競馬界でも“最強”と噂される眼力で、週末レースの有力馬をジャッジ!

記事検索

  • カテゴリ
  • 年月
  • キーワード
  • 2018年重賞出走予定馬

    【8月12日(日)】関屋記念

    プリモシーン 牝3 騎手:北村宏司 厩舎:(美)木村哲也 父:ディープインパクト 母:モシーン(母父:Fastnet Rock) 母父ファストネットロックは筋肉質でがっしりとしたタイプ。やや胴は詰まり気味でも、馬体そのものはスラッと見せているこの馬は、母父よりも父のディープインパクトに似たシルエットと言っていいだろう。まだ3歳の若い馬。キ甲の部分などはこれから盛り上がってくるとも思われるが、現段階の立ち姿でもバランスの良さは際立っている。個人的には好きな格好の馬だ。 リライアブルエース 牡5 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ディープインパクト 母:ゴールデンドックエー(母父:Unusual Heat) 肩から首回りのボリュームは素晴らしく、胸囲のほうも十分過ぎるほどにある。それだけに前との比較で薄く見えてしまうトモの部分に物足りなさがあり、前と後ろのバランスが取れていないようにも感じてしまう。後ろ脚が開きすぎている立ち方も影響しているのかもしれないが、全体的にもう少ししっかりとしてきてもいいはず。 エイシンティンクル 牝5 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)坂口正則 父:ディープインパクト 母:キャタリナ(母父:Storm Cat) キ甲がしっかりと出ているだけでなく、全体的なバランスも取れているので見栄えがする。牝馬らしからぬ腹構えとトモの張りが強調ポイントで、斑点の出ている馬体を見れば、現在の体調の良さもうかがえる。これといった減点材料のない馬体だ。ポイントはストームキャットが入っている血統面で、この配合はスピードが出る反面、気性が激しくなりやすい傾向がある。 フロンティア 牡3 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)中内田充正 父:ダイワメジャー 母:グレースランド(母父:トニービン) 前走時よりもボリュームが出たように感じるし、毛ヅヤのほうも素晴らしい。3歳のこの時期でもキ甲が十分に発達。完成度の高い馬と言えそうだ。気になるのは後ろ脚の繋。これが前脚と見間違えるほどに柔らかいので、足元のバランスが悪く見えてしまう。この手のタイプはパンパンの良馬場でしか走れないので、天候が常にポイントとなってくる。 ショウナンアンセム 牡5 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)田中剛 父:ジャングルポケット 母:ヴォラドーレス(母父:クロフネ) トニービンの血が入っている馬はスラッとした馬体をしていることが多いが、この馬は胴が少し詰まり気味。3代前にいるダンジグの影響を受けているのだろう。胸前はたくましく、トモのほうのボリュームも十分。キ甲もしっかりと出ている。飛節の角度も適当で、馬体の張りも目立っている。これといった弱点もなく、馬も充実期に入っている。 チェッキーノ 牝5 騎手:杉原誠人 厩舎:(美)藤沢和雄 父:キングカメハメハ 母:ハッピーパス(母父:サンデーサイレンス) 2年前のオークスと比較で目立った成長が感じられないのが残念と言えば残念。もう少しキ甲が出てもいいだろうし、トモのボリュームが少し不足している。ただし、長い休養があったことは考慮に入れるべきと思うし、牝馬であることを考えれば、これくらいの量でも十分としたほうがいいかもしれない。十分な胸囲と立派な腹構えは休養前から変わっていない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【8月5日(日)】レパードS

