輝かしい実績に裏付けられた独自理論から、注目馬の血統をチェック!

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  • 2016年新馬

    【お知らせ】

    『一時休載について』 “芝の新馬戦”が終了したことを踏まえて、これまで公開してきた新馬戦を対象とした「血統診断」は『一時休載中』です。 『最強・白井寿昭』の視線は早くも次世代の若駒に向かっていますので、再開を楽しみにお待ちください。

  • 2016年新馬

    【2月25日・26日新馬戦】大物が出ても不思議はない

    【中山デビュー】 ※土曜中山6R 芝2000m※ エリティエール 牝 馬主:(有)キャロットファーム 厩舎:(美)大竹正博  父:ディープインパクト  母:ジンジャーパンチ(母父:オーサムアゲイン) 【馬名の意味・由来】 後継者(仏)。父や母のような活躍を期待して 【コメント】 オーサムアゲインを父に持つ母ジンジャーパンチはルージュバックの母として知られる存在だが、自身もBCディスタフを勝ち、エクリプス賞最優秀古牝馬を獲得している名牝。母系の底力があってこそ、その子が活躍していると考えるべきだろう。マンハッタンカフェからディープインパクトへと父が替わったことで、本来ならスケールアップを期待したいところだが、線が細い牝馬が出てしまうと、それもややトーンダウン。この時期のデビューということもあり、馬体にも注目してみたい。 【阪神デビュー】 ※土曜阪神3R ダ1200m※ パワーフレーズ 牝 馬主:北駿競走馬組合 厩舎:(栗)矢作芳人  父:クロフネ  母:アイアンブリッジ(母父:トニービン) 【馬名の意味・由来】 人の心に力を与える言葉 【コメント】 チューリップ賞を勝っているクロフネサプライズを全姉に持つ馬。母父は芝の中距離以上を守備範囲にするトニービンだが、その1つ前にはニホンピロウイナーの名があり、母系の4代前にいるサニースワップスという繁殖もスピードをセールスポイントにしていた馬だった。全姉は芝でも走ったが、父がクロフネなら本来の適性はダートの短距離と考えていいだろう。 ※日曜阪神6R 芝2000m※ エクレアスパークル 牡 馬主:李柱坤 厩舎:(栗)中内田充正  父:ハーツクライ  母:プリティカリーナ(母父:シーキングザゴールド) 【馬名の意味・由来】 稲妻(仏)+閃光 【コメント】 半兄にディープインパクト産駒のアンタラジー、半姉にマンハッタンカフェ産駒のアグレアーブルがいる血統馬。母父シーキングザゴールド、母母父ストームキャットと母系にはスピードタイプの種牡馬が並んでいる。母系のスピードを父であるハーツクライが補完できるかどうかがポイントだろう。 レディアリエッタ 牝 馬主:寺田千代乃 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:ディアチャンス(母父:タイキシャトル) 【馬名の意味・由来】 貴婦人+そよ風(伊)。そよ風のような貴婦人 【コメント】 母のディアチャンスはマーメイドSを勝った重賞勝ち馬。母父がマルゼンスキー、父にタイキシャトルという血統構成だった。母系に短距離血統を入れることが、ディープインパクトの配合パターンとして確立されつつあるが、タイキシャトルという日本の名馬を迎えた今回も同様のパターンと言える。