競馬界でも“最強”と噂される眼力で、週末レースの有力馬をジャッジ!

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  • 2019年重賞出走予定馬

    【3月24日(日)】高松宮記念

    ダノンスマッシュ 牡4 騎手:北村友一 厩舎:(栗)安田隆行 父:ロードカナロア 母:スピニングワイルドキャット(母父:Hard Spun) 明け4歳馬でも十分過ぎるほどの胸囲があり、適度な丸みがあるトモの格好も好印象。正面から見ると正方形で、本来なら距離に限界があって不思議がないように思えるはずなのだが、この馬は正方形の馬体でもゆとりがあって、多少の距離延長ならこなしてしまいそうな雰囲気がある。この感覚は父ロードカナロアに近いものだ。前走時よりも馬体の張りが良くなり、筋肉の輪郭もハッキリとした。いい状態に仕上がっていると思う。 モズスーパーフレア 牝4 騎手:武豊 厩舎:(栗)音無秀孝 父:Speightstown 母:Christies Treasure(母父:Belong to Me) 私は父のスペイツタウンを実際に見たことがあるが、短距離血統と思えないほどにスラッとした馬体に驚いたもの。その特徴が産駒の彼女にも出ている。首がそれなりに長く、トモもそこまで発達しているわけではない。短距離一辺倒には見えない馬体だが、スペイツタウンの産駒はこれでいい。ヘニーヒューズなどと同じ感覚だ。毛ヅヤなどはもっと良くなってもいいが、冬毛がかなり出ていた前走よりはツヤが出た。良化しているようだ。 ロジクライ 牡6 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)須貝尚介 父:ハーツクライ 母:ドリームモーメント(母父:Machiavellian) 首が短く、胴の詰まった馬が多い今回の出走馬の中では異色に感じる馬体。母系のマキャヴェリアン、ダンジグがスピードを補完しているのだろうが、この馬のシルエットは父ハーツクライの影響をしっかりと受け継いだもの。首や胴がそれなりに長く、背中もゆったりとしている。トモの部分に筋肉はあるが、スプリンターらしい盛り上がりはないところもそうだ。スピード負けするかもしれないが、スタミナを競う展開には強いタイプだろう。 ナックビーナス 牝6 騎手:大野拓弥 厩舎:(美)杉浦宏昭 父:ダイワメジャー 母:レディトゥプリーズ(母父:More Than Ready) 500キロをはるかに超える大型の牝馬。確かに逞しさはあるが、その一方でスカッとした腹回り、胸前と比べて少し薄めに見えるトモの部分に、牝馬らしさも残しているのが特徴だ。すでに完成しきった馬体であることは、しっかりと抜けたキ甲の部分が証明している。これからも大きく変化していくことはないだろう。あばら骨がうっすらと浮いた馬体から、すでに馬体は仕上がっていると判断していい。 レッツゴードンキ 牝7 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)梅田智之 父:キングカメハメハ 母:マルトク(母父:マーベラスサンデー) 腹回りの肉の分厚さとは対照的な首の細さ。これがアンバランスな印象を与えてしまっている。元来が短距離馬らしい首の短いタイプ。これも影響しているのだろうか。もう少し締りが出てきてほしいと思う反面、年齢的にこれ以上はシャープにならないだろうとも思う。一つひとつのパーツを見れば、実績馬らしい筋肉の盛り上がりがあり、7歳馬ということもあってキ甲も完全に抜けている。たくましさは感じる馬体だ。 ミスターメロディ 牡4 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)藤原英昭 父:Scat Daddy 母:Trusty Lady(母父:Deputy Minister) 父はスキャットダディで母父デピュティミニスター。ダート馬のような血統の持ち主だが、血統のイメージよりも繋が柔らかく、パワーのみに特化した印象は受けない。背中に伸びのあるタイプではないが、それでも重苦しい感じはなく、むしろスラッと見せるようなところもある。今回は1200mに距離を短縮して挑む1戦だが、距離の延長にも対応できるタイプではないだろうか。4歳馬にしてはキ甲がしっかりと抜け、完成度の高い馬体に見える。 アレスバローズ 牡7 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)角田晃一 父:ディープインパクト 母:タイセイエトワール(母父:トニービン) ディープインパクトにトニービン、その先にはヘクタープロテクター。どの部分を切り取れば、この馬の説明ができるのかと頭を悩ませるほどの馬体。相当に異質な馬であると思う。首が短く、胴詰まり。背中に伸びがないので、伸縮を利かせた軽い走りはできないタイプだろう。サンデーサイレンス系とは正反対だ。なによりの特徴は飛節にあって、サンデーサイレンス系は曲飛だが、この馬は直飛。サンデーサイレンス系らしくない一番の箇所であると思う。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【3月17日(日)】スプリングS

