競馬界でも“最強”と噂される眼力で、週末レースの有力馬をジャッジ!

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  • 2018年重賞出走予定馬

    【2月18日(日)】フェブラリーS

    ゴールドドリーム 牡5 騎手:R.ムーア 厩舎:(栗)平田修 父:ゴールドアリュール 母:モンヴェール(母父:フレンチデピュティ) チャンピオンズCのときよりも腹回りの肉付きがいいように感じるが、太いという印象ではなく、ボリュームがあると表現したほうがいいかもしれない。肩先からキ甲の出方がすごくいい馬で、この部分にダートに必要なパワーを感じるが、ダートでなくては走れない馬体をしておらず、サンデーサイレンス系らしい柔らかい繋は、芝で走る馬のそれに近い。この繋が爆発的な瞬発力を生んでいるのかもしれない。この時期にしては毛ヅヤも素晴らしく、これが体調の良さを物語っていると思う。 テイエムジンソク 牡6 騎手:古川吉洋 厩舎:(栗)木原一良 父:クロフネ 母:マイディスカバリー(母父:フォーティナイナー) キ甲が十分に発達し、ついに完成期を迎えたような馬体になった。芦毛馬にとっての体調のバロメーターになる斑点が夏からずっと出ている状況だが、それは状態が安定している証明といえそう。筋肉の盛り上がりがわかりにくい芦毛であるにもかかわらず、十分な厚みを感じるトモが1番のセールスポイントで、これが同馬の推進力の源になっている。一方、繋は立ち気味で、その印象はやや硬め。切れよりも持久力を活かす走りは、この繋に起因していると考えていいだろう。 ケイティブレイブ 牡5 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)目野哲也 父:アドマイヤマックス 母:ケイティローレル(母父:サクラローレル) 父が高松宮記念を勝ったアドマイヤマックス。短距離寄りに見える詰まった胴は、この父からの影響かもしれないが、ボリュームが十分にある腹回りはダート馬のそれで、この部分において父と印象がずいぶん違う。腹袋が十分にあり、トモのあたりにも力強いものを持っている馬体の適性は、やはり芝よりもダートだ。チャンピオンズCのときは盛り上がった胸前の筋肉と対照的な細い首が気になったが、今回は首回りの筋肉の付きが違う。この部分がボリュームアップしたことで、バランスもすごく良くなった。 ノンコノユメ 騙6 騎手:内田博幸 厩舎:(美)加藤征弘 父:トワイニング 母:ノンコ(母父:アグネスタキオン) 前走時の当欄でトモの筋肉が戻ってきたような話をさせてもらったが、今回は前走よりもボリュームがさらに出ている。去勢は手術をするタイミングが問題で、その時期が遅くなると筋肉の戻りも遅くなってしまうのだが、この馬は胸囲が深く、いわゆる「前がち」なタイプ。そもそもがトモに肉付きの欲しい馬だった。去勢の影響でトモが薄くなってしまったことにより、前後のバランスが悪くなってしまっていたわけだ。それが完全に回復したことで、馬体のバランスもすごく良くなった。前走以上の気配と言っていいと思う。 サンライズノヴァ 牡4 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ゴールドアリュール 母:ブライトサファイヤ(母父:サンダーガルチ) ゴールドドリームと同じゴールドアリュールの産駒だが、馬体のシルエットは対照的だ。ゴールドドリームは上半身にボリュームがある反面、繋は芝でも走れそうなほどに柔らかい。一方、サンライズノヴァはサンデーサイレンス系らしいスラッとした馬体をしている反面、繋はやや硬い印象。この部分は母父であるサンダーガルチが出ていると考えていいだろう。トモの筋肉の量は十分にあり、これが同馬の推進力になっていると思うのだが、この上半身なら足元はもう少し柔らかいほうがいいように思う。 アウォーディー 牡8 騎手:武豊 厩舎:(栗)松永幹夫 父:Jungle Pocket 母:Heavenly Romance(母父:Sunday Silence) 年齢的な面もあり、また日程を詰めて使っていることも影響してか、大きな上積みは感じられない。ただし、マイナス面になるほどでもなく、あばら骨がうっすらと浮いた腹回りはギリギリの仕上がりと受け取ることもできるし、馬体そのものも完成された馬のそれ。気になるのはマイルの距離だろうか。他の馬と比較しても、この馬は馬体に伸びがあり、血統的にも芝の中距離以上で走れそうな印象を受けるほどだ。このコースはスタートが芝なので、その部分でスピードの乗っていけるかどうかがポイントになるのではないか。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【2月11日(日)】京都記念

