競馬界でも“最強”と噂される眼力で、週末レースの有力馬をジャッジ!

記事検索

  • カテゴリ
  • 年月
  • キーワード
  • 2018年重賞出走予定馬

    【6月24日(日)】宝塚記念

    サトノダイヤモンド 牡5 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:マルペンサ(母父:Orpen) キ甲も十分に発達し、要所要所の筋肉もしっかりとある。動かしたときは違うのかもしれないが、少なくとも立ち写真から受ける印象は完成された牡馬らしいシルエット。最近の不振が信じられないくらいだ。腹回りの部分はもう少しすっきりとして欲しいところだが、それも大きなマイナス材料とはならないだろう。中距離以上に向く馬体の形をしている。 ストロングタイタン 牡5 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:Regal Ransom 母:Titan Queen(母父:Tiznow) 夏場に調子を上げるタイプのことだが、確かに馬体に張りがあり、状態に関しての不安はなさそう。母父にティズナウがいて、その先にはシーキングザゴールド。父もフォーティナイナー系のリーガルランサムなら、ダートでもこなしそうなパワータイプの馬体になって不思議はない。この馬の逞しい胸前や腹構えは血統的な要素が大きそうだ。 キセキ 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ルーラーシップ 母:ブリッツフィナーレ(母父:ディープインパクト) 行きたがってしまう精神面の問題を考慮し、天皇賞(春)から宝塚記念へと目標をスライドさせたとのことだが、体の形は長方形で短いところよりも長距離に適性を感じるタイプ。スピード馬だった祖母ロンドンブリッジの面影はない。まだキ甲が抜けきっておらず、4歳でも完成した馬体に見えないのは減点材料。道悪に向く足元はしている。 サトノクラウン 牡6 騎手:石橋脩 厩舎:(美)堀宣行 父:Marju 母:ジョコンダII(母父:Rossini) 時期的なことを言えば、有馬記念が行われる冬場よりも暖かい時期の現在のほうが、基本的に馬の毛ヅヤはいい。にもかかわらず、この馬は当時よりも毛ヅヤがくすんで見えるのだから、これは状態面に疑問符が付くという結論も仕方がないだろう。筋肉が浮かび上がっていない馬体の作りも微妙で、私の目には部分部分の輪郭がはっきりとせず、ぼやけて見える。 ヴィブロス 牝5 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)友道康夫 父:ディープインパクト 母:ハルーワスウィート(母父:Machiavellian) ドバイ遠征がまるでダメージにならなかったのだろう。牝馬らしい薄手の馬体ではあるが、細くなって切れ上がるようなことはなく、むしろ全体的にボリュームが出て、パワーアップした印象すら受ける。1週前の追い切りでいい時計を出していたが、それも体ができているから出来たこと。背筋から腹回りに至るまでの張りが素晴らしく、首のあたりの肉付きも上々だ。 パフォーマプロミス 牡6 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)藤原英昭 父:ステイゴールド 母:アイルビーバウンド(母父:タニノギムレット) 光の加減もあるだろうが、馬体の要所要所がくっきりと浮き上がり、特にトモの部分の厚みは相当に目立つ。あばら骨も浮き上がり、かなり作り込んでいる状態であることが見てとれるだろう。体重はそこまでないが、非常に力強い馬体をしており、繋や足元の状態からも道悪は得意の部類。ステイゴールドに母父タニノギムレットという血統背景を考えれば、この馬体も納得だ。 ミッキーロケット 牡5 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)音無秀孝 父:キングカメハメハ 母:マネーキャントバイミーラヴ(母父:Pivotal) 天皇賞(春)で結果を出しているが、その馬体に伸びを感じず、どちらかと言えばマイラーに近いタイプの体をしている。父がキングカメハメハで母父はピヴォタルという血統背景を考えれば、このような馬体であっても不思議はなく、ゆえに距離の短縮をマイナスと判断する必要はないだろう。むしろ、余裕があるように感じる腹回りの肉付きのほうが気になる。太めが残るかどうかのチェックはしたい。 ダンビュライト 牡4 騎手:武豊 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ルーラーシップ 母:タンザナイト(母父:サンデーサイレンス) 香港遠征によるダメージは感じない。細くなっていることもなく、かと言って緩んでいるようなところもない。仕上がりに不足なしと考えていいだろう。4歳の牡馬にしてはキ甲が抜けきっておらず、ゆえに力強さにやや欠ける印象もあるが、この馬はこの状態でも結果を残してきた。必要な部分に筋肉は付いており、問題ないと判断していいはずだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【6月17日(日)】ユニコーンS