    グレートタイム 牡3 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)藤原英昭 父:キングカメハメハ 母:ミラクルレジェンド(母父:フジキセキ) ユニコーンS(※前走の馬体診断)から2カ月程度しか経っていないが、全体的にボリュームアップしてきた印象。3歳でも馬体に力強さを感じるし、筋肉の付き方も良くなっている。それでいながら、ダートでしか走れないような硬さはなく、スラッと見せているのが好印象。距離や馬場など、あらゆる点で融通が利きそうだ。毛ヅヤも良好で体調の良さも感じる。 ドンフォルティス 牡3 騎手:石橋脩 厩舎:(栗)牧浦充徳 父:ヘニーヒューズ 母:グロッタアズーラ(母父:フジキセキ) 首は短いが、胴はスラッとして長め。腹回りは薄く、トモのボリュームもひと息というヘニーヒューズの特徴が出ている馬体だ。キ甲は十分に発達しているものの、繋も立ち気味で飛節も直飛に近い。これもヘニーヒューズらしい特徴の一つだ。横からの見た目は長方形でも、距離には限界があるタイプ。適性が出てきた現在ではマイルくらいが適距離だと思う。 グリム 牡3 騎手:内田博幸 厩舎:(栗)野中賢二 父:ゼンノロブロイ 母:ブランシュネージュ(母父:サクラバクシンオー) 胸囲に十分な幅があるにもかかわらず、少しひ弱に見えるのはトモのあたりの肉付きが物足りないこともあるのだろう。これから良化してくる馬という印象だ。いかにも飛びの大きい走りをしそうな馬ではあるが、前述したような頼りなさがあるので、現段階では一瞬の脚に欠けてしまうはず。1800mの距離は問題ないと思う。 アルクトス 牡3 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)栗田徹 父:アドマイヤオーラ 母:ホシニイノリヲ(母父:シンボリクリスエス) トモがしっかりとし、腹袋も十分。いかにもダート馬らしい体をしているが、どの種牡馬の影響を受けているのかの判別は付きにくい。繋は寝ているが、これはシンボリクリスエスの特徴とは反するもので、脚の長かったシンボリクリスエスと違い、この馬は脚も短い。繋は寝ているものの、サンデーサイレンス系らしい馬体もしていない。非常に面白い馬だ。 エングローサー 牡3 騎手:田中勝春 厩舎:(栗)清水久詞 父:トランセンド 母:エンブレイス(母父:アフリート) 立ち姿にもよるが、前さばきが少しぎこちなく感じる。特に左前の部分がぎこちない。おそらくは内向気味なのではないだろうか。繋が立っているだけでなく、立ち爪でもある。この部分もこじんまりと感じてしまうポイントだ。胴が詰まり気味でコンパクトなのは、アフリートの特徴なので気にする必要はないが、距離に関しては多少の限界があるかもしれない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【7月29日(日)】クイーンS

