【5月5日(日)】NHKマイルC 2019年重賞出走予定馬

グランアレグリア 牝3
騎手:C.ルメール
厩舎:(美)藤沢和雄
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ(母父:Tapit)

繋の柔らかい馬が多いディープインパクトの産駒にしては、少し立ち気味の繋をしている馬。牡馬顔負けの厚みがあるトモも、ディープインパクト産駒の牝馬らしさを感じない部分と言えるだろう。瞬発力ではなく、スピードを活かす同馬の競馬のスタイルは、タピットがいる母系の影響を受けているからこそであり、それは前述した馬体の特徴から説明が付くというわけだ。桜花賞出走の段階でほぼ仕上がっていたため、さらなる上積みがあるかは微妙だが、適度に丸みがあり、張りも十分の馬体を見る限りは、前走を使ったダメージはないと言えそう。


アドマイヤマーズ 牡3
騎手:M.デムーロ
厩舎:(栗)友道康夫
父:ダイワメジャー
母:ヴィアメディチ(母父:Medicean)

無駄な部分はほとんどなく、研ぎ澄まされた印象を与える馬体は前走の皐月賞のときと同様。ダイワメジャーの産駒で、見た目の印象から中距離くらいまでの距離を適性とする馬だが、首も胴も短い馬ではない。むしろ、首周りの雰囲気、しっかりと浮き出た肩先の筋肉、十分なボリュームがあるトモの格好に至るまでのバランスの良さがセールスポイントであり、未発達な印象を残すキ甲が抜けてくれば、さらにワンランク上の馬へと成長するのではないだろうか。グランアレグリアよりも柔らかい繋をしており、馬体を併せた状態から瞬発力勝負をするのであれば、こちらに分がありそうだ。


ファンタジスト 牡3
騎手:武豊
厩舎:(栗)梅田智之
父:ロードカナロア
母:ディープインアスク(母父:ディープインパクト)

これまでに何度も取り上げてきた馬で、そのたびに首も胴も短めで距離に限界があると指摘したのだが、それはクラシック路線に出走していた馬たちと比較していたからだろうか。マイル前後を得意とする馬に囲まれた今回、同馬の馬体が決してマッチョ過ぎず、実は整っていたものであることに気付いた。スプリンターと呼ぶようなレベルの首、胴の形ではなく、トモの部分の厚みも適当量。キ甲も十分に発達しており、現状の完成度はかなり高いと考えていい。母父ディープインパクトの要素は少なく、父ロードカナロア、もしくは曽祖父のデインヒルあたりの影響を感じるスピードタイプの馬。


ワイドファラオ 牡3
騎手:内田博幸
厩舎:(栗)角居勝彦
父:ヘニーヒューズ
母:ワイドサファイア(母父:アグネスタキオン)

栗毛の毛色とスラッと見せる体型。決してダート馬らしくない馬体が、逆に父ヘニーヒューズの影響を強く感じる。ただし、筋肉の量は十分過ぎるほどで、肩先の部分だけでなく、ヘニーヒューズ産駒は薄くなりがちなトモの部分に関しても、筋肉がしっかりと浮き上がっている。持っている能力はかなり高いのではないだろうか。毛ヅヤがいいだけでなく、張りのある筋肉をしているところにも注目。休み明けをひと叩きした上積みは確実だろう。立ち気味の繋、爪も小さめなので、道悪はこなすはず。当然ながら、ダートにも適性はあると思う。


ダノンチェイサー 牡3
騎手:川田将雅
厩舎:(栗)池江泰寿
父:ディープインパクト
母:サミター(母父:Rock of Gibraltar)

十分に浮き出たキ甲と素晴らしいトモの張り。飛節の角度もいい。欠点が少ないというか、全体のバランスが非常に整った馬という印象を受ける。2月のきさらぎ賞から間隔が少し開いているが、太めという感じはほとんどなく、追い切りを消化して東京に輸送すれば、当日はかなりすっきりと見せるのではないだろうか。計算された仕上げと言えるかもしれない。柔らかい繋をしているので、高速馬場での瞬発力勝負にも対応できるはずだ。


プールヴィル 牝3
騎手:秋山真一郎
厩舎:(栗)庄野靖志
父:Le Havre
母:ケンホープ(母父:Kendargent)

しっかりと抜けたキ甲の部分を見る限り、3月生まれでも完成の早いタイプと考えることができるだろう。薄く見える馬体は成長途上だからではなく、この状態こそが同馬の本質と捉えるべき。首が長く見えるのは、単純に厚みが足りないだけであり、それはストンと落ちたトモの部分にも言えることだ。筋肉質な馬が多いマイラータイプの牡馬と比較すれば、どうしても見劣ってしまうが、最初から薄手の牝馬という認識を持ってみれば、そこまで貧弱な馬体はしていない。繋は柔らかく、一定の瞬発力を持っているはず。


ヴィッテルスバッハ 牡3
騎手:戸崎圭太
厩舎:(美)池上昌和
父:ルーラーシップ
母:ケイティーズジェム(母父:ディープインパクト)

父がルーラーシップで母父はディープインパクト。本来であれば、2400mに適性があって不思議のない配合だが、この馬はキングカメハメハの影響が強く出過ぎているのか、驚くほどに筋肉質。首から肩周りにかけての筋肉が立派で、トモのボリュームもかなりのもの。しかも、首も胴も短めときている。2400mどころか、マイルでも距離が少し長いのではないかと思えるほどだ。すでにキ甲が出ており、馬体に一本の筋が入っている。完成度は高い。

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