    レイデオロ 牡4 騎手:D.バルジュー 厩舎:(美)藤沢和雄 父:キングカメハメハ 母:ラドラーダ(母父:シンボリクリスエス) 関西への輸送があるので、やや余裕のある状態に作ってはいるが、それでも太目が残っている印象はない。この時期にしては毛ヅヤが冴えており、馬体の張りも十分。休み明けを感じさせない仕上がりといってよさそうだ。この馬は全体のバランスに優れており、この部分は秀でているが、この部分は少し足りないといったバランスの崩れがない。馬場状態や距離に左右されない馬だと思う。 アルアイン 牡4 騎手:川田将雅 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai) 首から胸前にかけての筋肉が分厚く、非常に逞しい体をしているが、その一方でディープインパクト産駒らしくない作りともいえるだろう。競走馬の本質が出てくる時期を迎え、スプリンターであった母系の影響が出てきているのだろうか。レイデオロあたりと比較しても、胴が詰まっているようにも見える。また、現段階の仕上がりをいえば、まだ腹回りに余裕も感じられる。この点でもレイデオロとの違いがありそうだ。 クリンチャー 牡4 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)宮本博 父:ディープスカイ 母:ザフェイツ(母父:ブライアンズタイム) 首さしから肩先までのラインが素晴らしい馬だ。首回りの筋肉が十分な発達を見せているので、パワータイプであることは間違いないだろうし、母父ブライアンズタイムの影響を受けたボテッとした腹構えも特徴の一つと言える。にもかかわらず、重さを感じさせないのは、非常に伸びのある体型をしているからだ。首、背中ともに長距離で走るタイプのそれで、持久戦を得意とするのも理解できるところ。 ディアドラ 牝4 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)橋田満 父:ハービンジャー 母:ライツェント(母父:スペシャルウィーク) 牝馬らしい薄いトモと切れ上がった腹回りをしている馬だが、その部分だけを見れば、気になるほどでないのもわかる。なぜ、そのように感じるのかと言えば、牝馬にしては骨太で、牡馬のように逞しい胸前をしているから。つまりは前後の比較の問題だ。ハービンジャーに似たパワータイプで、日本の芝より海外のそれのほうが向くかもしれない。この時期の牝馬は毛ヅヤが悪くて当たり前。他の馬よりも馬体の張りも目立たないが、この部分も無視していい。 モズカッチャン 牝4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)鮫島一歩 父:ハービンジャー 母:サイトディーラー(母父:キングカメハメハ) 同じハービンジャー産駒でも上半身の筋肉が発達したディアドラと違い、こちらは極端に発達している箇所がない。もちろん、筋肉が足りていないわけではなく、しっかりと出たキ甲から、十分に発達したトモへの流れは素晴らしい。柔らかい繋も特徴の一つといっていいだろう。全体的にスラッとした印象で、とにかくバランスがいいのだ。サンデーサイレンスの血が入っていない馬だが、サンデーサイレンス系の馬のような軽さを感じる馬体をしている。 ミッキーロケット 牡5 騎手:松若風馬 厩舎:(栗)音無秀孝 父:キングカメハメハ 母:マネーキャントバイミーラヴ(母父:Pivotal) キングカメハメハの仔はとてつもないマッチョになる馬と、レイデオロのように全体的なバランスに優れた馬の2つのタイプに分かれると思うが、この馬の場合は後者に近い。確かに首回りや胸前は十分な発達を見せており、キ甲も盛り上がっている。腹構えもしっかりとしているが、その何処かが強調されているということはなく、全体的なバランスがすごくいい。使ってきているだけあって、馬体に張りが十分あるのも好材料となるだろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【2月4日(日)】東京新聞杯

