【12月8日・9日新馬戦】爆発する可能性は十分にあると思う 2018年新馬

【中山デビュー】

※土曜中山5R 芝1600m※
エレベル 牝2
馬主:吉田照哉
厩舎:(美)中舘英二
父:ディープインパクト
母:オンヴェラ(母父:Smart Strike)


【馬名の意味・由来】
彼女は美しい(仏)

【コメント】
あくまで個人的な見解ではあるのだが、ミスタープロスペクター系よりもノーザンダンサー系のほうがディープインパクトとの相性がいいと考えている。優秀な繁殖成績を残し、カナダの殿堂馬にもなっているノークラスの一族であるスマートストライクは、ミスタープロスペクター系の中でも優秀な種牡馬と言える存在。ディープインパクトとの掛け合わせは一見すると素晴らしいものであるように思えるだろう。しかし、ノーザンダンサー系→ミスタープロスペクター系→ディープインパクトではなく、ミスタープロスペクター系→ノーザンダンサー系→ディープインパクトのほうが掛け合わせの順番としては良かったはずで、血統表にいる個々の馬のレベルが高いだけに、少しもったいない気がしてしまう。配合の順番は意外に重要なのだ。


※日曜中山6R 芝1800m※
カーテンジュエル 牝2
馬主:木村直人
厩舎:(美)尾関知人
父:キングカメハメハ
母:アルデュール(母父:フレンチデピュティ)


【馬名の意味・由来】
宝石のカーテン。オーロラをイメージして

【コメント】
父がサンデーサイレンスで母はマガロという血統を見て、非常に懐かしいと感じてしまった。この馬の祖母であるミスアルダント。前述した血統を持つ彼女はサンデーサイレンスが最初に送り出したダービー馬タヤスツヨシの全妹であり、筋肉質なダート馬になってしまいそうなキングカメハメハ×フレンチデピュティという配合に柔らかさを与える役目を背負う存在だ。キングカメハメハもフレンチデピュティもサンデーサイレンス系とのニックスが成立する馬という点もポイントになるだろう。芝で切れるタイプの馬が出てくれば、非常に面白いのだが。


【阪神デビュー】

※土曜阪神6R ダ1800m※
ハヤブサナンデクン 牡2
馬主:武田修
厩舎:(栗)吉村圭司
父:ゴールドアリュール
母:ホワイトクルーザー(母父:クロフネ)


【馬名の意味・由来】
冠名+「ナンデダロ」にちなんで

【コメント】
母のホワイトクルーザーは牡馬を相手にチャンピオンズCを勝った名牝サンビスタを半妹に持つ馬で、父がスズカマンボだったサンビスタよりもクロフネのホワイトクルーザーのほうがダート色は強く、ゴールドアリュールとの掛け合わせになった同馬の目指すべき方向もおのずと決まってくる。もちろん、主戦場はダートとなるはずだ。同馬を生産したのはグランド牧場。数多くの活躍馬を出している牧場だが、そのほとんどがダートで結果を残した馬。それは社台系列の牧場以外では芝の大レースで活躍しにくい現状を表している。


※日曜阪神5R 芝1800m※
ウォータースペース 牝2
馬主:山岡正人
厩舎:(栗)安田隆行
父:ブラックタイド
母:プティプランセス(母父:キングカメハメハ)


【馬名の意味・由来】
冠名+宇宙

【コメント】
何度も言ってきたことだが、アメリカではミスタープロスペクターとエーピーインディーは相性のいい配合として知られており、このようなマッチングをする馬が非常に多い。父がキングカメハメハのプティプランセスは日本産だが、アメリカ的な配合の繁殖牝馬と考えることもできるだろう。キングカメハメハはサンデーサイレンス系との相性がいい種牡馬として知られており、ディープインパクトとは同配合でもタイプの違う産駒を出すブラックタイドとの掛け合わせなら、牝馬でも馬体のしっかりした馬が出てくるかもしれない。芝、ダートの二刀流が期待できるだけでなく、距離の融通性までありそうだ。


ティグラーシャ 牝2
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:(栗)池添学
父:ディープインパクト
母:シーズアタイガー(母父:Tale of the Cat)


【馬名の意味・由来】
映画の主人公の名。「トラちゃん」というニュアンスの愛称

【コメント】
母のシーズアタイガーはアメリカの2歳牝馬チャンピオンになった実績を持っている馬だが、自身の体内にミスタープロスペクターのインブリードを成立させている血統にもかなりの魅力を感じる。エレベルという馬の項で「ディープインパクトとの配合は掛け合わせる順番」が大事という話をしたが、この馬はミスタープロスペクター系→ノーザンダンサー系→ディープインパクトの順番を守っているところが大きなポイント。ディープインパクトと相性がいいストームキャットの直仔であり、母父ミスタープロスペクターの特徴であるスピードの持続性を受け継いだテイルオブザキャットを母父に迎えているところも注目だ。爆発する可能性は十分にあると思う。


ユキエチャン 牝2
馬主:大野剛嗣
厩舎:(栗)須貝尚介
父:ジャスタウェイ
母:ベットーレ(母父:Blu Air Force)


【馬名の意味・由来】
人名より+呼称

【コメント】
母父のブルエアフォースはセックスアピールを祖母に持つ馬で、私が管理したフサイチパンドラ、その娘であるアーモンドアイと同じ一族ということになる。ブルエアフォース自身はGIIIを勝った程度の馬で、産駒の成績も目立つほどではない。確かに地味な血統ではあるのだが、ジャスタウェイとの掛け合わせがハマれば、思わぬ活躍馬を出しても不思議はない下地は持っている馬。ジャスタウェイに期待されているのはスピードの遺伝。次にサンデーサイレンス系の切れを足すことだ。


【中京デビュー】

※日曜中京5R 芝2000m※
アンテメリディエム 牡2
馬主:ゴドルフィン
厩舎:(栗)須貝尚介
父:Authorized
母:Morning Line(母父:Anabaa)


【馬名の意味・由来】
午前

【コメント】
父のオーソライズドが英ダービー馬。サドラーズウェルズの後継種牡馬の中でもスタミナタイプのモンジューを父に持ち、母系にはレインボウクエストの名もある。日本で結果を残すことが難しい欧州血統の馬とあれば、スピードの注入がなによりも優先される。今回で言えば、母父のアナバー。ダンジグ産駒の同馬が果たす役割は相当に大きい。アナバーではなく、その先にいるアイリッシュリバーなどが強調されてしまった場合は、スピード不足に陥る可能性が高いだろう。

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