母母父のマルゼンスキーは距離もこなすが、その本質はスピード。タイキシャトル、マルゼンスキーという日本のスピード馬でも成功するとあれば、ディープインパクトの可能性をさらに広げることになるだろう。 ゲイルバローズ 牡 馬主:猪熊広次 厩舎:(栗)藤岡健一  父:ディープインパクト  母:ゴーンクレージー(母父:ゴーンウエスト) 【馬名の意味・由来】 疾風+冠名 【コメント】 母系の4代前にいるナタルマは歴史的大種牡馬のノーザンダンサーの母として知られ、その功績を称えられてカナダ競馬の殿堂入りしているほどだ。つまりは3代前のレイズザスタンダードはノーザンダンサーの半妹。その背景に世界的な血統を持つ馬と言っていいだろう。母父には豊富なスピードを持つミスタープロスペクター系のゴーンウエスト、母母父であるフォレストワイルドキャットもかなりのスピードを秘めていた馬だった。ディープインパクト×スピード血統という相性のいい組み合わせだけに、大物が出ても不思議はない。 ナリタプレジデント 牡 馬主:(株)オースミ 厩舎:(栗)沖芳夫  父:ディープインパクト  母:エイシンジョアンナ(母父:トニービン) 【馬名の意味・由来】 冠名+会長 【コメント】 その母系を辿れば、エイシンサニーという懐かしい馬名がある。オークスを制した同馬はミルジョージの産駒で、血統的にはスタミナ型。彼女に当時のリーディングサイアーだったノーザンテーストを配合したのが祖母のエイシンプリンセスで、これまた日本で実績を作ったトニービンを付けて誕生したのが母のエイシンジョアンナ。名前のある種牡馬を配合しながら、実績を作れなかった母は今回の産駒が11頭目。いかにディープインパクト産駒でも、年齢のいった繁殖から活躍馬を出すのは難しいかもしれない。 マイネルケントニス 牡 馬主:(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 厩舎:(栗)西園正都  父:ウォリアーズリワード  母:デイオブヴィクトリー(母父:ヴィクトリーギャロップ) 【馬名の意味・由来】 冠名+知識(独) 【コメント】 曽祖父のエルプラドはアメリカでは珍しい芝で活躍する種牡馬だったが、その子のメダグリアドーロは持続性のある走りをダートで見せるタイプ。メダグリアドーロの子である父は1400mを得意にしている馬だった。母父のヴィクトリーギャロップに柔軟性はあるものの、母母父のデイジュールは世界的なスプリンターとして活躍した馬。ミスタープロスペクターの4×5×5というクロスからも、距離にはおのずと限界が生じてくる血統で、活躍場所もダートのほうがいい。 【今週デビュー見送り】 ジェニアル 牡 馬主:(株)キーファーズ 厩舎:(栗)松永幹夫  父:ディープインパクト  母:サラフィナ(母父:リフューズトゥベンド) 【馬名の意味・由来】 天才的な(伊) 【コメント】 母サラフィナはフランスのオークスを筆頭にGIを3勝しているが、それ以上に凱旋門賞の3着が光る。サラフィナの父リフューズトゥベンドは2000m前後を守備範囲にしていた馬だが、その父はサドラーズウェルズ。母母父のダルシャーンは完全な長距離志向で、その先のトップヴィルも同様。ディープインパクト産駒の配合パターンとしては、珍しい部類に入るスタミナ型だ。ゆえにディープインパクトの軽さをどこまで取り込めるかが、他の配合以上に重要になってくる。