    ダイワキャグニー 牡4 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:キングカメハメハ 母:トリプレックス(母父:サンデーサイレンス) 筋肉質な馬体は父キングカメハメハの影響を強く感じるもので、逆に言えば、母父サンデーサイレンスの影響はあまり感じない馬だ。柔らかい繋をしているが、柔らかいと表現できる部分はそれくらい。写真の写りもあるのだろうが、個人的には折の深い後肢が気になるところで、このようなタイプはパワーの伝達が一定でない。苦手な回りがあるのも、それが理由なのかもしれない。 ダノンプラチナ 牡6 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)国枝栄 父:ディープインパクト 母:バディーラ(母父:Unbridled's Song) 加齢の影響で馬体はずいぶんと白くなっているが、斑点がわかりやすく浮き出て、現在の体調の良さは感じさせる。非常にバランスのいい馬で、欠点らしい欠点がない。毛色から母父アンブライドルズソングの影響をイメージするが、馬体はサンデーサイレンス系のそれ。ディープインパクトの産駒らしい柔らかい筋肉を持っている。 グレーターロンドン 牡6 騎手:川田将雅 厩舎:(美)大竹正博 父:ディープインパクト 母:ロンドンブリッジ(母父:ドクターデヴィアス) 胸前やトモには十分な筋肉量がある一方で、全体的にスラッとし過ぎている感じもある。頼りなく見える理由の一つは細い首だろう。キ甲もはっきりと出ておらず、6歳にしては体が幼い。まだ成長の余地がある馬体と言っていいだろう。やや寸の詰まった胴をしており、これはダンジグを祖に持つ母系の影響と考えていい。マイラータイプだ。 クルーガー 牡6 騎手:浜中俊 厩舎:(栗)高野友和 父:キングカメハメハ 母:アディクティド(母父:Diktat) キ甲も十分に発達し、ゆったりとした首さしから肩先までの流れも素晴らしい。今回の出走馬でも一番と言える完成された馬体の持ち主だ。立ち繋でもなく、かと言って寝すぎていることもない。馬場の状態を問わない足元をしているのも強調ポイントだ。マイラーにしては胴が長めで、仮にマイル以上の距離を使ったとしても割り引く必要はないし、使ってほしいとも思う。 サトノアレス 牡4 騎手:柴山雄一 厩舎:(美)藤沢和雄 父:ディープインパクト 母:サトノアマゾネス(母父:Danehill) 4歳馬にしてはキ甲もしっかり出ているし、首回りの筋肉も十分にある。やや胴が詰まった馬体が適距離はマイルであることを示していると言えそうだ。母父はデインヒルだが、あの馬のような筋肉質な印象はなく、ディープインパクト産駒らしい切れのある体。太め感なく、仕上がっている。 アドマイヤリード 牝5 騎手:藤岡康太 厩舎:(栗)須貝尚介 父:ステイゴールド 母:ベルアリュールII(母父:Numerous) いかにもステイゴールドの牝馬らしい薄いトモをしている。このトモが推進力を生み出しているとは思えないので、彼女が見せる末脚の爆発力の源は、首から胸にかけての発達した上半身から来ているのだろう。体のないタイプだが、今回は腹回りをふっくらと見せている。休み明けなら、いい傾向と考えるべきだろう。 リスグラシュー 牝4 騎手:武豊 厩舎:(栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:リリサイド(母父:American Post) 少し胴が長いタイプ。ヴィクトリアマイルを意識してマイル戦に参戦してきたとのことだが、本質的にはマイルだと少し短い印象を受ける。牝馬らしい薄いトモをしているが、この部分はこれでいいのではないだろうか。あばら骨が浮いていた昨秋と違い、今回は全体的に丸みのあるフォルム。歓迎すべき材料だと思う。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【1月28日(日)】根岸S