    ヒシイグアス 牡3 騎手:F.ミナリク 厩舎:(美)堀宣行 父:ハーツクライ 母:ラリズ(母父:Bernstein) 無駄な部分がほとんどない、シャープでスラッとした馬体の持ち主。もちろん、筋肉量が十分でないという意味ではなく、均整が取れていると考えてほしい。一つひとつのパーツを見れば、そのほとんどにしっかりとした筋肉が付いており、トモの部分のボリュームなどは、見るべき箇所の一つにもなっている。肩先から足元までの流れも良く、繋も柔らかい。キ甲も十分に出ている。見栄えのいい馬であると思う。 ファンタジスト 牡3 騎手:武豊 厩舎:(栗)梅田智之 父:ロードカナロア 母:ディープインアスク(母父:ディープインパクト) 母父にディープインパクト。しかし、同馬の影響を感じる部分が、この馬には全く見られない。キ甲から肩先にかけての部分が発達し過ぎているので、少しわかりにくくなっているが、首はスプリンターのように短く、胴の部分も詰まり気味。しっかりと盛り上がったトモも、ディープインパクト産駒の特徴と明らかに違う。腹回りにゆとりがあるのは確かだが、それを差し引いても厚みのある馬体だ。ミスタープロスペクター系×デインヒルのイメージでいいと思う。 クリノガウディー 牡3 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)藤沢則雄 父:スクリーンヒーロー 母:クリノビリオネア(母父:ディアブロ) 様々なタイプの馬がいるスクリーンヒーローの産駒だが、この馬はモーリスのようにスピードを武器としたタイプでなく、ゴールドアクターのような柔軟性を武器にする馬ではないか、と考えている。決してマッチョにはなりきらず、スラッと見せているところが大きな理由。だが、厚みのあるトモの部分など、この時期の3歳馬にしては十分な筋肉は兼備している。ゆえに実績相応の見栄えを保っている。今後が楽しみな馬だ。 シークレットラン 牡3 騎手:内田博幸 厩舎:(美)田村康仁 父:ダンカーク 母:カールファターレ(母父:キングカメハメハ) アンブライドルズソング産駒のダンカークとキングカメハメハの掛け合わせ。本来、筋肉質な馬体になっても不思議はないが、この馬はサンデーサイレンス×ダイナカールという血統だった祖母エルフィンフェザーの影響が強く出ているのか、見た目にスラッとしている。首も脚も胴も長く、その適性は芝の中距離だろう。繋も柔らかいので、切れる脚も使えるはずだ。3歳にしてはキ甲も発達している。 ロジャーバローズ 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ディープインパクト 母:リトルブック(母父:Librettist) 500キロの馬体重がある大型のディープインパクト産駒。馬体から受けるイメージはディープインパクトでなく、多重クロスになっているノーザンダンサー系のそれ。決してシャープ過ぎることがなく、一方でダート馬のような重さも感じない。胸前からトモにかけての筋肉の発達が、その理由と言えるだろう。サンデーサイレンス系の影響を感じるのは繋の部分。この柔らかい繋が瞬発力を生む秘訣になっている。 ディキシーナイト 牡3 騎手:石橋脩 厩舎:(美)国枝栄 父:ダイワメジャー 母:カメリアローズ(母父:ホワイトマズル) 2000mくらいまでならこなせるとは思うが、確かに体付きはしっかりし過ぎているほどで、仮にダートで実績を積んできたと言われても不思議のない馬体。繋が少し立ち気味に見えるのも、その印象を強くしているのかもしれない。前走が520キロ台の大きな馬。もっと締まってきそうな感じはするが、太いというわけではない。ボリュームがあるという表現のほうが適当だ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【3月10日(日)】金鯱賞