    ルヴァンスレーヴ 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(美)萩原清 父:シンボリクリスエス 母:マエストラーレ(母父:ネオユニヴァース) 首から肩にかけての盛り上がりはそれなりに目立つが、体型や馬体から受ける雰囲気は芝でも通用しそうなほど。キ甲から背中にかけての部分にも成長の余地があり、これは今後に期待するところだろう。気になるのは足元の部分で、後肢はかなりの直飛。ダート馬と思えないほどに繋も柔らかい。母父であるネオユニヴァースの特徴をモロに受け継いでおり、ゆえに東京のような広いコースで徐々に加速するような競馬が合うのかもしれない。 グレートタイム 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)藤原英昭 父:キングカメハメハ 母:ミラクルレジェンド(母父:フジキセキ) パッと見た感じの印象は今回のメンバーでも最上位かもしれない。馬体のバランスに優れ、スラッとした四肢の伸び方もいい。すでにキ甲がしっかりと出ていることで、背中からトモにかけてのラインも綺麗に見せている。繋の角度も適当で、これといった欠点が見当たらない。血統の良さを感じる馬との表現がぴったりかもしれない。状態そのものもかなり良さそうで、毛ヅヤは良好、筋肉に張りもある。 グリム 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)野中賢二 父:ゼンノロブロイ 母:ブランシュネージュ(母父:サクラバクシンオー) 首からキ甲にかけてのラインがいい馬で、そのキ甲の周辺の発達も十分。腹回りはすっきりと見せているが、必要な筋肉は付いているので、決して薄くは感じない。線のきれいな馬という印象だ。体の上の部分に関しては、特に不安点はないが、一方で気になるのは飛節の部分。後肢が少し折れ曲がって見える、いわゆる“曲飛”という状態になっている。パワーの伝達に難のあるタイプと言えるかもしれない。 ハーベストムーン 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)浅見秀一 父:マンハッタンカフェ 母:レツィーナ(母父:キャプテンスティーヴ) 気になるのは左ひざの部分。ボコッと盛り上がっているのだが、このような脚を見ると、過去に何かがあったのかもしれないと勘ぐってしまう。必要以上にネガティブに考える必要はないだろうが、頭の片隅には入れておきたい。父はマンハッタンカフェ。その影響が出ているのか、肩先の薄い馬体は芝でも走れそうな印象を持つほど。キ甲から背中のラインに成長の余地を残している。 バイラ 牡3 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)川村禎彦 父:ヘニーヒューズ 母:コウエイテンプウ(母父:デヒア) ヘニーヒューズの産駒は胴の長い馬が多く、この馬も横から見ると長方形になっているように感じる。ただし、そのような体型であっても適性は短い距離にあるのがヘニーヒューズの特徴で、母系にデヘア、ルビアノの名がある同馬は明らかに短距離志向。1600mでも長いくらいかもしれない。馬体はすでにアバラ骨が浮いた状態。輸送によって減り過ぎてしまうことも一考しておいたほうがいい。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【6月10日(日)】エプソムC

    ダイワキャグニー 牡4 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:キングカメハメハ 母:トリプレックス(母父:サンデーサイレンス) キ甲がはっきりと出ているだけでなく、首の厚みと胸前の部分もパワフル。全体的に筋肉質なタイプで、これは父であるキングカメハメハの影響が出ている部分だと思うが、柔らかさを感じる繋は母父であるサンデーサイレンスのそれだろう。血統の良いところをしっかりと受け継いだ馬だ。この血統にしては短めの脚と詰まり気味の胴は気になるが、距離を絞ったレース選択をしていけば、問題のないレベルだと思う。 