    カフジテイク 牡6 騎手:福永祐一 厩舎:(栗)湯窪幸雄 父:プリサイスエンド 母:テイクザケイク(母父:スキャン) キ甲から背中にかけてのラインはしっかりしているが、トモの位置が少し低い感じがする。このようなタイプの馬は、パワーの伝達に難を残してしまうので、一瞬の爆発力に欠けるというか、トップスピードに乗るまでに時間を要することになりやすい。徐々に加速しても間に合うという意味で、東京のような直線の長いコースが合うのだろう。飛節の角度などは一流馬のそれで、冬場でも馬体に太めは感じない。 ベストウォーリア 牡8 騎手:C.ルメール 厩舎:(栗)石坂正 父:Majestic Warrior 母:Flirtatious Miss(母父:Mr.Greeley) 極端なほどに首が短く、トモの幅も相当にある。いかにもダートの短距離馬といった印象の馬体をしている馬だ。父のマジェスティックウォリアーを見る機会があったが、この馬のトモ肉もすごいボリュームだった。母父のミスターグリーリーも似た馬体の持ち主で、やはり血統の影響は大きいと感じざるをえない。すでに8歳となっていることもあり、キ甲がしっかりと出て、馬体は完全に完成されている。衰えのようなものは、そこまで感じない。 キングズガード 牡7 騎手:藤岡佑介 厩舎:(栗)寺島良 父:シニスターミニスター 母:キングスベリー(母父:キングヘイロー) 先週のAJCCに出走したゴールドアクターもそうだったが、加齢の影響により、背中のラインが崩れてくる馬がいる。キ甲がしっかりと出て、トモの丸みも十分にあるが、その間の背中のところが少し落ち込んでいるように見えてしまうのだ。ただし、この馬の場合は深刻なものではなく、全体的なバランスは崩れていない。人間でもそうだが、年齢を経るごとに肉が下へと落ちていくものだ。首は長く、中距離でもやれそうな雰囲気がある。短距離色はそこまで強くない。 ノンコノユメ 騙6 騎手:内田博幸 厩舎:(美)加藤征弘 父:トワイニング 母:ノンコ(母父:アグネスタキオン) 去勢の影響で馬体を減らしてしまう馬は少なくなく、特に牡馬と牝馬の違いになる腹構えやトモの部分が薄くなりやすい。この馬も去勢したばかりの頃は、牝馬のようにトモが薄くなってしまったが、時間の経過とともにボリュームを取り戻し、前後の均整が取れた馬体になってきている。6歳という年齢もあって、しっかりとキ甲の出た馬体は完成された馬のそれ。光の加減もあるだろうが、この時期にしては毛ヅヤの良さも目立っている。 サンライズノヴァ 牡4 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ゴールドアリュール 母:ブライトサファイヤ(母父:サンダーガルチ) 4歳馬にしてはキ甲もしっかりと出ており、トモにも十分なボリュームがある。肩先の筋肉もしっかりと付いており、馬体面では他の馬との比較でも見劣っていない。気になるのは、やや繋が立っていることだが、これは母父のサンダーガルチの影響もあるだろうし、芝を走るのならともかく、ダートならそこまでのダメージにはならないだろう。筋肉が若々しいので、立ち気味の繋でも硬いという印象には至っていない。 アキトクレッセント 牡6 騎手:荻野極 厩舎:(栗)清水久詞 父:ウォーエンブレム 母:ティックルピンク(母父:フレンチデピュティ) この馬の馬体で最初に目がいくのは、発達した首回りの筋肉とたくましい胸前。キ甲も盛り上がり、この部分だけで豊富なスピードとパワーを持っていることがわかるほどだ。いわゆる、前が勝った馬ということになるのだろうが、決してトモの部分が物足りないのではなく、ここだけを見れば丸みも十分にあり、それなりの力強さがある。あくまで前と比較した場合に見劣るということ。血統、馬体から距離には限界があるだろう。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【1月21日(日)】AJCC