    エアウィンザー 牡5 騎手:武豊 厩舎:(栗)角居勝彦 父:キングカメハメハ 母:エアメサイア(母父:サンデーサイレンス) 父のキングカメハメハにそっくりのパワフルな馬体をしている馬。非常に厚みのある胸前、発達したキ甲、それに負けないほどのボリュームを感じるトモの部分と、そのいずれもがハイレベルだ。全兄エアスピネルはマイルから中距離に適して馬体をしている馬だが、弟は胴の長さにゆとりがあり、距離の融通性もありそうな雰囲気。しっかりとした腹構えをしているので、腹回りにボリュームはあるが、太め感はまるでない。素晴らしい仕上がりだと思う。 アルアイン 牡5 騎手:北村友一 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai) ディープインパクトの産駒でも筋肉量の豊富な馬で、母系にいるプルピットの影響を感じさせる馬体は相変わらず。軽さよりも力強さがセールスポイントのタイプだ。首からキ甲にかけての発達と、その部分から厚みのあるトモへ流れがいい馬で、今回もそれは健在。しかし、マイルCSに出走したときの馬体と比較すると、腹回りに余裕があるようには見える。前哨戦であることを意識した仕上げと思っていいのではないだろうか。 ペルシアンナイト 牡5 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ハービンジャー 母:オリエントチャーム(母父:サンデーサイレンス) 本来は長い距離に適性を見せるハービンジャーの産駒だが、この馬はキ甲から背筋までの距離が長くない。例えば、同厩のアルアインあたりと比較しても、少し寸が詰まって見えるほどだ。全体的な印象はハービンジャーでもなく、サンデーサイレンスでもない。3代前のヌレイエフの影響が強い馬だ。スピードと切れを武器にするタイプだが、1週前の段階では少し緩さを残している印象。どこまで馬体を締めてくるかがポイントになりそうだ。 ダノンプレミアム 牡4 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)中内田充正 父:ディープインパクト 母:インディアナギャル(母父:Intikhab) 要所の筋肉には相応のボリュームがあり、輪郭もしっかりとしている。休養前ほどのシャープさはないものの、腹回りもまずまずスッキリ。長い休養明けでもネガティブなイメージを持つ必要はないだろう。ただし、他の馬がほぼ完成した古馬の体付きになっているのに対し、この馬はまだ成長途上というか、幼さを随所に感じさせている。この1戦を使っての良化はもちろん、これからの成長に期待というところではないだろうか。 リスグラシュー 牝5 騎手:A.シュタルケ 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:リリサイド(母父:American Post) 3歳時は430キロ程度しか馬体がなく、同世代の牝馬と比較しても線の細さが目に付いたほどだが、当時よりも30キロほどボリュームアップした現在は、牡馬と混ざっても見劣らないレベルにまで成長を遂げた。昨秋のエリザベス女王杯のときとの比較で言えば、キ甲の位置よりもトモのほうが高く見えていることに注目。単純にトモの厚みを増したと考えれば、さらに成長をしている可能性もありそうだ。すでにアバラ骨がうっすらと見えているように、休み明けでも走れる仕上がり。 モズカッチャン 牝5 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:ハービンジャー 母:サイトディーラー(母父:キングカメハメハ) スッキリとした腹構えは牝馬らしさを感じる部分。筋肉質な牡馬の一流どころと比較してしまえば、全体的にシャープな印象となるのは仕方のないところだが、要所の筋肉はしっかりと発達しており、特に首から肩先にかけての部分には、牝馬らしからぬ力強さも感じる。これが同馬の一番のセールスポイントだろう。叩き良化型のイメージがある馬だが、太め感はまるでなく、休み明け初戦から動けそうな体ではある。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【3月3日(日)】弥生賞

    ラストドラフト 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)戸田博文 父:ノヴェリスト 母:マルセリーナ(母父:ディープインパクト) 前走の馬体重が456キロ。牡馬にしては少し小さめの馬体で、見た目に仕上がりの早そうな印象を与える。無駄肉の付きにくいタイプなのかもしれない。母は桜花賞馬のマルセリーナ。少し正方形の体型からも、長すぎる距離は合わないかもしれないが、そこまで筋肉質でもないスッキリした体から、距離の融通は利きそうな雰囲気。もちろん、すでに克服している2000mは問題ないだろう。この時期にしては毛ヅヤも良好。文句なしの気配で出走できそうだ。 