競馬界でも“最強”と噂される眼力で、週末レースの有力馬をジャッジ!

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  • 2017年重賞出走予定馬

    【10月22日(日)】菊花賞

    アルアイン 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai) 前走が太め残りに見えたが、現在のシルエットも当時と大きくは変わっていない。長距離を走る場合は腹構えをスカッと見せるくらいのほうがいいはずなのだが、今回はこの部分に少し余裕があるように思えるのだ。繋が柔らかく、太い首から心肺能力の高さは十分に感じとれる。筋肉の張りもあるので、状態そのものは悪くないのだろう。ただし、本質的に中距離がベストの馬体をしている馬。現在の馬体で3000mを克服できるかどうかは微妙なところだ。 サトノクロニクル 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ハーツクライ 母:トゥーピー(母父:Intikhab) 球節、繋ともに柔らかく、伸びのある胴も長距離を走る馬の形をしている。キ甲もしっかりと抜けているので、完成度という面でも上位と考えてよさそうだ。前走時の馬体重は春との比較で12キロのプラスだったが、決して太いようには思わなかった。今回もシルエットは変わっておらず、張りも十分にある。いい状態で出走してくるはずだ。 サトノアーサー 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:キングスローズ(母父:Redoute's Choice) ディープインパクト産駒にしては筋肉隆々。胸前の厚み、盛り上がったトモの形は母父であるリダウツチョイスの影響を色濃く感じるものだが、この馬の場合は上半身だけでなく、脚のほうにも距離への不安を感じる部分がある。マイラー系の馬に多い飛節の角度。いわゆる「直飛」と呼ばれるものだが、このような真っ直ぐな飛節の馬は短距離系に多く、スタミナに不安のある馬が少なくない。 ミッキースワロー 牡3 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:トーセンホマレボシ 母:マドレボニータ(母父:ジャングルポケット) 前走時と変わらぬ馬体の張り。丸みを残しながら、腹回りはすっきりと見せているのがいい。仕上がった馬体と表現していいだろう。ただし、この馬もサトノアーサーと同じ直飛であり、3000mという距離に不安を残す飛節をしている。母父にジャングルポケットがいる馬だが、トニービン系の馬体はしておらず、似ていると感じるのは祖母のツィンクルブライド。この馬の影響が強い馬だとすれば、この距離は長い可能性が高い。 キセキ 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ルーラーシップ 母:ブリッツフィナーレ(母父:ディープインパクト) ゆったりとした胴は長距離への適性の高さを感じさせるもの。ロンドンブリッジの血統ということで距離を不安視する声もあるようだが、馬体からは長い距離でこその馬と考えるべきだ。ただし、この馬にもウィークポイントというか、物足りない面があって、それは馬としての完成度の低さ。キ甲が抜けきっておらず、これがしっかりとしてくれば、全体的なバランスはもっとしっかりしてくる。まだ発展途上の馬なのだ。 ダンビュライト 牡3 騎手:武豊 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ルーラーシップ 母:タンザナイト(母父:サンデーサイレンス) 同じルーラーシップ産駒のキセキと同じく、こちらもキ甲がまだ抜けきっていない。この馬の産駒は晩成で、3歳の時点では完成しないとの考え方もありそうだが、胴はキセキほど長くなく、長距離で良さが出る馬体はしていない。そこがどうかだろう。馬体には十分な張りがあり、16キロ増だった前走も太めには見えなかった。今回も前走と同じくらいのシルエットで出走してくるはずだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【10月15日(日)】秋華賞