    ミッキースワロー 牡4 騎手:横山典弘 厩舎:(美)菊沢隆徳 父:トーセンホマレボシ 母:マドレボニータ(母父:ジャングルポケット) 首が長く、馬体に伸びもあるが、筋肉の質がステイヤーのそれではない。2400mなら問題なくこなせるだろうが、3000mは適性の範囲外と思わせる体だ。胸前、トモのボリュームが増し、筋肉の筋が浮き出てきている。首回りにも厚みがあり、背中のラインもきれいだ。光の加減もあるだろうが、菊花賞時と比較しても馬体の張り、毛ヅヤに違いがない。非の打ちどころがない馬体であり、仕上がりであると思う。 ゴールドアクター 牡7 騎手:武豊 厩舎:(美)中川公成 父:スクリーンヒーロー 母:ヘイロンシン(母父:キョウワアリシバ) 首回りの厚みは相変わらずで、見た目のシルエットは出走馬でも上位。ただし、この馬自身の比較で言えば、背中のラインが水平でなくなり、少し窪みが出てきた印象もある。人間でも同じだが、年齢を重ねていくと体がどうしても緩んでしまい、それはグランプリホースである同馬でも変わりはない。冬毛が出ているのか、前走よりも毛ヅヤが少しくすんで見えるが、これも今年で7歳となったことが影響しているのかもしれない。 ダンビュライト 牡4 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)音無秀孝 父:ルーラーシップ 母:タンザナイト(母父:サンデーサイレンス) どの状態が完成形なのかがつかみきれない馬で、2歳からオープンクラスで走り続け、それなりの結果を出しているにもかかわらず、牡馬にしては首が細く、トモのボリュームにも欠ける。体のパーツのひとつひとつが成長途上であるように感じるのだ。仮に現在が完成形であるのなら、筋肉量が足りない馬ということになってしまうが、一方で今後の成長を見込める馬体の可能性もある。 レジェンドセラー 牡4 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)木村哲也 父:ルーラーシップ 母:トップセラー(母父:スペシャルウィーク) 母父は私が管理したスペシャルウィーク。しかし、あの馬に似た印象はほとんどなく、筋肉質な馬体は祖父キングカメハメハから遺伝されたもののように思う。首回りの筋肉が豊富で、トモにも十分なボリュームがあるが、そのすべてが成長中と思わせるもの。今後、さらに厚みを増していくと思う。明け4歳馬だけあって、なによりも馬体が若々しい。 ショウナンバッハ 牡7 騎手:戸崎圭太 厩舎:(美)上原博之 父:ステイゴールド 母:シュガーハート(母父:サクラバクシンオー) キタサンブラックの半兄にあたる馬だが、父がブラックタイドだった弟と違い、こちらはステイゴールド。弟の特徴でもあった馬体の厚み、胴の伸びをほとんど感じられず、特に腹回りは牝馬のように薄い。馬体面の共通点は見られないと言っていいかもしれない。7歳という年齢の影響が大きいのだろうが、毛ヅヤも悪く、馬体の張りもひと息だ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2018年重賞出走予定馬

    【1月14日(日)】京成杯

    ジェネラーレウーノ 牡3 騎手:田辺裕信 厩舎:(美)矢野英一 父:スクリーンヒーロー 母:シャンハイロック(母父:ロックオブジブラルタル) ゴツゴツしたところがほとんどなく、柔らかそうな筋肉が付いている馬。ロックオブジブラルタルにストームキャットの母系は短距離で、筋肉質な体付きになりやすいが、この馬は馬体の伸びが十分にあり、2000mという距離への適性が高いように感じる。逃げて勝っているようだが、その脚質は見た目と正反対。相応の瞬発力があっていい。 ダブルシャープ 牡3 騎手:田中勝春 厩舎:(栗)渡辺薫彦 父:ベーカバド 母:メジロルーシュバー(母父:アグネスタキオン) 道営デビューの馬だけあって、他の馬よりも成長が早い印象。キ甲も十分に発達している。それが肩回りのボリュームに繋がっていると考えていいだろう。逞しい上半身と比較すると、トモの部分が少し物足りなくも感じるが、この時期の3歳馬に必要な分の厚みはある。体型的には2000mもこなしそうだが、血統面まで考慮すれば、マイルくらいがベストのように思える。 デルタバローズ 牡3 騎手:石橋脩 厩舎:(美)堀宣行 父:Into Mischief 母:Sweet Seventeen(母父:Hard Spun) 私もハーランズホリデーの仔を管理した経験があるが、コロンとした馬体で距離に限界があるタイプだった。胸前やトモの厚みは十分にあるが、この馬も少し寸が詰まり気味で、繋も少し硬い。ダートの短距離とまでは言わないが、軽さを必要とする芝には向かないだろう。道悪の前走を勝っているように、パワーをセールスポイントにしている馬。 コズミックフォース 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(美)国枝栄 父:キングカメハメハ 母:ミクロコスモス(母父:ネオユニヴァース) 父のキングカメハメハよりも母父のネオユニヴァースに似た柔らかい馬体の持ち主。首の長さ、厚みに見るべきところがあり、首から背中、トモへと続くラインも流れるようにきれいで、飛節の角度も文句なし。まだ発達途上の馬ではあるが、そのバランスの良さも含め、非常にいい馬であると思う。 イェッツト 牡3 騎手:蛯名正義 厩舎:(美)金成貴史 父:カンパニー 母:イスタンブール(母父:キングカメハメハ) 首と胴が短く、胸のあたりも窮屈な印象を与える馬体。2000mを走る馬なら、もう少しゆとりが欲しいところだが、この馬はそこの部分がひと息。トモの肉付きだけでなく、尻尾の落ち方なども牝馬のようで力強さに欠ける。トニービンの仔は線の細すぎる馬がたまにいたが、それに似た感覚を持った。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【12月28日(木)】ホープフルS