    ディアドラ 牝4 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)橋田満 父:ハービンジャー 母:ライツェント(母父:スペシャルウィーク) 腹構えやトモのあたりのボリュームに牝馬らしさを感じるが、キ甲の盛り上がりと胸前のあたりの盛り上がりは驚くほどで、これが同馬の力強い走りを生み出す理由になっていると思われる。好調の兆しとされる斑点が馬体に浮き出ており、体のラインもシャープ。ほぼ万全の状態で出走できるだろう。 ソウルスターリング 牝4 騎手:北村宏司 厩舎:(美)藤沢和雄 父:Frankel 母:スタセリタ(母父:Monsun) 理想的な体付きの馬。牝馬でこれだけのボリュームがあるトモをしている馬は稀だろうし、首から胸にかけての肉付き、ラインともに素晴らしい。現状の成績が振るわないのは、おそらく気性の問題ではないだろうか。爪が大きい馬なので、基本的に道悪不向きだが、これだけのパワーがある馬。洋芝は合うかもしれない。 トーセンビクトリー 牝6 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)中竹和也 父:キングカメハメハ 母:トゥザヴィクトリー(母父:サンデーサイレンス) トモのあたりの筋肉が少し落ちてしまっている気がする。輸送の影響が出ているのかもしれないし、それは少しだけ薄く見える胸前の部分にも共通するものだろう。滞在で回復させることができれば、大きな問題にはならないはずだ。すでにキ甲も抜け、完全に完成している馬の体をしている。 エテルナミノル 牝5 騎手:四位洋文 厩舎:(栗)本田優 父:エンパイアメーカー 母:ダイワジェラート(母父:フジキセキ) まず目立つのは毛ヅヤの良さ。次に目立つのはトモの部分の盛り上がりで、それに続くのがキ甲から肩にかけての筋肉の発達。父はエンパイアメーカーで、一見すると力馬のようにも感じるが、ダート馬のような硬さはなく、むしろ柔らかさを感じる馬体をしている。芝の中距離くらいが合いそうな馬だ。 リバティハイツ 牝3 騎手:北村友一 厩舎:(栗)高野友和 父:キングカメハメハ 母:ドバウィハイツ(母父:Dubawi) まだ3歳馬ということで、他馬と比較すれば完成度はやや低め。キ甲は少し抜けかけ、首から肩にかけての筋肉もそれなりに発達はしているものの、牝馬らしい薄い腹構えをしているが、トモがさびしいので全体的なバランスが取れていない気もする。トモの部分がどれだけ発達してくるかだろう。 アンドリエッテ 牝6 騎手:国分恭介 厩舎:(栗)牧田和弥 父:ディープインパクト 母:アナバシュドチャーム(母父:Silver Deputy) 肩周りの筋肉に十分な厚みがあり、ここから胸囲へと繋がる部分には良さを感じるが、それとの対比で気になるのが首の細さ。もう少し厚みがあってもいいのではないだろうか。トモは少し薄く見えるが、これはディープインパクト産駒に多い特徴で、全体的なバランスは悪くない。柔らかい繋も特徴的だ。 フロンテアクイーン 牝5 騎手:蛯名正義 厩舎:(美)国枝栄 父:メイショウサムソン 母:ブルーボックスボウ(母父:サンデーサイレンス) トモの部分の薄さはメイショウサムソンよりも母父であるサンデーサイレンスの影響を感じるもの。繋も柔らかく、切れを感じる馬体をしている。キ甲がはっきりと出ているわけではなく、この年齢にしては完成度はそこまで高くないが、全体的な肉付きは悪くない。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【7月22日(日)】函館2歳S

    ナンヨーイザヨイ 牡2 騎手:岩田康誠 厩舎:(栗)松永幹夫 父:エイシンフラッシュ 母:シャルルヴォア(母父:スペシャルウィーク) やや斜めに立っている写真なので、全体的なシルエットがわかりにくいが、その状況であってもはっきりとわかるのが、首から肩にかけてのボリューム。この部分の発達が同馬の魅力だろう。一方でトモから腹回りの部分には成長の余地が。現時点でも見栄えは悪くないが、これから実が入ってくる馬だと思う。 アスターペガサス 牡2 騎手:小崎綾也 厩舎:(栗)中竹和也 父:Giant's Causeway 母:R Heat Lightning(母父:Trippi) 母系にミスタープロスペクターが2本入っており、これにノーザンダンサー系を掛け合わせたアメリカ産馬らしい配合。首の厚み、胸前の筋肉、しっかりとした腹回り、トモの格好も2歳馬としては実にしっかりしている。いかにもスピードがありそうで、私好みのタイプだ。 スズカカナロア 牡2 騎手:池添謙一 厩舎:(栗)橋田満 父:ロードカナロア 母:エカルラート(母父:ハーツクライ) キ甲の抜け具合がまずまずで、2歳のこの時期でもある程度のところまで出来上がっている。前と角度がほとんど変わらない後ろ脚の繋が気になるところではあるが、全体的なバランスに優れており、それが大きなマイナスになることもないだろう。ロードカナロアの産駒でも距離をこなせそうな雰囲気がある。 ホールドユアハンド 牡2 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)田中博康 父:エスポワールシチー 母:ハートフルビコー(母父:ゼンノメイジン) 筋肉の付きがひと息で、腹回りからトモにかけての筋肉もまだ物足りない。ひと言で言えば成長途上の体ではあり、かなり幼い印象だ。ただし、馬体の張りは十分にあり、バランスも悪くない。成長して実が入ってくれば、また違う印象の馬になると思う。 カルリーノ 牡2 騎手:藤岡佑介 厩舎:(美)高橋裕 父:マツリダゴッホ 母:アイリスモレア(母父:ショウナンカンプ) この馬の3代前にいるハウスバスターは私の管理馬で函館3歳S(現:函館2歳S)を勝ったリザーブユアハートの父。いかにも短距離色の強かった同馬と比べると、マツリダゴッホが入っているためか、距離への融通性はこちらのほうがありそうだ。首がまだ細く、成長と上の体ではあるが、サンデーサイレンス系らしい体がしている。 トーセンオパール 牝2 騎手:勝浦正樹 厩舎:(美)小笠倫弘 父:スウェプトオーヴァーボード 母:トーセンルクリア(母父:ダンスインザダーク) いかにも牝馬らしい薄手のすっきりとした馬体。首周りからトモの部分までのボリュームは物足りないが、これで動いているのであれば問題ないのだろう。2歳のこの時期にしてはキ甲が出ているほうで、早い時期から走りそうな体付きとも言える。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【7月15日(日)】函館記念