サトノアーサー 牡4 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:キングスローズ(母父:Redoute's Choice) ディープインパクトの産駒にしては珍しいほどの筋肉質で、盛り上がったキ甲と肉付きのいいトモが目につく馬だ。この馬の母父であるリダウツチョイスを実際に見たことがあるが、マッチョという言葉がぴったりな馬体。ゆえにサトノアーサーに強い影響を与えているのは、母父であるリダウツチョイスと言い切れるわけだ。すでに物足りないと思えるところがないほどに完成された馬体。飛節の角度も良く、いかにも切れそうなイメージがある。 サーブルオール 牡5 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)萩原清 父:ハービンジャー 母:モンローブロンド(母父:アドマイヤベガ) 母系にソニックレディがいる血統は信頼度が高く、ハービンジャーとの掛け合わせも問題ないと思うが、気になるのは後ろ脚の繋。まるで前脚のように寝てしまっている。これでは瞬時にパワーを伝えることが難しいだろうし、一瞬の脚を競う競馬よりも持続性のある末脚を要求される競馬、小回りであるなら大雑把に捲るような競馬をしなければ、能力を出し切ることは難しいのではないだろうか。日光が当たっているにもかかわらず、全体的に毛ヅヤが一息。もう少し張りがあってもいい気がする。 マイネルフロスト 牡7 騎手:柴田大知 厩舎:(美)高木登 父:ブラックタイド 母:スリースノーグラス(母父:グラスワンダー) 芦毛で体のラインがわかりにくいところもあるが、背筋からトモへの繋がりは悪くなく、これだけ背中をゆったりと見せているのだから、走れる距離の幅も広いのではないだろうか。芦毛のバロメーターである白斑も浮き出ており、状態面に関しては良好と判断して良さそう。どっしりと構えているのは、すでに7歳という年齢もあるだろう。もちろん、悪いことではない。 スマートオーディン 牡5 騎手:武豊 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ダノンシャンティ 母:レディアップステージ(母父:Alzao) 2年という長い休養があるのだから、割り引きは必要になってくるだろう。ただし、十分な乗り込みを消化しているためか、あばら骨がうっすらと出た馬体に太め感はない。首も長く、キ甲もはっきり出た前の部分は立派。能力は高そうだ。トモもそこまで薄いわけではないのだが、前が良すぎるために、少しバランスが整っていない気はする。これが気になるポイント。 エアアンセム 牡7 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)吉村圭司 父:シンボリクリスエス 母:エアマグダラ(母父:サンデーサイレンス) シンボリクリスエスにサンデーサイレンスという配合にしては、脚が短めで距離の限界を感じさせるタイプ。中距離くらいまでの馬だろう。この馬のセールスポイントはキ甲から胸前の部分のボリューム。これが素晴らしい。特に目につくのは発達したキ甲。すでに7歳となっているが、加齢による衰えどころか、現在こそが充実期といった逞しさを感じる。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【6月3日(日)】安田記念

    スワーヴリチャード 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)庄野靖志 父:ハーツクライ 母:ピラミマ(母父:Unbridled's Song) 光の加減もあるかもしれないが、斑点が浮き出た馬体は体調の良さを感じさせるもので、筋肉の付き方も前走とさほど変わらない。状態面に関しての問題はなさそうだが、背中がスラッと伸びた馬体は長距離向きのそれ。ゆえに1600mの距離への対応がポイントになってくるだろう。母父にいるアンブライドルズソングはスピードがあり、柔軟性に優れた種牡馬。この力を借りたい。 リアルスティール 牡6 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ディープインパクト 母:ラヴズオンリーミー(母父:Storm Cat) 首が適度に長く、キ甲もしっかりと出たシルエット。背筋からトモにかけての格好も抜群で、毛ヅヤも文句なし。メリハリが利いた印象の馬体は、今回の出走馬でも1番ではないだろうか。ドバイからの遠征帰りはネガティブな印象を持ちやすいが、直行便のある現在は空輸が大きな負担とならないのだろう。ディープインパクトにストームキャットの配合は本当にいい馬を出す。 