    タイムフライヤー 牡2 騎手:C.デムーロ 厩舎:(栗)松田国英 父:ハーツクライ 母:タイムトラベリング(母父:ブライアンズタイム) ハーツクライ産駒にもかかわらず、ボテッとした腹構えをしているのは母父のブライアンズタイムの影響が強いからだろう。ただし、この部分を割り引いて考えてみても、少しバランスの悪い面が見られる。キ甲が抜けきっていないこともあるが、ややトモ高で背中のラインが水平になりきれてないのだ。時期的なこともあるだろうが、毛ヅヤもひと息。 ジャンダルム 牡2 騎手:武豊 厩舎:(栗)池江泰寿 父:Kitten's Joy 母:Believe(母父:Sunday Silence) 十分過ぎるほどの胸囲があり、それに伴って胸前の筋肉が盛り上がっているにもかかわらず、首から背中にかけてのラインが滑らかなため、ビリーヴの仔と思えないほど、馬体をスラッと見せる。これは父系のサドラーズウェルズから来ているものだと思う。非常に柔らかい繋をしているが、この部分は母父サンデーサイレンスの影響。切れがあるのも納得だ。 フラットレー 牡2 騎手:C.ルメール 厩舎:(美)藤沢和雄 父:ハーツクライ 母:リッチダンサー(母父:Halling) スラッと見せる馬体はハーツクライの影響を感じさせるもので、まだ芯こそ入っていないが、この段階でも首から肩にかけての筋肉には見るべきものがある。柔らかい繋はいかにも切れそうな印象を持つもので、競馬での瞬発力を生み出す原動力になるトモも押し込まれるようなところがなく、厚みのほうも十分。完成は先だろうが、現段階でも目立つ馬体をしている。 サンリヴァル 牡2 騎手:田辺裕信 厩舎:(栗)藤岡健一 父:ルーラーシップ 母:アンフィルージュ(母父:アグネスタキオン) この時期の2歳馬としてはキ甲も十分に出ているし、首周りから胸前にかけての筋肉もたっぷりとある。ルーラーシップの仔にしては首がそれほど長くないので、距離は2000mくらいまで。あまりに長いとどうだろうか。ただし、馬体のバランスは非常に良く、加えて毛ヅヤも抜群にいい。状態面に関しての不安は皆無と言っていいだろう。 ジュンヴァルロ 牡2 騎手:藤岡康太 厩舎:(栗)友道康夫 父:New Approach 母:ウェイクミーアップ(母父:Rock of Gibraltar) 最初に目が行くのは胸前の筋肉。この部分の発達は素晴らしいが、これだけの胸前をしているにもかかわらず、首回りはやや細め。ゆえに少しアンバランスな印象になってしまっている。トモの盛り上がりも少し物足りず、繋も他の馬に比べて少し立ち気味。瞬発力で見劣ってしまうことがあるかもしれない。現状では前で粘る形がベター。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