    トリコロールブルー 牡4 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)友道康夫 父:ステイゴールド 母:ペンカナプリンセス(母父:Pivotal) 4歳にしてはキ甲もしっかりと発達し、だいぶ実が入ってきた印象。繋の角度も悪くなく、走ってきそうな雰囲気はある。しかし、トモの部分に相変わらずの緩さが残り、発達した胸前と比べると薄い印象を与えてしまっているのがネック。成長の遅い血統ということなので、この部分の発達が今後のカギとなってくるのではないだろうか。 スズカデヴィアス 牡7 騎手:三浦皇成 厩舎:(栗)橋田満 父:キングカメハメハ 母:スズカローラン(母父:サンデーサイレンス) 体をすっきりと見せているだけでなく、7歳馬ながら筋肉の衰えをまるで感じさせない。年齢を感じさせない若々しさのある馬と言っていいだろう。頭の高い姿勢での写真になっているが、これはタイミングの問題で以前の写真では頭を下げた状態で立てていた。気にする必要はない。この馬自身の状態はキープできているし、小回りを苦にする馬体でもなさそうだ。 サクラアンプルール 牡7 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)金成貴史 父:キングカメハメハ 母:サクラメガ(母父:サンデーサイレンス) 母父はサンデーサイレンスだが、その特徴である柔らかさがほとんど感じられず、発達した胸前とボリューム満点のトモを持っている馬。父キングカメハメハの産駒に多いマッチョなタイプの馬。首が短めで、やや詰まった印象を与える胴の部分は3代前にいるノーザンテーストの影響だろう。同馬と同じ栗毛の毛色がそれを証明していると思う。 ナイトオブナイツ 牡5 騎手:池添謙一 厩舎:(栗)池添兼雄 父:ハービンジャー 母:シャイニングアレキ(母父:サンデーサイレンス) ハービンジャーの産駒にしては胴に伸びがない。母のシャイニングアレキはサンデーサイレンス×ノーザンテーストという血統背景で、これはサクラアンプルールの母であるサクラメガと同じ配合。この馬も経路は栗毛でノーザンテーストらしい短めの首、詰まった胴の持ち主となっている。サクラアンプルールとの違いがトモの部分で、この馬はそこが物足りない。 クラウンディバイダ 牡5 騎手:吉田隼人 厩舎:(美)斎藤誠 父:ダイワメジャー 母:インコンパス(母父:Sadler's Wells) ダイワメジャーの産駒らしいガッシリとした馬体の持ち主で、特に首から胸にかけての部分はなかなかのボリュームがある。470キロ台の馬体重以上に大きく見せるのは、母父サドラーズウェルズの影響だろうか。ただ、ガッシリとしているだけでなく、柔らかそうな繋の馬でもあるので、瞬発力勝負にも対応しそうな雰囲気がある。 エアアンセム 牡7 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)吉村圭司 父:シンボリクリスエス 母:エアマグダラ(母父:サンデーサイレンス) 長い首と長い脚はシンボリクリスエス産駒の特徴で、アバラ骨をうっすらと見せている腹回りは滞在と思えぬほどシャープになっている。もう少しフックラと見せてもいいのではないだろうか。さらに気になるのはトモの部分の薄さ。この部分のボリュームが足りないことで、キ甲から背中、トモへのラインが少し寂しく見えてしまっている。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【7月8日(日)】七夕賞