ペルシアンナイト 牡4 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ハービンジャー 母:オリエントチャーム(母父:サンデーサイレンス) 胸前のボリュームが十分で、ここに関してはマイラーのイメージ。ただし、キ甲から背中にかけてのラインとトモの高さが少し不均衡。中距離をこなすための調教をしてきたことが理由になるのかもしれないが、トモの位置が少し低いように感じる。この部分だけは長距離を走る馬のそれだ。マイルへの距離短縮は大歓迎という評価は少し違う気がする。 サングレーザー 牡4 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)浅見秀一 父:ディープインパクト 母:マンティスハント(母父:Deputy Minister) ディープインパクト産駒らしいスラッとした馬体の持ち主。だが、薄い馬体であっても、決して華奢すぎるわけではなく、必要な部分の筋肉はしっかりと付いている。産駒の特徴であるしなやかで切れを感じさせるタイプの馬だ。脚は1600mに実績を残す馬にしては少し長め。2000mくらいまでは問題なくこなすのではないだろうか。 リスグラシュー 牝4 騎手:武豊 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:リリサイド(母父:American Post) 3歳時の薄さがなくなり、トモや腹回りにも相応のボリュームが出てきた。牝馬らしい体付きはしているものの、牡馬と比較しても負けないレベルの馬体に成長したと思う。前走からの詰まった間隔が危惧されているようだが、少なくともトレセンにいる段階では萎んだ様子がない。前走時に近い馬体で出走できると考えていいだろう。伸びのある背中から距離はもう少しあったほうがいいかも。 ヒーズインラブ 牡5 騎手:藤岡康太 厩舎:(栗)藤岡健一 父:ハービンジャー 母:シーズインクルーデッド(母父:Include) 目立つのは胸前のボリュームで、系統的には筋肉質なタイプだが、首がやや長めでトモの位置も高い。同じハービンジャーの産駒でもペルシアンナイトとはずいぶんと馬体の印象が違う馬だ。すでにアバラ骨が浮き出ているように、太めに感じる部分は一切なし。馬体の張りも十分にあり、2か月ぶりの実戦でも態勢は整ったと判断していいだろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【5月27日(日)】日本ダービー

    ダノンプレミアム 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)中内田充正 父:ディープインパクト 母:インディアナギャル(母父:Intikhab) 弥生賞に出走した当時の馬体と比較しても緩んでいるところはないし、腹回りもすっきり。一頓挫明けの仕上がりとしては上々の部類ではないか。ただし、同馬の体型は2400mの距離を歓迎するものではない。頭が高くて短い首、胸前とトモの盛り上がった筋肉は、3代前にいるデインヒルの影響を色濃く感じさせるもの。3歳のこの時期は適性よりも能力のほうが重要…が私の考え方で、実際に評価も高い馬だが、死角と思える材料もあることは覚えておいてほしい。 ブラストワンピース 牡3 騎手:池添謙一 厩舎:(美)大竹正博 父:ハービンジャー 母:ツルマルワンピース(母父:キングカメハメハ) 母のツルマルワンピースは3勝すべてが1400mの距離。腹袋がしっかりとあって、胴も少し詰まり気味の同馬の体型は、母の影響が強いものと考えてよく、2400mの距離で勝ち星があるというだけで、その考えを変えるには至らない。見た目の印象でいえば、中距離までが守備範囲だと思う。毎日杯から間隔が開いているためか、腹回りに余裕があるのも気になる材料。仮に当日の馬体重が増えてきているようなら、評価を下げてもいいと思っている。 エポカドーロ 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)藤原英昭 父:オルフェーヴル 母:ダイワパッション(母父:フォーティナイナー) シルエットは前走の皐月賞と変わっていない。キ甲が抜けきっておらず、完成途上の体付きであることは否めないが、馬体に斑点が浮き出ているところは体調の良さの証明だろうし、とにかく張りがある。問題はダービーの舞台への適性があるかどうかだが、気になるのは少し立ち気味の繋とそこまで伸びのない胴の長さだ。イメージ的には中山のようなコースの2000m前後こそが適条件の馬だと思う。 サンリヴァル 牡3 騎手:浜中俊 厩舎:(栗)藤岡健一 父:ルーラーシップ 母:アンフィルージュ(母父:アグネスタキオン) 祖母のウメノファイバーはオークス馬で、父は先週のオークス2着馬リリーノーブルを輩出しているルーラーシップ。東京の2400mが合う血統の持ち主だが、それは同馬の馬体を見てもわかる。