  • 2016年新馬

    【2月18日・19日新馬戦】アメリカでは成功の秘訣とされている

    【京都デビュー】 ※土曜京都4R ダ1800m※ サーワシントン 牡 馬主:窪田芳郎 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:マイジェン(母父:フサイチペガサス) 【馬名の意味・由来】 敬称+アメリカの都市名 【コメント】 母父はケンタッキーダービーを勝ったフサイチペガサス。同馬のイメージはスピードよりもパワーで、それは母の母父であるホーリーブルも一緒だ。バリバリのアメリカ血統と言える母系にディープインパクトの配合パターンは良くある形で、ともすればダート専門になりがちな血統に、ディープインパクトの長所である軽さを乗せることで、その種牡馬の弱点を消してしまう手法とも言えるだろう。今回はダートからのデビューだが、母系が強く出過ぎなければ、芝でも問題なく走れるはずだ。 アメリカンフォルテ 牡 馬主:吉澤克己 厩舎:(栗)藤岡健一  父:ディストーティドヒューマー  母:レイディロキンヴァー(母父:ロードアトウォー) 【馬名の意味・由来】 冠名+力強く(音楽用語) 【コメント】 ディストーティドヒューマーはケンタッキーダービー馬のファニーサイドを輩出している種牡馬だが、最近は母父として存在感を見せ始めた。その代表産駒がアロゲートだろう。今後は父としてではなく、ブルードメアとして活躍する馬になっていくのではないか。この馬に関して言えば、全体的に配合が古い気もするが、走ると言われる同世代配合。父と母が同じ1993年生まれなので、そこに注目してみたい。 ファージンゲール 牝 馬主:吉田和美 厩舎:(栗)吉村圭司  父:シャックルフォード  母:ロイヤルアフェクション(母父:ヴィンディケイション) 【馬名の意味・由来】 スカートを膨らませる用具 【コメント】 父シャックルフォード自身は中距離もそれなりにこなしたが、祖父のフォレストリーはストームキャットを父に持つ馬で、その適性は短距離にある。母父ヴィンディケイションは守備範囲がもう少し広いが、基本的には短い距離に強い種牡馬だ。なにより、ストームキャットの3×3という強いインブリードを持っている馬。その本質はスピードだろうし、おのずと激しい気性にもなってしまう。本来は1200から1400m前後をベストとする配合だ。 ラローデ 牝 馬主:飯田正剛 厩舎:(栗)松田国英  父:シャックルフォード  母:ミリオンセラーII(母父:エーピーインディ) 【馬名の意味・由来】 賞賛(伊) 【コメント】 父は短距離血統のフォレストリー産駒のシャックルフォードだが、この馬は母系がしっかりしている。祖母のミリオンギフトはシンコーファーム産。藤沢和雄厩舎で走ったサンデーサイレンス産駒だ。エーピーインディにサンデーサイレンス系の牝馬を掛け合わせるのは珍しいが、柔軟性も出てくるだろうし、悪くない配合だと思う。エーピーインディを体内に持つことは、アメリカでは成功の秘訣とされているほどで、この馬はその観点からも目を引く血統と言えるだろう。 レオンマテラ 牡 馬主:大野照旺 厩舎:(栗)浜田多実雄  父:アンブライドルズソング  母:グレイシャスリーソフト(母父:ヴィンディケイション) 【馬名の意味・由来】 雷の意味を持つ人名より+冠名 【コメント】 現在、世界中の注目を浴びているアロゲートを輩出したアンブライドルズソングを父に持っている馬。アンブライドルズソングの祖母であるラッキースペルはアロゲートのライバルだったカリフォルニアクロームの父であるラッキープルピットにも繋がっており、あの2頭は血統面で近い存在だったということになる。この馬に関して言えば、母父のヴィンディケイションこそ短距離向きの馬だが、汎用性の高いカロの3×4というクロスを持つ馬。距離はもちろん、芝もこなしていい血統になっている。 【今週デビュー見送り】 エリティエール 牝 馬主:(有)キャロットファーム 厩舎:(美)大竹正博  父:ディープインパクト  母:ジンジャーパンチ(母父:オーサムアゲイン) 【馬名の意味・由来】 後継者(仏)。父や母のような活躍を期待して 【コメント】 オーサムアゲインを父に持つ母ジンジャーパンチはルージュバックの母として知られる存在だが、自身もBCディスタフを勝ち、エクリプス賞最優秀古牝馬を獲得している名牝。母系の底力があってこそ、その子が活躍していると考えるべきだろう。マンハッタンカフェからディープインパクトへと父が替わったことで、本来ならスケールアップを期待したいところだが、線が細い牝馬が出てしまうと、それもややトーンダウン。この時期のデビューということもあり、馬体にも注目してみたい。 エクレアスパークル 牡 馬主:李柱坤 厩舎:(栗)中内田充正  父:ハーツクライ  母:プリティカリーナ(母父:シーキングザゴールド) 【馬名の意味・由来】 稲妻(仏)+閃光 【コメント】 半兄にディープインパクト産駒のアンタラジー、半姉にマンハッタンカフェ産駒のアグレアーブルがいる血統馬。母父シーキングザゴールド、母母父ストームキャットと母系にはスピードタイプの種牡馬が並んでいる。母系のスピードを父であるハーツクライが補完できるかどうかがポイントだろう。 レディアリエッタ 牝 馬主:寺田千代乃 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:ディアチャンス(母父:タイキシャトル) 【馬名の意味・由来】 貴婦人+そよ風(伊)。そよ風のような貴婦人 【コメント】 母のディアチャンスはマーメイドSを勝った重賞勝ち馬。母父がマルゼンスキー、父にタイキシャトルという血統構成だった。母系に短距離血統を入れることが、ディープインパクトの配合パターンとして確立されつつあるが、タイキシャトルという日本の名馬を迎えた今回も同様のパターンと言える。母母父のマルゼンスキーは距離もこなすが、その本質はスピード。タイキシャトル、マルゼンスキーという日本のスピード馬でも成功するとあれば、ディープインパクトの可能性をさらに広げることになるだろう。