    プラチナムバレット 牡4 騎手:岩崎翼 厩舎:(栗)河内洋 父:マンハッタンカフェ 母:スノースタイル(母父:ホワイトマズル) まだまだ見た目が若々しく、キ甲も抜け切っていない。これから成長してくる馬だと思うが、その状態であっても見るべき部分はいくつかあって、それは腰角やトモのあたりのバランスの良さであり、すっきりとした足元も長所の一つと言える。少し太めに見えるが、追い切りをしての福島輸送でほぼ万全の体になるだろう。余談ではあるが、同馬の芦毛は母系にいるスペクタキュラービットから影響を受けたもので、スピードの裏付けになっているとも言える。 ワンブレスアウェイ 牝5 騎手:石橋脩 厩舎:(美)古賀慎明 父:ステイゴールド 母:ストレイキャット(母父:Storm Cat) 私の見ている写真が前脚と後脚が中央に集まったいわゆる“集合姿勢”での撮影のため、判別が少し難しくなってしまっているのだが、はっきりと言えるのは、斑点がうっすらと浮き出た皮膚とピカピカに光った毛ヅヤから判断できる状態面の良さ。牝馬らしいトモの形をしているが、決して薄過ぎるということはない。全体的なバランスに優れており、全姉のキャットコインより馬格があるところにも好感が持てる。 キンショーユキヒメ 牝5 騎手:北村宏司 厩舎:(栗)中村均 父:メイショウサムソン 母:アップルティー(母父:サンデーサイレンス) トモの薄さは牝馬らしいが、決して物足りないわけではない。少しさびしく見えてしまうのは、発達した胸前とのバランスが取れていないからで、トモの部分だけを見れば、十分に及第点だ。少しだけではあるが、ベタ爪傾向の形はしているので、道悪は歓迎材料とならないだろう。ハイエストオナーからの遺伝されている芦毛の馬体から母系の影響が強い馬と考えていいだろう。 マイネルサージュ 牡6 騎手:津村明秀 厩舎:(美)鹿戸雄一 父:ハービンジャー 母:サオヒメ(母父:サンデーサイレンス) キ甲もしっかりと出ていて、胸囲も十分にあるところは成長した牡馬らしい姿。ただし、少しゴツゴツした印象を受けるのが気になるところ。脚から上の部分はダート馬のようで、これは母系にいるアリダーの影響を受けているからかもしれない。トモに十分なボリュームがあるが、これも母父サンデーサイレンスに似ていない部分で、イメージ的にはパワータイプ。 レイホーロマンス 牝5 騎手:内田博幸 厩舎:(栗)橋田満 父:ハービンジャー 母:スズカローラン(母父:サンデーサイレンス) 他馬との大きさを比較しない状況で見れば、420キロ前後の馬とは思わない姿。極端に前が勝っているわけでもなく、トモの薄さも牝馬であることを考えれば、及第点を与えられるものだ。首から胸にかけての筋肉もしっかりとついており、なによりも全体のバランスがいい。ゆえに小さくは見えないのだろう。母父のサンデーサイレンスらしい軽さを感じるところも好印象だ。 マイネルフロスト 牡7 騎手:柴田大知 厩舎:(美)高木登 父:ブラックタイド 母:スリースノーグラス(母父:グラスワンダー) 首回りから胸前にかけての筋肉に見るべきところはあるが、やや前が勝ち過ぎているきらいがある。7歳の牡馬にしてはトモが女性的で、少し薄過ぎる感じがするのだ。足元はしっかりとしているし、年齢よりも若々しくは見えるが、完成しているはずの古馬でありながら、前後のバランスが取れていないのはマイナス材料だろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【7月1日(日)】ラジオNIKKEI賞

