【10月27日・28日新馬戦】今週で一番の注目馬だと思う 2018年新馬

【東京デビュー】

※土曜東京5R 芝1600m※
レディマクベス 牝2
馬主:ゴドルフィン
厩舎:(美)藤沢和雄
父:ハーツクライ
母:レディオブオペラ(母父:Singspiel)


【馬名の意味・由来】
マクベス夫人

【コメント】
母は私が管理したレディオブオペラ。彼女は1200mの距離で5勝をマークしたのだが、父がシングスピールで母父はキングマンボ。正直、この距離に適性を示すと最初は思っていなかった。彼女の血統にスプリンターとしての資質を探すのなら、まずは母系にいるダンジグ。この馬の存在は間違いなく大きかったと思う。もうひとつはヘイローのインブリード。グロリアスソングを母に持つ血統馬のシングスピールにキングカメハメハ、サンデーサイレンスといった配合ももちろんだが、このインブリードが合ったからこそ、彼女は豊富なスピードを持つ馬になったと思う。個人的には切れに優れる来年のディープインパクト産駒のほうが期待は大きいが、ハーツクライでもサンデーサイレンスの2×4というインブリード。今週で一番の注目馬だと思う。


レッドベルディエス 牝2
馬主:(株)東京ホースレーシング
厩舎:(美)鹿戸雄一
父:ディープインパクト
母:レッドファンタジア(母父:Unbridled's Song)


【馬名の意味・由来】
冠名+美しい女神(仏)

【コメント】
ディープインパクトにストームキャットは目にする機会の多い配合構成だが、今回は2頭の間にアンブライドルズソングを挟んでいる。本来、この手のパターンは「もったいない」と思わせることが多いのだが、それがアンブライドルズソングという優れた馬になったことで、血統構成的にはさらに厚みを感じさせるものとあった。BCクラシックにペガサスWC、ドバイWCなどのGIを勝ちまくったアロゲートを筆頭に多くの活躍馬を出したアンブライドルズソングは母父の位置に入っても優秀で、今週の天皇賞(秋)で注目を集めるスワーヴリチャードはその代表的な馬と言えるだろう。同じサンデーサイレンス系の種牡馬であるディープインパクトとの相性も文句なしのはずだ。


※日曜東京5R 芝1800m※
ルヴォルグ 牡2
馬主:(株)フクキタル
厩舎:(美)藤沢和雄
父:ディープインパクト
母:キトゥンカブードル(母父:Kitten's Joy)


【馬名の意味・由来】
LeVol、飛翔(仏)とGoalより。ターフを華麗に駆け抜ける

【コメント】
母父のキトゥンズジョイはアメリカの芝中距離路線で活躍したGI馬だが、その父であるエルプラドがそうであったように、送り出す産駒の距離はそこまで限定されず、意外なほどの融通性がある。日本での代表産駒はジャンダルムにダッシングブレイズ。ともにマイルから中距離に適性のある馬だ。今回の配合はニジンスキー、イージーゴアと長い距離に向くスタミナと底力をベースとし、グランドスラムでスピードを補完。キトゥンズジョイで融通性を出し、最後にディープインパクトで切れを足すという流れになっている。化ける可能性のある面白い配合と言えそうだ。


セントレオナード 牡2
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:(美)堀宣行
父:ディープインパクト
母:リリーオブザヴァレー(母父:Galileo)


【馬名の意味・由来】
スズランが誕生した伝説に登場する森の守護神

【コメント】
母のリリーオブザヴァレーはオーサムアゲインSというGIレースを勝ち、ドバイWCで2着があるムブタヒージの半姉という血統馬。今回と同じディープインパクトとの配合で、青葉賞を勝ったヴァンキッシュランという重賞勝ち馬を輩出しており、その信頼度はかなり高い血統と言えるかもしれない。スタミナを武器としているサドラーズウェルズの後継種牡馬でありながら、様々な産駒を輩出してくるガリレオ。それはブルードメアへと立場を変えても大きなイメージチェンジはない。母父ガリレオのディープインパクト産駒でもクラシックディスタンスに向かない馬もいるが、この馬の場合は全兄が距離適性をすでに示しているところがポイント。長い距離向きと思う。


【京都デビュー】

※日曜京都5R 芝1600m※
アルディテッツァ 牡2
馬主:(株)G1レーシング
厩舎:(栗)池江泰寿
父:オルフェーヴル
母:スキッフル(母父:トニービン)


【馬名の意味・由来】
大胆、勇敢(音楽用語)。母名より連想

【コメント】
中京記念を勝ったフラガラッハを筆頭にイリュミナンスが4勝、フェルメッツァ、エスティタートはともに5勝をマーク。活躍馬を続々と送る母スキッフルの繁殖牝馬としての能力を疑う余地がなさそうだ。ただし、これらの馬の父はどれも軽さや切れを武器にしている印象の種牡馬で、今回のオルフェーヴルはこの部分が少し引っ掛かる。切れよりもパワーに寄ったイメージの馬体とレースぶり。距離はこなすと思っていたのだが、これが意外なほどにこなせなかった。もちろん、まだサンプル数は少なく、これまでのイメージとは違う馬も出してくるかもしれないが、現状での評価は微妙だ。


【新潟デビュー】

※日曜新潟5R ダ1200m※
タイガーキット 牡2
馬主:那須野牧場
厩舎:(美)和田正一郎
父:Lucky Pulpit
母:Kitra(母父:Woodman)


【馬名の意味・由来】
トラ+母名の一部と父名の一部の組合せ

【コメント】
ラッキープルピット自身はそこまでの実績を上げているわけではないが、同馬の母系はアンブライドルズソングと非常に似通った血統。この血統の良さを買われてのスタッドインだったとすれば、ドバイWCを筆頭に7つものGIを勝ったカリフォルニアクロームという名馬を輩出。そのジャッジは正しかったということになる。カリフォルニアクロームと同じミスタープロスペクター系との配合になる本馬だが、こちらは母父がウッドマンでその先にはシアトリカル、ブラッシンググルーム。血統のスケール感だけを言えば、母父がノットフォーラヴのカリフォルニアクロームより上のようにも思える。初戦から適性のあるダートを選択している点は素晴らしいところだ。

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