  • 2016年新馬

    【2月11日・12日新馬戦】私にとって注目すべき1頭

    【東京デビュー】 ※土曜東京3R ダ1600m※ ウノピアットブリオ 騙 馬主:山本英俊 厩舎:(美)藤沢和雄  父:カジノドライヴ  母:ジェイドアイランド(母父:Jade Hunter) 【馬名の意味・由来】 元気一発(伊) 【コメント】 父はマインシャフト(Mineshaft)産駒のカジノドライヴ。繋の硬い同馬の子供が芝で活躍するイメージが持てず、ダート向きの馬を多く輩出するのは予測できたこと。アメリカで1800mと2000mのGIを制したジェイドハンター(Jade Hunter)が母父ならスピードとパワーで押すダート馬になるはずだ。注目すべきはベストインショー(Best in Show)の4×3というインブリード。この繁殖牝馬の娘であるセックスアピールから競走馬だけではなく種牡馬としても活躍したエルグランセニョールとトライマイベストが出ている。私が管理したフサイチパンドラもベストインショーの血を持っていた。この馬のクロスがあるというだけで、私にとって注目すべき1頭になっている。 ※日曜東京4R 芝1600m※ サトノマックス 牡 馬主:里見治 厩舎:(美)堀宣行  父:ディープインパクト  母:ラシャルマンテ(母父:Indygo Shiner) 【馬名の意味・由来】 冠名+最大 【コメント】 母父はインディゴシャイナー(Indygo Shiner)。以前からこの馬には注目していた。気になっていたのはインディゴシャイナーの祖母にあたるイメージオブリアリティ(Image of Reality)という馬で、インリアリティを父に持つ同馬はかなりの血統馬だった。インリアリティにミスタープロスペクター、エーピーインディ(A.P.Indy)にミスタープロスペクターは相性抜群のニックス。アルゼンチン産の母ラシャルマンテは私のイメージ通りの掛け合わせをしている繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合でどんな馬が登場するのか。非常に興味深い。 ※母母父ルフク(Luhuk)はミスタープロスペクター系の種牡馬 マナツノヨノユメ 牝 馬主:國分純 厩舎:(美)菊沢隆徳  父:ヴィクトワールピサ  母:アドマイヤダッシュ(母父:フサイチコンコルド) 【馬名の意味・由来】 真夏の夜の夢 【コメント】 半姉のウキヨノカゼはクイーンCとキーンランドCを制しているオンファイア産駒。母アドマイヤダッシュの半弟でシンボリクリスエス産駒だったダノンカモンはダート路線で活躍した。オンファイアやサムライハート、スパイキュール産駒と続いている兄姉と比較すれば、父ヴィクトワールピサのマナツノヨノユメが最もスケールが上の気もするが、ネオユニヴァース産駒の父はサンデー系でも少し軽さが足りない印象のある馬。この配合なら、ダートという可能性もありそうだ。 【京都デビュー】 ※土曜京都4R ダ1400m※ ヘルデンレーベン 牡 馬主:(有)社台レースホース 厩舎:(栗)須貝尚介  父:ヴィクトワールピサ  母:メイキアシー(母父:Sadler's Wells) 【馬名の意味・由来】 交響詩名より。ドイツ語で英雄の生涯の意 【コメント】 母父にサドラーズウェルズ(Sadler's Wells)、母母父にダルシャーン(Darshaan)。凱旋門賞馬など多くの活躍馬を輩出した2頭の血が流れているこの母系からイメージされるのは芝の長距離だ。それだけにダートの短距離からデビューすることに違和感を覚える。父ヴィクトワールピサはダートをこなして不思議のない血統とパワーを持つ馬ではあるが、ヴィクトワールピサ自身も活躍したのは芝の中長距離だった。