    フィエールマン 牡3 騎手:石橋脩 厩舎:(美)手塚貴久 父:ディープインパクト 母:リュヌドール(母父:Green Tune) スラッとして牝馬のような薄さのある馬体。しかし、しっかりと見れば、キ甲の部分はしっかりと発達しており、肩から首にかけてゴツゴツしたようなところもない。飛節の角度も素晴らしく、柔らかい繋も好印象。ディープインパクト産駒らしい「しなやかさ」を随所に感じる馬だ。休みながらでしか使えないようだが、馬体に太め感はなく、いきなり走れる状態。 メイショウテッコン 牡3 騎手:松山弘平 厩舎:(栗)高橋義忠 父:マンハッタンカフェ 母:エーシンベロシティ(母父:Lemon Drop Kid) マンハッタンカフェ産駒らしいスラッとした馬体が印象的。キ甲がはっきりと出ていることからもわかるように、まるで古馬のような完成された雰囲気をすでに持っている馬だ。アバラが浮き出た腹回りから太め感も皆無。逃げる形で結果を残してきたようだが、一本調子な競馬しかできない印象はなく、むしろ柔軟性を感じる。 キューグレーダー 牡3 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)栗田徹 父:ダノンシャンティ 母:バグダッドカフェ(母父:Broken Vow) キ甲の盛り上がりも目立つが、なによりも特徴的なのはトモの部分で、ここの容量がとにかく凄い。力強いというフレーズがぴったりの馬だ。筋肉質で迫力のある体の作りはダノンシャンティの父である祖父のフジキセキ、もしくは母系にいるアンブライドルドからの影響だろうが、それでいて硬さは感じず、芝向きの切れもありそう。飛節の角度も申し分ない。 エイムアンドエンド 牡3 騎手:大野拓弥 厩舎:(美)奥村武 父:エイシンフラッシュ 母:ロフティーエイム(母父:サンデーサイレンス) 祖父のサンデーサイレンスは飛節の折りが深い馬だったのだが、この馬もその傾向を受け継いでいるようで、他の馬との比較で後肢が「くの字」のように少し曲がってしまっている。気になる材料と言えば、気になる材料だろう。キ甲は十分に出ているが、その高さとトモの高さがややアンバランス。トモ低く見せる点もマイナスと言えるかもしれない。 キボウノダイチ 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)松元茂樹 父:バゴ 母:ラクスクライン(母父:ステイゴールド) 3歳馬と思えないほどにキ甲が盛り上がり、すでに完成されている馬の雰囲気があるのだが、背中の短い馬は短距離を走る馬に多い特徴で、逆に少し薄いようにも感じるトモの作りは長距離系のそれ。どちらかと言えないところに同馬の弱さがあると思う。腹構えはしっかりとしており、また太め感もない。仕上がりとしては悪くないだろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【6月24日(日)】宝塚記念