ニシノデイジー 牡3 騎手:勝浦正樹 厩舎:(美)高木登 父:ハービンジャー 母:ニシノヒナギク(母父:アグネスタキオン) 3代前にセイウンスカイ、ニシノフラワーといった懐かしい名前がある。どちらの馬もよく知っているが、芦毛だったセイウンスカイはもちろん、スピードと切れを武器にしていたニシノフラワーにも近い印象がない。首から肩周りに見られるたくましい筋肉とは対照的に、スラッとした印象を与える長方形の馬体。父のハービンジャー、母父のアグネスタキオンの影響を受けた馬だ。クッション性の高そうな繋をしており、故障の心配も少ないタイプと見る。 サトノラディウス 牡3 騎手:武豊 厩舎:(美)国枝栄 父:ディープインパクト 母:アーヴェイ(母父:Danehill Dancer) 骨太で筋肉隆々のシルエットは、ディープインパクト産駒のそれとほど遠いもの。母系にいるデインヒル、サドラーズウェルズのどちらかの系統の影響を受けている馬と考えてよく、ゆえに軽さもあまり感じない。力で押すタイプではないだろうか。キ甲の発達がそれほどでもなく、これだけボリュームの馬体をしていながら、完成はまだ先という印象を与える。実が入ってきたときは、かなり力強い馬になる気がしている。 カントル 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)藤原英昭 父:ディープインパクト 母:ミスアンコール(母父:キングカメハメハ) スカッと見せる馬体に、ディープインパクト産駒らしさを感じる馬。全兄はダービー馬のワグネリアンという血統馬で、祖母にはスプリンターだったブロードアピールがいる。少し寸が詰まった胴は母系の影響を感じさせるもので、これだけを見れば、距離に限界を示しても不思議はないのだが、この馬に近い見た目の兄がそうだったように、3歳のこの時期であれば、能力で距離をこなしてしまっても不思議はない。太めになりにくいところも兄によく似ている。 ブレイキングドーン 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)中竹和也 父:ヴィクトワールピサ 母:アグネスサクラ(母父:ホワイトマズル) 光線の関係で毛ヅヤがくすんで見えるが、馬体には太め感がなく、かなりの段階まで作ってきていると予想される。トモにボリュームがあり、キ甲の盛り上がりも十分。父のヴィクトワールピサに近いたくましさを感じる。この時期の3歳馬にはしては、なかなかしっかりとした馬という評価をしたい。ヴィクトワールピサの父ネオユニヴァースは繋の柔らかさが特徴のひとつだった馬。この馬もそれに近いものがありそうだ。 メイショウテンゲン 牡3 騎手:池添謙一 厩舎:(栗)池添兼雄 父:ディープインパクト 母:メイショウベルーガ(母父:フレンチデピュティ) それなりの発達を示しているキ甲と肉付きのいいトモの格好から、3歳のこの時点でも能力は感じさせる馬体。ディープインパクト産駒で決してマッチョな体型でもないが、足元の格好や馬体の印象、毛色などから母系の影響のほうが強いように思う。芦毛の馬は毛ヅヤや張りがわかりにくいが、好調のバロメーターにもなる斑点がうっすらと出ており、水準以上の仕上がりにはありそうだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【2月24日(日)】中山記念

    ステルヴィオ 牡4 騎手:丸山元気 厩舎:(美)木村哲也 父:ロードカナロア 母:ラルケット(母父:ファルブラヴ) 放牧先でかなり乗り込んできたのだろう。少しも太い印象がなく、実にしっかりとした仕上がりだ。キ甲がしっかりと出て、首から肩周りにかけての盛り上がりに迫力も出てきた。クラシック路線を使っていた経緯があるためか、昨年まではスラッとした印象もあったのだが、今回の立ち姿は非常にたくましく、マイラーらしいボリュームを感じられるようになっている。 ディアドラ 牝5 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)橋田満 父:ハービンジャー 母:ライツェント(母父:スペシャルウィーク) この時期の牝馬は冬毛が出やすく、毛ヅヤもくすんで見えるもの。夏場の写真と比較すれば、張りがないように見えるのは仕方のないところだろう。中山への遠征に続き、ドバイも控えている立場。余裕の残った馬体になるのは仕方のないところだが、それを考慮してもシャープさに欠ける印象。キ甲の盛り上がりや厚みのある胸前には、牝馬らしからぬ迫力があるのだが。 スワーヴリチャード 牡5 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)庄野靖志 父:ハーツクライ 母:ピラミマ(母父:Unbridled's Song) この馬の馬体を見たとき、常に感じることは「非常にバランスのいい馬」ということ。