  • 2017年重賞出走予定馬

    【12月24日(日)】有馬記念

    キタサンブラック 牡5 騎手:武豊 厩舎:(栗)清水久詞 父:ブラックタイド 母:シュガーハート(母父:サクラバクシンオー) 前走時とそこまで変わってないシルエットだが、前走のほうがトモに厚みがないように見えた。天皇賞(秋)のダメージが多少はあったのかもしれない。今回が最後のレースなので、改めてキタサンブラックの素晴らしい面をあげると、首回りのたくましい肉付きとキ甲から背中までのラインの美しさ。パワフルでありながら、バランスも取れた馬だった。これほどのレベルの競走馬はなかなか出ないだろう。 シュヴァルグラン 牡5 騎手:H.ボウマン 厩舎:(栗)友道康夫 父:ハーツクライ 母:ハルーワスウィート(母父:Machiavellian) しっかりとした仕上がりだったジャパンCから中3週。少し腹構えに余裕があるようにも感じるが、これは中山への輸送で絞れるという計算だと思う。昨年はいくらかボテっと見せていた印象があった馬だが、今年は胴に伸びが出てきて、多少はシャープになった。大人になってきたということだろう。ただし、キタサンブラックのようなバランスのいい馬ではなく、全体的にモサっと見せる面は残っている。 スワーヴリチャード 牡3 騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)庄野靖志 父:ハーツクライ 母:ピラミマ(母父:Unbridled's Song) 四肢がしっかりの伸び、その筋までもくっきりと見せているが、どこかに問題があると、競走馬はこういう立ち方ができない。球節の角度も抜群で、文句のつけるところがない馬体をしているのだが、この状態でも完成はまだ先と思えるところがさらにいい。キ甲はしっかりと出てきているが、首まわりから背中、トモとまだまだ成長する余地がある。キタサンブラック同様、バランスの取れた馬体をしている馬だ。 サトノクラウン 牡5 騎手:R.ムーア 厩舎:(美)堀宣行 父:Marju 母:ジョコンダII(母父:Rossini) 首さしからキ甲までの厚みは十分で、胸前の筋肉もしっかりとしている。この馬の強みはここだろう。一方、まるで牝馬と見間違えるような薄さのトモは少し物足りない部分。トモの薄い馬は推進力がそれだけ乏しくなるので、瞬発力に欠けるところがある。小柄な牝馬なら話は変わってくるが、体のある牡馬にとってはマイナス材料となりやすい。 ミッキークイーン 牝5 騎手:浜中俊 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ディープインパクト 母:ミュージカルウェイ(母父:Gold Away) 首さしから胸前、キ甲にかけてのラインが美しいだけでなく、十分な肉付きもある。小柄な牝馬ではあるが、要所のパーツが逞しいので、牝馬にありがちな薄さを感じない。むしろ、体重以上のボリュームを感じる馬ではないだろうか。トモの形は牝馬らしいが、ここにも必要なだけの筋肉量がある。立ち方も含め、非常に見栄えのする馬だ。 サトノクロニクル 牡3 騎手:戸崎圭太 厩舎:(栗)池江泰寿 父:ハーツクライ 母:トゥーピー(母父:Intikhab) 少し胴が詰まった印象を受けるのは、母系にいるレッドランサムの影響が強いためだろう。ずんぐりむっくりという表現が適切かどうかはさておき、まだ完成しきっていない馬の馬体をしている。キ甲はそれなりに出ているが、この部分も含めて発展途上の体付き。本当に良くなるのは来年だと思う。 ルージュバック 牝5 騎手:北村宏司 厩舎:(美)大竹正博 父:マンハッタンカフェ 母:ジンジャーパンチ(母父:Awesome Again) 久しぶりに丸みのある馬体を見た気がする。もちろん、牝馬らしい薄さは残しているが、馬体のバランスが非常にいいので、物足りなさは感じない。いい状態で出走できると思う。この馬の1番のセールスポイントは繋の柔らかさ。これがバネの利いた走りを生み出す要因になっている。切れるタイプだ。 ※無料公開期間【次回馬体診断】更新まで 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『調教師の着眼点 -先週のレース解説-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』『人気記事』 などもお楽しみください。

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