    アエロリット 牝3 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:クロフネ 母:アステリックス(母父:ネオユニヴァース) 前走よりも馬体をフックラと見せているが、前回は滞在競馬で今回は京都への長距離輸送。現状、これくらいの馬体でいいだろう。トモの張りも十分にあり、5月の遅生まれということもあって、1戦ごとに馬が逞しくなっている印象だ。立ち気味の繋は父クロフネの影響で、爪の格好などを見ても道悪がマイナスになるとは思えない。 ラビットラン 牝3 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)角居勝彦 父:Tapit 母:Amelia(母父:Dixieland Band) 見た目に正方形で、胸前からトモの筋肉もかなり発達している。母父がディキシーランドバンドの血統を考えれば、2000mの距離もこなしそうな感じがするが、膝よりも上の馬体の印象はダートのマイラーで、もう少し胴に伸びが欲しいように思う。繋もやや硬めだが、タピットの子はこのような脚でも柔軟な走りをする。この点は気にしなくていいはず。 ディアドラ 牝3 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)橋田満 父:ハービンジャー 母:ライツェント(母父:スペシャルウィーク) 極端なほどに盛り上がったキ甲がとにかく目立つ。見た目のバランスがとにかくいい馬だが、それは脚元に関しても同様で、柔らかそうな繋が同馬の瞬発力を引き出しているのだと思う。ハービンジャーの産駒は長い距離に適した馬が多く、この馬は血統的にも馬体的にも2000m以上の距離でこそのタイプだろう。 ファンディーナ 牝3 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)高野友和 父:ディープインパクト 母:ドリームオブジェニー(母父:Pivotal) 大幅な体重増だった前走から、いくらかは絞れてきたなという印象。当日までにもう絞りできることができれば、大きな問題はないと思う。馬っぷりは今世代の牝馬の中でも最上位ランクに位置する馬で、はっきりと出たキ甲からトモの肉付きと申し分がない。大飛びで胴もそこまで詰まっていないが、スピードが勝ったタイプ。2000mがギリギリの可能性はある。 モズカッチャン 牝3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:ハービンジャー 母:サイトディーラー(母父:キングカメハメハ) 同じハービンジャー産駒のディアドラとよく似た馬体をしている。ディアドラほどではないものの、キ甲も十分過ぎるほどに出ており、トモの丸みはほぼ五分。飛節の角度、球節の形などはほぼ同じと言っていいほどだ。もちろん、馬体のバランスもいい。ひと叩きした効果で馬体も締まってくるはずで、前走以上の状態になると思う。 リスグラシュー 牝3 騎手:武豊 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:リリサイド(母父:American Post) いかにも牝馬といった線の細さを残す馬。前走から大きく変わったところはなく、相変わらず薄い見た目をしている。トモの盛り上がりもそれほどではなく。もう少し成長が欲しい感じもするが、1月18日の早生まれ。すでに3歳春の段階で完成してしまったのかもしれない。繋は長めで柔らかい。軽い走りをするのも頷ける。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【10月1日(日)】スプリンターズS

    セイウンコウセイ 牡4 騎手:幸英明 厩舎:(美)上原博之 父:アドマイヤムーン 母:オブザーヴァント(母父:Capote) まず目を引くのがボリュームのたっぷりとあるトモ。同馬のスピードの源はこのトモだろう。そのトモに負けず劣らずの発達をしているのが前駆の部分で、首周りの筋肉も十分にある。いかにも短距離馬といった馬体をした馬だ。球節の角度も文句なしで、その繋は柔らかい。スピードを武器にするレースぶりと違い、切れる脚も使えるタイプと考えられる。 レッドファルクス 牡6 騎手:M.デムーロ 厩舎:(美)尾関知人 父:スウェプトオーヴァーボード 母:ベルモット(母父:サンデーサイレンス) エンドスウィープの系統ながら、そのシャープな体のラインは母父であるサンデーサイレンスの特徴を受け継ぐもの。やや薄めのトモもサンデーサイレンス系のそれだ。父のスウェプトオーヴァーボードに似ているのは毛色くらいだろうか。繋も柔らかめで、いかにも切れがありそうなタイプ。 ビッグアーサー 牡6 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)藤岡健一 父:サクラバクシンオー 母:シヤボナ(母父:Kingmambo) 筋骨隆々といった感じで実に雄大な馬体。首周り、胸前、トモの厚みとどこのパーツの筋肉も十分過ぎるほど発達しているのが特徴だ。ただし、今回は今年初のレースということもあり、腹構えがどっしりしたタイプということを考えても少し余裕がある感じ。もう少しシャープさが出てくるといいのだが。 メラグラーナ 牝5 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)池添学 父:Fastnet Rock 母:Ghaliah(母父:Secret Savings) すっきりとした腹構えに牝馬らしさを感じるが、胸前の筋肉は牡馬に負けないほどに発達しており、それはトモも同様。キ甲がしっかりと出ているのも強調材料のひとつと言えるだろう。胴が他の馬よりも長く、マイル前後の距離なら楽にこなしそうな感じもある。ひと叩きして馬体に張りも出来た。 ダイアナヘイロー 牝4 騎手:武豊 厩舎:(栗)福島信晴 父:キングヘイロー 母:ヤマカツセイレーン(母父:グラスワンダー) 春からコンスタントに使ってきているが、馬体の張りも落ちておらず、筋肉の量も牝馬としては十分すぎるほどにある。疲れなどは感じとれない状態だ。この馬の1番の良さは全体的なバランスで、欠点らしい欠点がほとんど見られない。前走時からの上積みとなるとどうかだが、少なくとも下降線ではないだろう。 レッツゴードンキ 牝5 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)梅田智之 父:キングカメハメハ 母:マルトク(母父:マーベラスサンデー) 首が短めでトモと胸前は厚め。この馬も短距離馬らしい馬体をしている馬だ。特にトモの発達は牡馬と間違うほどに発達しており、逞しいと言う言葉がぴったり。距離にはおのずと限界がでてくるタイプでベストは1400mだろう、どの条件を使うにしても詰めが甘い。少し柔らかさに欠けるからかもしれない。 ファインニードル 牡4 騎手:内田博幸 厩舎:(栗)高橋義忠 父:アドマイヤムーン 母:ニードルクラフト(母父:Mark of Esteem) 同じアドマイヤムーン産駒のセイウンコウセイあたりと比較すると頭の位置は少し高いが、発達した胸前と十分なトモのボリュームは同じ。いかにも短距離馬という馬体の持ち主だ。天候の関係か、前回のほうが馬体に張りがあるが、筋肉の量は落ちておらず、使い込んでいる疲れなどは感じない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【9月24日(日)】神戸新聞杯