短距離路線のオープン馬ブラヴィッシモの半弟にはなるが、同馬の父はスプリンターのファストネットロック。あの馬とは血統構成が違うと考えるべきだろう。 ※日曜京都6R 芝1800m※ ソレイユドパリ 牡 馬主:吉田千津 厩舎:(美)堀宣行  父:Lemon Drop Kid  母:Chatham(母父:Maria's Mon) 【馬名の意味・由来】 パリの太陽(仏) 【コメント】 父レモンドロップキッド(Lemon Drop Kid)の祖母であるラッシーディア(Lassie Dear)の娘ウィークエンドサプライズは名馬エーピーインディを輩出。底力のある血統だ。キングマンボ(Kingmambo)産駒の父だけでなく、母父マライアズモン(Maria's Mon)は桜花賞馬ニシノフラワーの父として知られているマジェスティックライト(Majestic Light)へと繋がる血統。母母父のシーキングザゴールド(Seeking the Gold)も芝、ダートを問わない万能性を兼ね備えている。切れというイメージこそ持ちにくいが、ミスタープロスペクト(Mr.Prospector)の3×4というインブリードを持つ。芝でも通用するスピードは内包しているはずだ。 【今週デビュー見送り】 エリティエール 牝 馬主:(有)キャロットファーム 厩舎:(美)大竹正博  父:ディープインパクト  母:ジンジャーパンチ(母父:Awesome Again) 【馬名の意味・由来】 後継者(仏)。父や母のような活躍を期待して 【コメント】 オーサムアゲイン(Awesome Again)を父に持つ母ジンジャーパンチはルージュバックの母として知られる存在だが、自身もBCディスタフを勝ち、エクリプス賞最優秀古牝馬を獲得している名牝。母の高い能力があるからこそ、その子たちが活躍していると考えるべきだろう。マンハッタンカフェからディープインパクトへと父が替わったことで、本来ならスケールアップを期待したいところだが、線が細い牝馬が出てしまうと、それもややトーンダウン。この時期のデビューということもあり、馬体にも注目してみたい。 エクレアスパークル 牡 馬主:李柱坤 厩舎:(栗)中内田充正  父:ハーツクライ  母:プリティカリーナ(母父:Seeking The Gold) 【馬名の意味・由来】 稲妻(仏)+閃光 【コメント】 半兄にディープインパクト産駒のアンタラジー、半姉にマンハッタンカフェ産駒のアグレアーブルがいる血統馬。母父シーキングザゴールド(Seeking the Gold)、母母父ストームキャット(Storm Cat)と母系にはスピードタイプの種牡馬が並んでいる。母系のスピードを父であるハーツクライが補完できるかどうかがポイントだろう。 サーワシントン 牡 馬主:窪田芳郎 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:マイジェン(母父:Fusaichi Pegasus) 【馬名の意味・由来】 敬称+アメリカの都市名 【コメント】 母父はケンタッキーダービーを勝ったフサイチペガサス(Fusaichi Pegasus)。同馬のイメージはスピードよりもパワーで、それは母の母父であるホーリーブル(Holy Bull)も一緒だ。バリバリのアメリカ血統と言える母系にディープインパクトの配合パターンは良くある形。ダート専門になりがちな血統に、ディープインパクトの長所である軽さを乗せることで、母系の弱点を消してしまう手法とも言えるだろう。母父フレンチデピュティのディープ産駒にも共通することだが、母系が強く出過ぎないことが、成功の要因だ。