窮屈な部分がひとつもなく、すべてに置いてレベルが高い。どこか一部分が秀でているのではなく、平均点の高さが魅力の馬だ。馬体が分厚くなり過ぎないので、重苦しさも感じない。今回もスッキリとした腹構えと適度な筋肉量。好仕上がりと考えていいだろう。 エポカドーロ 牡4 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)藤原英昭 父:オルフェーヴル 母:ダイワパッション(母父:フォーティナイナー) 見た目に胴の短いタイプで首も太い。3000mの距離は明らかに長く、中距離までが適性距離の馬体だろう。馬体の張りなどは悪くないのだが、シャープを欠いているように見えるシルエットは気になる材料。ひとつひとつのパーツは悪くないと思う。キ甲などの盛り上がりに成長を感じる部分もある。しかし、腹回りに余裕があるためか、どこか軽さに欠けるのだ。 ラッキーライラック 牝4 騎手:石橋脩 厩舎:(栗)松永幹夫 父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース(母父:Flower Alley) 秋華賞出走時の立ち写真を改めて確認してみても、今回は首の太さやどっしりとした腹構え、トモの厚みがまるで違う。前走後の休養がいい方向へと出たことがハッキリとわかる馬体だ。その状況でありながら、アバラ骨がうっすらと見えるなど、シャープさを感じるところがいい。この時期の牝馬なので目立つほどの毛ヅヤではないが、その部分も及第点。好仕上がりと考えたい。 ウインブライト 牡5 騎手:松岡正海 厩舎:(美)畠山吉宏 父:ステイゴールド 母:サマーエタニティ(母父:アドマイヤコジーン) ステイゴールド産駒にしては胴の詰まった馬体。毛色が示すようにアドマイヤコジーンの影響を強く受けた馬であると思う。前走時からの変化は大きくないものの、芦毛で筋肉の輪郭がわかるほどの盛り上がり。この時期にしては馬体に張りも感じる。高いレベルで安定していると判断していいだろう。この馬の特徴は柔らかい繋。切れも持っている馬であると思う。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【2月17日(日)】フェブラリーS

    インティ 牡5 騎手:武豊 厩舎:(栗)野中賢二 父:ケイムホーム 母:キティ(母父:Northern Afleet) ガッシリとしたタイプの馬であると思うが、重苦しい印象がまるでなく、むしろスッキリとした雰囲気の立ち姿。筋肉が落ちた感じもなく、全体的なバランスも非常にいい。うっすらとあばら骨が浮いた腹回りも含め、好仕上がりで本番に挑めるのではないだろうか。マイルの距離に適応できるかどうかの声も聞こえるが、横から見た馬体は長方形よりも正方形に近い。むしろ、マイルくらいの距離のほうがいいかもしれない。 ゴールドドリーム 牡6 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)平田修 父:ゴールドアリュール 母:モンヴェール(母父:フレンチデピュティ) 首回りの厚みがさらに増したことで、サンデーサイレンス系の軽さよりも母父フレンチデピュティの逞しさが、より強調されてきたように感じる。首からキ甲にかけてのボリュームが1番の特徴ではあるが、他の部分の筋肉も衰えてはおらず、ハイレベルな状態をキープできていると思う。胴の長さから距離に対しての融通性はあるタイプで、この腹回りの雰囲気なら当日に太めが残る心配もないだろう。 オメガパフューム 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)安田翔伍 父:スウェプトオーヴァーボード 母:オメガフレグランス(母父:ゴールドアリュール) 立った繋の格好はダート馬のそれだが、ダート馬らしい部分はそこくらい。芦毛は馬体の張りや毛ヅヤだけでなく、筋肉の輪郭も他の毛色と比べるとわかりにくいものだが、それでもダート馬らしくない薄い馬体。スラッと見せる立ち姿は芝を走る馬のようだ。サンデーサイレンス系でもゴールドアリュールの仔は筋肉質に出やすいので、この馬は父のスウェプトオーヴァーボードの影響が強いのだろう。 コパノキッキング 騙4 騎手:藤田菜七子 厩舎:(栗)村山明 父:Spring At Last 母:Celadon(母父:Gold Halo) 牝馬のような線の細さを感じる見た目であり、実際に他の出走馬と比較すれば、そのトモの薄さは歴然としている。距離に限界があるタイプと見られているようだが、首は長く、肩周りもすっきりとして、寸が詰まった胴をしているわけでもない。