    レイデオロ 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)藤沢和雄 父:キングカメハメハ 母:ラドラーダ(母父:シンボリクリスエス) 今年の日本ダービー馬。そのダービーと比較して変わったというところが見当たらない。これはいいことだろう。太め残りはまるでなく、馬体はスカッと仕上がり、張りも十分にある。休み明けから力を出せるはずだ。キングカメハメハよりも母父のシンボリクリスエスの影響を受けた馬体で、体は長方形で脚が長い。2000mよりも長い距離で真価を発揮するタイプだと思う。 ダンビュライト 牡3 騎手:武豊 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ルーラーシップ 母:タンザナイト(母父:サンデーサイレンス) スラッとした馬体で腹構えが薄め。牝馬のような線の細さがある馬だが、その影響は父のルーラーシップではなく、母父のサンデーサイレンスのものだと思う。その最も顕著な例がストンと落ちたトモ。多くのディープインパクト産駒に共通するトモの形をこの馬が持っているのは興味深いところだ。馬体はほぼ仕上がっており、初戦から動ける態勢。 キセキ 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ルーラーシップ 母:ブリッツフィナーレ(母父:ディープインパクト) 500キロもの馬体がありながら、大きく見せていない。まだ発展途上の体付きで、それを顕著に表しているのがキ甲の部分だろう。キ甲が抜けてくれば、バランスがもっと良くなってくるだろうし、馬体を立派に見せることもできるはずだ。トモの形や厚みはまずまずで、繋も柔らかい。切れる脚を使えそうなタイプだ。 マイスタイル 牡3 騎手:横山典弘 厩舎:(栗)昆貢 父:ハーツクライ 母:ファーストナイナー(母父:フォーティナイナー) 頭の位置が少し高いところで撮影されていることもあるが、馬体の形は正方形で飛節の角度も直飛に近い。ハーツクライの産駒というよりも母系のフォーティナイナーやダンジグなどのスピード血統の影響を感じる馬だ。トモのあたりの筋肉がしっかりしているところもアメリカの血統らしさを感じる。 サトノアーサー 牡3 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:キングスローズ(母父:Redoute's Choice) ディープインパクト産駒らしくないトモの張り。胸前の発達した筋肉も目立つが、これは母父のリダウツチョイスの影響によるものだ。ダービーの時よりも馬体に厚みを増しており、体の形も正方形に近くなってきており、そのイメージよりも長い距離に対する適性は高くないかもしれない。 カデナ 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)中竹和也 父:ディープインパクト 母:フレンチリヴィエラ(母父:French Deputy) ディープインパクト産駒ながら筋肉質。母父のフレンチデピュティが出ているのだろうが、サトノアーサーと違うのは筋肉質の馬体でありながら、厚みを感じないところ。アバラ骨が浮いた状態を仕上がっていると見ることもできるが、それにしては張りが物足りず、まだ芯が入っていないようにも感じる。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで ※次回の【馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-】は9月29日(金)の公開予定となります。 ・『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