十分に盛り上がったキ甲から、緩やかな背中のライン、発達し過ぎていないトモの形も長距離への適性の高さを示すものだろう。すっきりと見せている腹回りも好印象。大一番に向けて馬体をしっかりと作ってある。 ジェネラーレウーノ 牡3 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)矢野英一 父:スクリーンヒーロー 母:シャンハイロック(母父:ロックオブジブラルタル) ロックオブジブラルタルにストームキャットの母系を見れば、距離に限界がありそうなタイプをイメージするものだが、馬体から受ける印象はまるで正反対。胴がスラッと伸び、盛り上がりに欠けるトモの格好も長距離に適したもの。距離延長はプラスに働くのではないだろうか。休み明けをひと叩きしたことで、馬体の張りや毛ヅヤはずいぶんと良くなってきたし、キ甲の盛り上がりも前回以上だろう。短期間での成長も感じる。 ステルヴィオ 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)木村哲也 父:ロードカナロア 母:ラルケット(母父:ファルブラヴ) 父ロードカナロアだけでなく、母父のファルブラヴもどちらかというと短い距離で活躍する産駒が多い馬だが、この馬のシルエットは中距離、もしくはそれ以上の距離に適していると思われる。首が長く、背中からトモへとつながるラインが素晴らしい。馬体全体のバランスの良さが特徴だ。それが馬体をゆったりと見せている理由だと思う。この血統でも立派過ぎないトモの形。3代前にいるサンデーサイレンスの影響が強いのかもしれない。 キタノコマンドール 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ベネンシアドール(母父:キングカメハメハ) 腹袋が十分にあり、トモの盛り上がりも適度。首の長さも胴の長さも悪くないのだが、この馬の場合は立ち気味の繋がどうしても気になってしまう。ディープインパクト産駒らしくないというか、これでは踏み込んだ際のクッションが利かないだろう。実際、コーナーで上がってくるときの加速は素晴らしいが、直線では馬体が沈みきれず、思ったほどの伸びも見せていない。直線の長いコースに向く繋の形ではないと思う。 ワグネリアン 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)友道康夫 父:ディープインパクト 母:ミスアンコール(母父:キングカメハメハ) すでにアバラが浮き、無駄肉のまるでない馬体。現段階では「研ぎ澄まされている」と表現することもできるが、これが東京に輸送してどうなるか。もちろん、大舞台に向けて強い負荷をかけるのは重要だし、この馬体だけで陣営の意気込みも伝わるが、それがマイナスに出る可能性もあるように思う。まるで牝馬のようなトモの薄さも不安材料。当日の馬体重はチェックすべきだろう。本質的に距離延長を歓迎するタイプでないことも付け加えておく。 ゴーフォザサミット 牡3 騎手:蛯名正義 厩舎:(美)藤沢和雄 父:ハーツクライ 母:ラグジャリー(母父:Storm Cat) ハーツクライ産駒らしい伸びのある馬体をしており、首の長さも十分なら、首から背中にかけてのラインもきれいだ。まだキ甲がはっきりと出ておらず、本格化するのは先だろうが、体型は長距離馬と言い切っていいだろう。詰まった日程にしては体が萎んでおらず、むしろフックラと見せるほど。これは好材料と考えていい。やや直飛のため、あまりに速い上がりを使うレースには向かないと思う。持久力を問う展開が理想。 ステイフーリッシュ 牡3 騎手:横山典弘 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ステイゴールド 母:カウアイレーン(母父:キングカメハメハ) いかにもステイゴールド産駒らしい馬で、父の若い頃によく似ている。首回りの肉が薄く、トモもかなりさびしく見えるが、これでも前走は16キロの馬体増。急激に大きくなることはないだろうが、馬体に芯が入ってくれば、見栄えも変わってくると思う。現状は牝馬と見間違えるほどの薄い馬体。東京への長距離輸送で、体が減ってしまう状況は避けたいところだ。ベタ爪に見えるので、馬場が悪化した場合は評価を下げる必要がある。 コズミックフォース 牡3 騎手:石橋脩 厩舎:(美)国枝栄 父:キングカメハメハ 母:ミクロコスモス(母父:ネオユニヴァース) キングカメハメハの産駒だが、同馬が似ているのは母父のネオユニヴァース。単に首が長いだけでなく、首から肩周りの作りが実にしっかりとしている。一方、トモの部分はそこまで盛り上がっておらず、これはサンデーサイレンスの系統に多い特徴のひとつ。厳しい日程でも腹回りにゆとりを感じるほどで、もう少し馬体はシャープになってもいいくらい。いずれにしろ、距離の壁に泣くようなことはないだろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【5月20日(日)】オークス

