があるとすれば、それは少しだけ立ち気味の繋になるだろうか。だが、神経質に考える必要はなく、この状態でもそれなりの瞬発力は持っているはず。


ソウルスターリング 牝5
騎手:武豊
厩舎:(美)藤沢和雄
父:Frankel
母:スタセリタ(母父:Monsun)

馬体の張り、毛ヅヤの良さ。どれをとっても非の打ちどころがない。昨年よりも全体的に丸みが出たように感じるが、決して太いという印象は受けず、肉付きが良くなったという表現が適当と思う。背中からトモへのラインが実にきれいな馬で、父のフランケルよりも母系の影響を感じるスラッとした馬。本質的にはマイルよりも中距離のほうに適性があるように感じる。日本の競馬に向いた馬体ではないかもしれないが、素晴らしいシルエットの持ち主であることは間違いないだろう。


ミッキーチャーム 牝4
騎手:川田将雅
厩舎:(栗)中内田充正
父:ディープインパクト
母:リップルスメイド(母父:Dansili)

450キロ程度の馬体重と思えない厚み、ボリュームを感じる馬。特に盛り上がったキ甲から胸前へと続く部分の逞しさは見事で、これはディープインパクトではなく、母系にいるデインヒル系の特徴。その影響力はスピードに頼った同馬のレースぶりにも出ている。他の馬よりも明らかに大きい飛節も特徴のひとつで、牡馬と見間違うほどの迫力。輸送が苦手とのことだが、馬体だけを言えば、ここでも見劣らない。


ノームコア 牝5
騎手:D.レーン
厩舎:(美)萩原清
父:ハービンジャー
母:クロノロジスト(母父:クロフネ)

昨年よりも白さを増し、クロフネの影響を強く感じるようになったが、同じクロフネ産駒のアエロリットと比較すれば、トモの部分のボリュームが少し足りない。もっとも、筋肉の量が不足しているのではなく、サンデーサイレンスの血を引く牝馬らしい薄いトモとの表現が的確だろうか。サンデーサイレンスの影響を受けている部分は他にもあって、それはアエロリットよりも柔らかく見える繋。ハービンジャーの産駒でも切れる脚を使える理由がこれだ。

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