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    【9月18日(月)】セントライト記念

    アルアイン 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai) 母系の血統は短距離だが、首が長く、胴の詰まった馬体でもない。長い距離でもこなしそうな雰囲気がある。前哨戦ということもあり、メイチで作っているわけではないだろうし、多少の丸みもある状態にはなっているが、太めというほどの状態ではない。中山への輸送もあることも考慮すれば、ちょうどいい仕上がりと言えるだろう。 サトノクロニクル 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ハーツクライ 母:トゥーピー(母父:Intikhab) ロベルトを父に持つレッドランサムの入った血統は腹回りをボテッと見せる馬が多く、ブライアンズタイムが入った血統と似たイメージで正解。しかし、この馬は腹回りのラインがシャープで、どちらかと言うとスラッとした印象ですらある。父のハーツクライ、もしくは母母父であるカーリアンの影響が強いのだろう。長い首と体型から適性は中距離以上だ。 クリンチャー 牡3 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)宮本博 父:ディープスカイ 母:ザフェイツ(母父:ブライアンズタイム) 腹構えはしっかりとしているが、アバラ骨がうっすらと浮いた馬体に太め感はない。体型的なものと考えていいだろう。ほぼ正方形の馬体はスピードに秀でたことを示しており、その由来は4×3のインブリードが発生しているダンジグと思われる。しっかりとした胸前とトモもその影響と考えていい。スピードの持続力を生かす競馬が合うタイプ。 ミッキースワロー 牡3 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:トーセンホマレボシ 母:マドレボニータ(母父:ジャングルポケット) キ甲が抜け切っておらず、前後のバランスもいまひとつ。特に肉付きが悪いのはトモの部分だが、この部分が整ってくれば、大きく成長する可能性を残す馬体。ひと言で言えば、発展途上の状態と言えるかもしれない。少しボテッとした印象があるので、全体的にシャープさが出てきてほしい。 プラチナヴォイス 牡3 騎手:内田博幸 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:エンパイアメーカー 母:プレザントブリーズ(母父:マンハッタンカフェ) 牝馬のような首の細さが特徴的な馬で、トモの位置も少し低い。全体的な肉付きも物足りなく感じるのに、体重は500キロ以上もある。エンパイアメーカーの牡馬は大きな馬が出ることが多く、それ自体に疑問は感じないのだが、この馬はそれだけの厚みがある馬体に見えないのがポイントだ。力強さにやや欠く。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで ※次回の【馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-】は9月22日(金)の公開予定となります。 ・『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【9月10日(日)】セントウルS