    アーモンドアイ 牝3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)国枝栄 父:ロードカナロア 母:フサイチパンドラ(母父:サンデーサイレンス) 馬体から斑点が浮き上がって見えるように、仕上がり度合いは申し分がなく、キ甲から背中にかけてのラインも素晴らしい。この馬自身の状態としては文句のないものだが、祖父のキングカメハメハから続く筋肉質の体付きで、母のフサイチパンドラとの比較で言えば、首も背中も少し短いように感じる。短距離馬の体型はしていないが、長距離でさらにいい体でもない。この判断が難しいところだ。 ラッキーライラック 牝3 騎手:石橋脩 厩舎:(栗)松永幹夫 父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース(母父:Flower Alley) 首の長さも十分で、横から見た馬体の形も長方形。肩も寝ている。中距離から長距離にかけての距離に適性が高いと思える体型だ。素晴らしい飛節の持ち主で、これが同馬の推進力の源になっていると考えていいだろう。桜花賞の時は馬体をすっきりと見せていたが、今回は少し丸みを感じる。東京への長距離輸送を考慮した作りと言っていいかもしれない。 サトノワルキューレ 牝3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ディープインパクト 母:ヒアトゥウィン(母父:Roi Normand) 父のディープインパクトに似た薄いトモの格好。首の長さもそれなりにあり、馬体の形も長方形。長距離向きのディープインパクト産駒と見ていいだろう。少し腹回りがすっきりしているように見えるが、現段階ではまだ問題ない。しかし、1走ごとに体重を減らしているのは、この時期の牝馬だけに気になる材料。当日の数字に要注意の馬と考えてもらいたい。 リリーノーブル 牝3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)藤岡健一 父:ルーラーシップ 母:ピュアチャプレット(母父:クロフネ) 胸囲がたっぷりとあり、キ甲もしっかりと抜けている。トモも十分にあるが、マイラーのそれではなく、中距離以上に適性のある体型。距離延長はプラスになるだろう。今週の追い切りはかなりハードだったが、桜花賞のときよりも腹回りはすっきりしているようにも感じる。意図的なものだったが、それともやりすぎてしまったのか、は当日の気配を見て判断したいところ。 トーセンブレス 牝3 騎手:柴田善臣 厩舎:(美)加藤征弘 父:ディープインパクト 母:ブルーミンバー(母父:ファルブラヴ) 発達したトモの盛り上がりが目立つ馬で、これは母父のファルブラウあたりからの影響かもしれない。ディープインパクト産駒には珍しい筋肉質のタイプだ。トモだけではなく、首の太さにたくましい胸前、なによりも正方形に近い馬体の形はマイラーのそれなのだが、この馬は三代前にカーリアンがいる。パワフルな馬体でも距離をこなして不思議のない下地は持っていると言えそうだ。 カンタービレ 牝3 騎手:田辺裕信 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ディープインパクト 母:シャンロッサ(母父:Galileo) 父ディープインパクトに母父ガリレオは英2000ギニーを制したサクソンウォリアーと同じ。トモが薄いのはディープインパクト産駒の特徴でもあるが、正方形に近い体型を見ていると、この血統にも距離の壁があるように思えてくる。休み明けでも体は太め感なく仕上がっているが、少しトモの位置が高い印象。完成度はそこまで高くない。 ランドネ 牝3 騎手:内田博幸 厩舎:(栗)角居勝彦 父:Blame 母:Loure(母父:A.P. Indy) 首の長さもいいし、いい飛節もしている。長距離に向きそうな馬体をしているだけでなく、その見た目から素質の高さも感じる馬だ。惜しむらくは、遅いデビューのために間隔を詰めて使い込んできたからか、体が少し薄くなってしまっている点。まだキ甲も抜けきっておらず、トモも高い。本当に良くなってくるのは秋以降だと思う。 オールフォーラヴ 牝3 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)中内田充正 父:ディープインパクト 母:レディアルバローザ(母父:キングカメハメハ) このサイズの馬にしては十分な胸囲があり、胸前の盛り上がりに力強さも感じるが、一方で他の有力馬と比べると首が細めで、伸びも足りない。なによりも気になるのは、前述した胸前の部分とトモの部分とのバランスが取れていないところ。前と後ろのバランスが取れてくれば、さらに良くなってくるだろう。腹回りをすっきりと見せ、一応の態勢は整っている。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【5月13日(日)】ヴィクトリアマイル