    サトノダイヤモンド 牡5 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:マルペンサ(母父:Orpen) キ甲も十分に発達し、要所要所の筋肉もしっかりとある。動かしたときは違うのかもしれないが、少なくとも立ち写真から受ける印象は完成された牡馬らしいシルエット。最近の不振が信じられないくらいだ。腹回りの部分はもう少しすっきりとして欲しいところだが、それも大きなマイナス材料とはならないだろう。中距離以上に向く馬体の形をしている。 ストロングタイタン 牡5 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:Regal Ransom 母:Titan Queen(母父:Tiznow) 夏場に調子を上げるタイプのことだが、確かに馬体に張りがあり、状態に関しての不安はなさそう。母父にティズナウがいて、その先にはシーキングザゴールド。父もフォーティナイナー系のリーガルランサムなら、ダートでもこなしそうなパワータイプの馬体になって不思議はない。この馬の逞しい胸前や腹構えは血統的な要素が大きそうだ。 キセキ 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)角居勝彦 父:ルーラーシップ 母:ブリッツフィナーレ(母父:ディープインパクト) 行きたがってしまう精神面の問題を考慮し、天皇賞(春)から宝塚記念へと目標をスライドさせたとのことだが、体の形は長方形で短いところよりも長距離に適性を感じるタイプ。スピード馬だった祖母ロンドンブリッジの面影はない。まだキ甲が抜けきっておらず、4歳でも完成した馬体に見えないのは減点材料。道悪に向く足元はしている。 サトノクラウン 牡6 騎手:石橋脩 厩舎:(美)堀宣行 父:Marju 母:ジョコンダII(母父:Rossini) 時期的なことを言えば、有馬記念が行われる冬場よりも暖かい時期の現在のほうが、基本的に馬の毛ヅヤはいい。にもかかわらず、この馬は当時よりも毛ヅヤがくすんで見えるのだから、これは状態面に疑問符が付くという結論も仕方がないだろう。筋肉が浮かび上がっていない馬体の作りも微妙で、私の目には部分部分の輪郭がはっきりとせず、ぼやけて見える。 ヴィブロス 牝5 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)友道康夫 父:ディープインパクト 母:ハルーワスウィート(母父:Machiavellian) ドバイ遠征がまるでダメージにならなかったのだろう。牝馬らしい薄手の馬体ではあるが、細くなって切れ上がるようなことはなく、むしろ全体的にボリュームが出て、パワーアップした印象すら受ける。1週前の追い切りでいい時計を出していたが、それも体ができているから出来たこと。背筋から腹回りに至るまでの張りが素晴らしく、首のあたりの肉付きも上々だ。 パフォーマプロミス 牡6 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)藤原英昭 父:ステイゴールド 母:アイルビーバウンド(母父:タニノギムレット) 光の加減もあるだろうが、馬体の要所要所がくっきりと浮き上がり、特にトモの部分の厚みは相当に目立つ。あばら骨も浮き上がり、かなり作り込んでいる状態であることが見てとれるだろう。体重はそこまでないが、非常に力強い馬体をしており、繋や足元の状態からも道悪は得意の部類。ステイゴールドに母父タニノギムレットという血統背景を考えれば、この馬体も納得だ。 ミッキーロケット 牡5 騎手:和田竜二 厩舎:(栗)音無秀孝 父:キングカメハメハ 母:マネーキャントバイミーラヴ(母父:Pivotal) 天皇賞(春)で結果を出しているが、その馬体に伸びを感じず、どちらかと言えばマイラーに近いタイプの体をしている。父がキングカメハメハで母父はピヴォタルという血統背景を考えれば、このような馬体であっても不思議はなく、ゆえに距離の短縮をマイナスと判断する必要はないだろう。むしろ、余裕があるように感じる腹回りの肉付きのほうが気になる。太めが残るかどうかのチェックはしたい。 ダンビュライト 牡4 騎手:武豊 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ルーラーシップ 母:タンザナイト(母父:サンデーサイレンス) 香港遠征によるダメージは感じない。細くなっていることもなく、かと言って緩んでいるようなところもない。仕上がりに不足なしと考えていいだろう。4歳の牡馬にしてはキ甲が抜けきっておらず、ゆえに力強さにやや欠ける印象もあるが、この馬はこの状態でも結果を残してきた。必要な部分に筋肉は付いており、問題ないと判断していいはずだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』 などもお楽しみください。

メニュー

閉じる