    フィドゥーシア 牝5 騎手:石橋脩 厩舎:(栗)松元茂樹 父:Medaglia d’Oro 母:Believe(母父:Sunday Silence) 自身も大きい馬だったメダグリアドーロの産駒は馬格のあるタイプが多いが、牡馬は“大き過ぎる”ことがネックになっている印象。体を作り込むことが出来ず、故障にも繋がりやすいからだ。エンパイアメーカーと似たイメージと言えば、わかりやすいだろうか。トモの盛り上がりは十分で、キ甲も十分に出ている。伸びのある馬体を見ると、もう少し距離があってもいいくらいだ。 ファインニードル 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)高橋義忠 父:アドマイヤムーン 母:ニードルクラフト(母父:Mark of Esteem) 目を見張るほどのキ甲の伸び。盛り上がっているという表現のほうがふさわしいくらいだ。アドマイヤムーンが筋肉質だったイメージはないのだが、この馬は胸前もトモも十分過ぎるほどに発達し、詰まった胴と合わせて短距離馬らしい馬体のシルエット。キリッとした腹構えに太めをまるで感じられないが、これは前走の北九州記念のときからそうだった。 メラグラーナ 牝5 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)池添学 父:Fastnet Rock 母:Ghaliah(母父:Secret Savings) 父のファストネットロックは実際にこの目で見たことがあるが、筋肉隆々の豪州産馬らしいスプリンターの体型。そんな父の面影をこの馬にも見ることができる。牝馬らしい薄い腹構えをしているが、他の部署はしっかりと発達。キ甲も出ているし、トモの張りも十分だ。父よりもスラッとした印象もあるので、もう少し長めの距離もこなせるかもしれない。 ダンスディレクター 牡7 騎手:浜中俊 厩舎:(栗)笹田和秀 父:アルデバランII 母:マザーリーフ(母父:サンデーサイレンス) サンデーサイレンス、トニービンといった馬名を母系に持ってはいるが、その影響を馬体からは感じとれない。寸の詰まった胴、盛り上がったトモの筋肉、やや立ち気味の繋など、そのほとんどが父であるアルデバランIIの影響を受けているもので、パッと見ただけで“短距離の差し馬”と思えるほどだ。久々でも乗り込んでいるだけあって、張りのある体をしている。 ラインミーティア 牡7 騎手:西田雄一郎 厩舎:(美)水野貴広 父:メイショウボーラー 母:アラマサフェアリー(母父:オース) 私が管理したメイショウボーラーの産駒。メイショウボーラーは馬体にボリュームがあって、しっかりとした腹構えをした馬だったが、その影響をこの馬にも見ることができる。コンパクトにまとまっているという表現が適当な馬体だが、決してこじんまりしているのではなく、付くべき箇所には十分な筋肉が付いている。7歳でも張りが十分にあり、ここにも現在の充実ぶりが出ている。 スノードラゴン 牡9 騎手:大野拓弥 厩舎:(美)高木登 父:アドマイヤコジーン 母:マイネカプリース(母父:タヤスツヨシ) コジーンの系統はトモが大きいほうではないが、それを頭に入れてもトモの周辺の筋肉が少し落ち気味で、ここが加齢による衰えを最も感じる部分となっている。とはいえ、年齢とともに下がっていく背中のライン。いわゆる「背タレ」のような状況にはなっておらず、しっかりとした立ち姿はしている。少なくとも、前走くらいの状態にはあるのではないだろうか。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで ※次回の【馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-】は9月15日(金)の公開予定となります。 ・『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【9月3日(日)】新潟記念

    【新潟11R 新潟記念】 アストラエンブレム 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(美)小島茂之 父:ダイワメジャー 母:ブラックエンブレム(母父:ウォーエンブレム) キ甲から背中、腰へと向かうラインがシャープ。筋肉質なタイプが多いダイワメジャーの産駒にしては異質の馬というべきだろうか。ヘクタープロテクターもどちらかというと筋肉質なタイプを出す種牡馬。母父ウォーエンブレムの影響が強い馬と判断していいかもしれない。トモの肉付きも特にマッチョというわけではないので、幅広い距離に対応できそうな印象がある。 タツゴウゲキ 牡5 騎手:秋山真一郎 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:マーベラスサンデー 母:ニシノプルメリア(母父:Singspiel) 柔らかい動きをしそうな球節の角度。いい瞬発力を持っているのではないだろうか。立派なトモをしている馬だが、それを感じさせないほどの発達した胸前。キ甲がしっかりと伸び、あらゆる場所の肉付きが目立っているにもかかわらず、アバラ骨がうっすらと浮いて太め感は全くない。いい状態をキープしているといえそうだ。 トーセンバジル 牡5 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)藤原英昭 父:ハービンジャー 母:ケアレスウィスパー(母父:フジキセキ) 胸前がたくましく、トモの肉付きもまずまず。馬体の形は正方形に近く、ここまでの印象だけで判断すれば、母父のフジキセキの影響が強いようにも思う。実際にそれなりのスピードもあるのだろうが、この馬は他の馬よりも首が長く、これは父ハービンジャーの特徴。長距離をこなせる理由はここにあると判断していい。天皇賞以来の1戦でも仕上がりはまずまずだ。 ルミナスウォリアー 牡6 騎手:石橋脩 厩舎:(美)和田正一郎 父:メイショウサムソン 母:ルミナスハッピー(母父:アグネスタキオン) 前走は函館に滞在しての調整。今回は美浦での調整になっているが、馬体の印象はほとんど変わっていない。トモの張りが十分にあって、腹構えもしっかり。首さしから胸前にかけての筋肉も十分過ぎるほどだが、それでいてアバラ骨がうっすらと浮いている。太め感のない抜群の仕上がり。キ甲が十分に伸びて、完成期に入っている。 マイネルフロスト 牡6 騎手:柴田大知 厩舎:(美)高木登 父:ブラックタイド 母:スリースノーグラス(母父:グラスワンダー) 首が特に太いわけでなく、胸前にトモの肉付きもほどほど。マッチョな馬体ではないが、それが逆に柔軟なレースが出来る理由になっているのではないだろうか。しっかりとした飛節をしていて、脚の長さも丁度いい。同じブラックタイド産駒のキタサンブラックほどのたくましさや筋肉の盛り上がりがあるわけではないが、あの馬と似たような馬体の作りはしている。 ウインガナドル 牡3 騎手:津村明秀 厩舎:(美)上原博之 父:ステイゴールド 母:タイムフェアレディ(母父:メジロマックイーン) 長距離馬が多いステイゴールドの産駒にしては首回りの肉付きが良く、胸の筋肉量もかなり豊富。腹構えも実にしっかりしており、その体型はマイルから2000mまでの距離を守備範囲にする馬のそれだ。母父はステイゴールド以上にステイヤー色の強いメジロマックイーンで、その先はジャパンCを勝ったカツラギエース。どこから影響を受けているのかは判断しかねるが、3歳にしてはキ甲も出ていて、発達した体をしている。 ※次回の【馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-】は9月8日(金)の公開予定となります。 ・『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【8月27日(日)】キーンランドC