    リスグラシュー 牝4 騎手:武豊 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:リリサイド(母父:American Post) 牝馬らしいスラッとした馬体をしている馬で、マイルに良績を残してはいるものの、この条件のこだわる必要のない印象を受ける。距離の融通性が利くタイプと考えていいだろう。他馬との比較で厚みは感じないかもしれないが、この馬自身は体が減らなくなったことで、実が入ってきている。4歳を迎え、充実期に入ってきたのではないだろうか。 ミスパンテール 牝4 騎手:横山典弘 厩舎:(栗)昆貢 父:ダイワメジャー 母:エールドクラージュ(母父:シンボリクリスエス) 十分な胸囲があり、馬体に張りも感じる。腹回りが少しすっきりしているような気もするし、前と比べてトモの部分の筋肉が足りない印象もあるが、牝馬ということを考えれば、これくらいで十分との判断でいいだろう。少しベタ爪のような印象を受けるので、極端な雨馬場はマイナスとなるかもしれない。 レッツゴードンキ 牝6 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)梅田智之 父:キングカメハメハ 母:マルトク(母父:マーベラスサンデー) すでに完成期を迎えた6歳馬。大きく変わった印象はない。キ甲も十分に出ているし、たくましい馬体の持ち主だ。気になる材料は背中が少し短く、体型がマイラーよりもスプリンターに近いところだろうか。折り合いに多少の不安があることも考えれば、距離の延長がプラスになることはない。 アドマイヤリード 牝5 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)須貝尚介 父:ステイゴールド 母:ベルアリュールII(母父:Numerous) ステイゴールドの牝馬らしい華奢で、小ぶりの馬体。腹回りは明らかに切れ上がっているが、これも特徴の一つと考えれば、無理に評価を下げる必要もないだろう。冬場との大きな違いは馬体の張り。ピカピカの毛ヅヤをしており、体調そのものはかなり良さそうだ。 ソウルスターリング 牝4 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)藤沢和雄 父:Frankel 母:スタセリタ(母父:Monsun) 3歳時からの大きな成長は感じないものの、相変わらず伸びのある好馬体をしており、牡馬と見間違えるほどに雄大。イメージ的には中距離以上に適性があるようにも感じる。フランケルの仔はスローペースの瞬発力勝負に弱い面があるので、最近の不振は日本競馬との相性にあるのかもしれない。 アエロリット 牝4 騎手:戸崎圭太 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:クロフネ 母:アステリックス(母父:ネオユニヴァース) たっぷりとある胸囲が特徴の馬で、トモの格好もかなりパワフルだ。腹回りに少し余裕を感じるので、今週の追い切りでどこまで体を締めてくるかには注目したいが、この部分がすっきりとしてくるようなら、競馬でも走れるはず。キ甲も十分に発達しており、完成形に近づいている。 レーヌミノル 牝4 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)本田優 父:ダイワメジャー 母:ダイワエンジェル(母父:タイキシャトル) キ甲の出方もいいし、先行して粘る同馬の競馬のイメージよりも柔らかい繋をしている。トモにも十分なボリュームがあり、馬体のシルエットに関しては特に問題のない馬だ。それでいて、少し迫力不足のように感じるのは、この時期にしては毛ヅヤがひと息だからだろうか。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【5月6日(日)】NHKマイルC