芝でも走れそうな馬体は、むしろマイルくらいの距離に合いそうな雰囲気だ。完成すれば違うのかもしれないが、現在のシルエットからはマイナスに思えない。 サンライズノヴァ 牡5 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ゴールドアリュール 母:ブライトサファイヤ(母父:サンダーガルチ) 肩周りの盛り上がり方が尋常ではなく、今回のメンバーでも最上位かと思えるほど厚みのある胸囲をしている。分厚いトモの格好も含め、サンデーサイレンス系の影響をほとんど感じない馬体をしている馬だ。どっしりとした腹構えをしているが、あばら骨はうっすらと見えており、太めが残っているわけではない。これも体型だ。ダート馬らしい繋も含め、母父サンダーガルチの影響が非常に強い馬と思う。 ユラノト 牡5 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)松田国英 父:キングカメハメハ 母:コイウタ(母父:フジキセキ) 非常にいい馬だ。筋肉質なキングカメハメハのパワーだけでなく、母父であるフジキセキのスピードも感じさせる馬体。なによりもバランスが取れていて、ここがマイナスと思える箇所がない。キ甲もしっかりと発達し、完成した5歳馬の姿。現在こそが充実期だろう。母は芝のマイルGIを勝ったコイウタ。なるほど、確かに芝でも走りそうな柔らかい繋をしている。 モーニン 牡7 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)石坂正 父:Henny Hughes 母:Giggly(母父:Distorted Humor) ヘニーヒューズにそっくりの馬体をしている馬で、短めの距離適性とは対照的な長めの胴をしているため、背中はへこみ気味に見えてしまう。これは加齢による衰えではなく、血統的なものであることは認識しておいたほうがいいだろう。ダート馬にしては薄く感じるトモの部分も同じ。この部分に関しても気にする必要はない。むしろ、首周りから胸前、腹回りにかけてのボリュームが増している印象を受けるほど。いい状態で出走できそうだ。 ノンコノユメ 騙7 騎手:内田博幸 厩舎:(美)加藤征弘 父:トワイニング 母:ノンコ(母父:アグネスタキオン) すでに7歳となったが、筋肉の衰えはまるでなく、トモの部分の張りも十分にある。昨年と変わらぬ力強さを感じる馬体なら、年齢で評価を落とす必要はないだろう。盛り上がったキ甲から、筋肉の輪郭がくっきりと浮き上がった前駆の筋肉までの部分がこの馬の最もいいところ。昨年のこのレースの勝ち馬だが、昨年よりも雰囲気はいいかもしれない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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    【2月10日(日)】共同通信杯

    アドマイヤマーズ 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)友道康夫 父:ダイワメジャー 母:ヴィアメディチ(母父:Medicean) 冬場は体が緩みやすく、どうしても太めが残ってしまうものだが、すでにアバラ骨が浮き出たシルエット。その状態でも筋肉が全く落ちていない。これ以上ない仕上がりと考えていいだろう。四肢がしっかりとしていて、骨太いところにダイワメジャー産駒らしい面を感じるが、同馬の産駒はもっと丸みがあって胴も詰まり気味。スラッとした印象を与えるこの馬は少しイメージと違う。距離はこなせるタイプではないか。 クラージュゲリエ 牡3 騎手:武豊 厩舎:(栗)池江泰寿 父:キングカメハメハ 母:ジュモー(母父:タニノギムレット) うっすらとアバラが透けて見えるものの、この時期らしいゆとりもあり、また全体的に若さも残っている馬体。さらに良化してくる印象がある。四肢の伸びがしっかりとしているところはアドマイヤマーズと同様。キ甲の部分も悪くなく、この時期にしては毛ヅヤも良好だ。札幌を走った半年前よりも明らかにボリュームアップしている点にも注目。先ほども述べたが、成長が馬体に表れやすいタイプなのかもしれない。 ダノンキングリー 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(美)萩原清 父:ディープインパクト 母:マイグッドネス(母父:Storm Cat) ディープインパクト×ストームキャットという黄金配合の馬で、この血統構成で馬体重がそこまでないタイプは、牝馬のような薄さを感じさせる馬体となることが多い。