    シュウジ 牡4 騎手:J.モレイラ 厩舎:(栗)須貝尚介 父:キンシャサノキセキ 母:カストリア(母父:Kingmambo) いかにも短距離馬という筋肉質の馬体が目につく馬。太い首、たくましい胸前も強調ポイントになるが、とりわけ目立っているのはトモの張りだ。ここまで発達している馬はなかなかおらず、これほどの張りがあれば、かなりの瞬発力を生み出すことができるだろう。アバラ骨がうっすらと浮いており、しっかりと仕上がった馬体に見せている。 ソルヴェイグ 牝4 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:ダイワメジャー 母:アスドゥクール(母父:ジャングルポケット) スプリント戦で結果を残している馬だが、他の出走馬との比較で少しトモが物足りなく見え、腹構えもキリッとし過ぎているような印象を受ける。繋が少し立ち気味なのも、硬さを感じる理由になっているのかもしれない。牝馬という観点で見れば、そこまで悪くないが、全体的にスピード不足に見える。 モンドキャンノ 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)安田隆行 父:キンシャサノキセキ 母:レイズアンドコール(母父:サクラバクシンオー) シュウジと同じキンシャサノキセキの産駒。胸前にしっかりとした筋肉が付き、そのシルエットは短距離馬のそれではあるが、まだ3歳馬ということもあってか、まだ頼りなく見える部分も少なくない。特にトモの張りはもう少しあってもいいはずで、この辺りがパワー不足に感じる要因なのだろう。 イッテツ 牡5 騎手:藤岡佑介 厩舎:(美)斎藤誠 父:Invincible Spirit 母:Temple Street(母父:Machiavellian) 父はダンジグ系のインヴィンシブルスピリットで母父にはミスタープロスペクター系のマキャベリアン。詰まった胴と太く短い首、発達した胸前の筋肉と短距離馬らしい馬体のシルエットをしている。十分な張りがあり、状態は良さそうだが、ややベタ爪に見えるので、馬場の悪化を気にするタイプかもしれない。 ヒルノデイバロー 牡6 騎手:四位洋文 厩舎:(栗)昆貢 父:マンハッタンカフェ 母:デック(母父:Go for Gin) スラッとした馬体の持ち主で、背中が長く、首もそこまで太くない。父であるマンハッタンカフェの影響を感じる馬体の持ち主で、この手のタイプは長距離を走る馬に多い。繋も柔らかめで、これが切れを生み出す理由にもなりそう。この点からも長い距離で脚を溜めるほうがいいタイプに見える。 ネロ 牡6 騎手:中野省吾 厩舎:(栗)森秀行 父:ヨハネスブルグ 母:ニシノタカラヅカ(母父:サンデーサイレンス) しっかりとした筋肉がついており、肩先から背中にかけてのラインもまずまず。ヨハネスブルグの産駒らしい体をしているが、トモの張りが少し物足りなくも感じる。馬体の張りもそこまで目立っておらず。久々の前走を叩いた良化はそこまで大きくないのかもしれない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで ※次回の【馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-】は9月1日(金)の公開予定となります。 ・『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

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