    タワーオブロンドン 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)藤沢和雄 父:Raven's Pass 母:スノーパイン(母父:Dalakhani) 前走時よりも明らかに引き締まり、あばら骨が浮いて見える状態。しかし、細くなってしまったわけではなく、それは隆起しているトモの厚みが証明している。骨太のしっかりとした馬体で、ダートもこなしそうなパワーを感じるが、単にパワーだけの馬と思えないのは、ドフザダービーに祖を持つ母系の重厚感が出ているからだろう。 ギベオン 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)藤原英昭 父:ディープインパクト 母:コンテスティッド(母父:Ghostzapper) ディープインパクト産駒にしては首が短く、ガッシリとした馬体。キ甲がはっきりと出ておらず、完成途上の見た目だが、その状況で首回りにこれだけのボリュームを感じるのだから、今後の成長が楽しみな馬と言えるだろうし、母父であるゴーストザッパーの影響が強い馬と解釈することもできるだろう。距離はマイルから2000mまで。少し柔らかさに欠けるタイプかもしれない。 ミスターメロディ 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)藤原英昭 父:Scat Daddy 母:Trusty Lady(母父:Deputy Minister) あばら骨がうっすら浮き、研ぎ澄まされた状態で出走できそう。見た目に正方形の体型で、距離には限界があるだろう。1600mまで持ってくれれば…というところではないだろうか。スピードのある体をしているが、ダート色は強くなく、芝でも走れる切れを感じる。距離適性の違いはあるが、私が管理したアグネスデジタルに近いタイプ。 カツジ 牡3 騎手:松山弘平 厩舎:(栗)池添兼雄 父:ディープインパクト 母:メリッサ(母父:ホワイトマズル) 前走時に絞れた馬体をしっかりと維持。馬体に張りもあり、いい状態で出走ができそうだ。母のメリッサは短距離馬だが、ディープインパクト産駒らしいスラッとした見た目をしており、胴にもそれなりの伸びがあって、繋も柔らかい。スプリンターということはないだろうし、むしろ距離延長に対応しそうな可能性まで感じる。 ケイアイノーテック 牡3 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)平田修 父:ディープインパクト 母:ケイアイガーベラ(母父:Smarty Jones) 同じディープインパクト産駒のカツジと比べ、首が少し短くて太め。距離には限界があるタイプだろう。気になるのは腰骨が出すぎているところで、明らかにトモが薄くなってしまっている。前走の中山遠征で減らしてしまった馬体を戻すことができていないのかもしれない。胸前の筋肉がしっかりしていることが、逆に前後のバランスの悪さを作ってしまっている。 プリモシーン 牝3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(美)木村哲也 父:ディープインパクト 母:モシーン(母父:Fastnet Rock) 牝馬と思えないほど雄大な馬格をしている馬で、首回りのボリュームを十分にある。キ甲がまだ抜け切っていない状況にもかかわらず、これだけの逞しさを感じるのだから、相当なレベルの馬だと思う。四肢がしっかりと伸び、その立ち姿は今回のメンバーでも指折り。桜花賞の馬体診断でも述べたと思うが、単純にいい馬で、馬体の張りや筋肉の付き方も申し分ない。 パクスアメリカーナ 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)中内田充正 父:クロフネ 母:グローバルピース(母父:サンデーサイレンス) 私が管理したドリームセーリングの全弟で、ヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャの全弟にもなる。毛色もそうだが、クロフネが強く出ている馬体で、切れよりも持久力を武器にするタイプだろう。すでにキ甲がはっきりと出ており、胸前とトモの筋肉量も十分。馬体の張りも良好で、状態面の良さがうかがえる。 テトラドラクマ 牝3 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)小西一男 父:ルーラーシップ 母:リビングプルーフ(母父:ファルブラヴ) 牝馬とは思えないほどの胸囲があり、非常にたくましい印象を受けるが、その一方で繋が柔らかく、しなやかに感じる面もある。一介の逃げ馬ではないと思うし、パワーだけの馬でもないだろう。ただし、2月以来の実戦ということで、腹回りには少し余裕を感じる。もう少しシャープさが出てきたほうがいいだろうし、胴が詰まり気味なので、距離に限界を見せる時期が来ると思う。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

メニュー

閉じる