若駒のうちはディープインパクトが強く出やすいためだ。同馬は450キロ程度の馬体重。まさに血統のセオリー通りの体と言っていいだろう。背中が短く詰まり気味の胴も血統的な特徴。繋ぎは長く、かなりの切れを秘めているだろう。仕上げに手間取ることもなさそうだ。 フォッサマグナ 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)藤沢和雄 父:War Front 母:River Belle(母父:Lahib) キ甲の発達もまずまずで、馬体のバランスもいい。繋の長い馬が多い今回のメンバーに入れば、この馬は繋が短い部類だが、ダート向きというほどではなく、両刀使いができるかも…といった印象を持った。アグネスデジタルと似たような繋の長さをしているからだ。ダンジグよりもウォーフロントのほうが距離に対する融通性はあり、この馬は母系に距離をこなせる血を持っている。体型的にも距離はこなせそうだ。 ナイママ 牡3 騎手:柴田大知 厩舎:(地)河津裕昭 父:ダノンバラード 母:ニシノマドカ(母父:ニシノプロミネンス) ブライアンズタイムの血が入った馬らしい腹構えをしているが、体型的に悪いところはない。しかし、この馬は足元がどうもすっきりとしない。このレースに出走するほとんどの馬はきれいな飛節をしているが、この馬は少しモヤモヤしているように見えるのだ。最もわかりやすいのは球節の部分。他の馬よりも盛り上がって見える球節こそがひ弱さを感じる原因であり、地方競馬から始動した理由もそこにあったのではないか、と勘ぐってしまうのだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2019年重賞出走予定馬

    【2月3日(日)】東京新聞杯

    インディチャンプ 牡4 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ステイゴールド 母:ウィルパワー(母父:キングカメハメハ) 豊富なトモは母父のキングカメハメハであり、その先にいるメドウレイクの特徴を受け継いだ部分と言えるだろう。それはマイルに適性を示す同馬の特徴とも一致している。ゆえにステイゴールド産駒のイメージで考えないほうがいいと思う。ひとつひとつの筋肉の付き方が素晴らしく、大きなマイナスが見当たらない馬体。あばら骨の浮いた腹周りから、太め残りも一切ない。 ロジクライ 牡6 騎手:横山典弘 厩舎:(栗)須貝尚介 父:ハーツクライ 母:ドリームモーメント(母父:Machiavellian) すでに6歳となった馬だが、レースの数を使っていないことが幸いしているのか、若駒と見間違えるほどの若々しい馬体をしている。キ甲も抜けてきておらず、体全体のラインも少し緩いが、それは今後に可能性を残している部分と受け取っていいと思う。冬場でも太りにくい馬がいるが、この馬はそのタイプなのか、この時期でも太い印象がほとんどない。 レイエンダ 牡4 騎手:北村宏司 厩舎:(美)藤沢和雄 父:キングカメハメハ 母:ラドラーダ(母父:シンボリクリスエス) 明け4歳馬でキャリアも浅いが、キ甲の部分がすでに盛り上がり、全体的なシルエットも鮮明になっている。完成度の高い馬体と言っていいと思う。兄のレイデオロがそうだったように太めの残りにくいスラッとした馬体だが、この馬のほうが胴は少し詰まり気味。こなせる距離の幅が短そうだ。パッと見た体型はマイラーのそれである。 サトノアレス 牡5 騎手:柴山雄一 厩舎:(美)藤沢和雄 父:ディープインパクト 母:サトノアマゾネス(母父:Danehill) 非常に逞しい胸前と豊富なトモの筋肉。繋も少し立ち気味の傾向にある馬体は、ディープインパクトの特徴からは外れたものだ。母父デインヒルの影響を感じるマッスルタイプと言っていいだろう。それだけに末脚で勝負する同馬のスタイルは不思議に感じるが、基本的にはパワーのいる馬場を好む馬だと思う。冬場でもしっかりとした仕上がり。力は出せそうだ。 ロードクエスト 牡6 騎手:三浦皇成 厩舎:(美)小島茂之 父:マツリダゴッホ 母:マツリダワルツ(母父:チーフベアハート) すでに6歳馬。完成された古馬らしい馬体をしているが、1か月前のレースに出走したにしては、腹回りに少しの余裕を感じる。レースまでにどこまで絞ってくるかだろう。トモにもそれなりのボリュームはあるが、全体的に上半身の勝った馬体をしている。繋は確かに柔らかいが、それほど軽い芝を得意にするタイプとも思えない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

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