  • 2016年新馬

    【2月4日・5日新馬戦】父ディープインパクトとの相性は良好

    【東京デビュー】 ※土曜東京6R 芝1800m※ イムノス 牡 馬主:(有)サンデーレーシング 厩舎:(美)尾関知人  父:ディープインパクト  母:グレースランド(母父:トニービン) 【馬名の意味・由来】 讃美歌(ギリシャ語) 【コメント】 母グレースランドはGI2着3回の実力馬ドリームパスポートを輩出。ロイヤルサッシュから続くこの血統は、多くの活躍馬を出しており、ステイゴールドやサッカーボーイもこのラインの出身馬だ。父にディープインパクトを迎え、母父にはトニービン。この字面も一見するといいのだが、ミスタープロスペクターに代表されるスピード豊富な繁殖と比較すると、ホーンビーム(Hornbeam)やサンクタス(Sanctus)といった名前が少し古く、スピード不足になっている可能性がある。また母グレースランドもすでに高齢で、この馬の活力もまたポイントになりそう。 レーヌジャルダン 牝 馬主:(株)グリーンファーム 厩舎:(美)高柳瑞樹  父:ディープインパクト  母:クィーンスプマンテ(母父:ジャングルポケット) 【馬名の意味・由来】 女王の庭(仏) 【コメント】 母のクィーンスプマンテはエリザベス女王杯を勝っている。ジャングルポケット産駒の同馬は、サクラユタカオーやノーザンテーストといった馴染みの深い種牡馬を母系に持っており、サクラユタカオーの豊富なスピードとジャングルポケットのスタミナを合わせ持つ血統構成だった。これにディープインパクトを配合したことで、しなやかさを植え付けようという思惑が見える。母系のスピードとスタミナに父の瞬発力が備われば、大きい舞台で走ることもできるはずだ。 レッドヴィクター 牡 馬主:(株)東京ホースレーシング 厩舎:(美)藤沢和雄  父:ディープインパクト  母:レジュールダムール(母父:Kingmambo) 【馬名の意味・由来】 冠名+勝利者。勝利を掴み王道を突き進む 【コメント】 名牝バラード(Ballade)から繋がる母系がとにかく素晴らしく、バラードの母であるミススワプスコを個人的に追求していた時期もあったほど。エクリプス賞を獲得したグロリアスソング、その仔であるシングスピールもこの血統の出身だ。ヘイロー(Halo)からサドラーズウェルズ(Sadler's Wells)、キングマンボ(Kingmambo)と血統が一度も崩れていないのが強みで、同馬はヘイローの3×4というクロスも成立している。十分なスピードも備えた血統と言えそうだ。 モクレレ 牡 馬主:金子真人ホールディングス(株) 厩舎:(美)国枝栄  父:ディープインパクト  母:アパパネ(母父:キングカメハメハ) 【馬名の意味・由来】 飛行機(ハワイ語) 【コメント】 父はディープインパクトで母はアパパネ。三冠馬同士による豪華な配合で母にとっては初仔になる。母母父ソルトレイク(Salt Lake)は現役時代に短距離路線で活躍したスピードタイプの種牡馬。そのため、祖母ソルティビッドは1200mまでの勝ち星しかなかった。そんな母系からアパパネが生まれたのは、万能血統であるキングカメハメハの底力があってのものだと思っている。母の本質はスピード血統。ゆえにストームキャットらスピード系の種牡馬と掛け合わせて結果を出しているディープインパクトとの相性は良好と考えていいはずだ。 【京都デビュー】 ※日曜京都6R 芝2000m※ コルヴァッチ 牡 馬主:寺田寿男 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:シェンク(母父:Zafonic) 【馬名の意味・由来】 スイスの山の名前 【コメント】 母のシェンクは非常に有名。マルカシェンクにザレマ、最近では全兄のガリバルディなど多くの重賞勝ち馬を輩出している実績十分の牝馬だ。問題になるとすれば、すでにシェンク自身が高齢で、かつてほどの活力がないかもしれないこと。それ以外では気になる部分のない血統だろう。余談だが、シェンクの父父であるゴーンウエスト(Gone West)の血統にデインヒル系のエクシードアンドエクセルを掛け合わせるのが、海外では流行している。覚えておいて損はないだろう。 【今週デビュー見送り】 サトノマックス 牡 馬主:里見治 厩舎:(美)堀宣行  父:ディープインパクト  母:ラシャルマンテ(母父:Indygo Shiner) 【馬名の意味・由来】 冠名+最大 【コメント】 母父インディゴシャイナー(Indygo Shiner)は以前から注目していた種牡馬。気になっていたのは祖母にあたるイメージオブリアリティ(Image of Reality)で、インリアリティを父に持つ同馬はかなりの血統背景を持っている。インリアリティにミスタープロスペクター、エーピーインディ(A.P.Indy)にミスタープロスペクターは相性抜群のニックス。インディゴシャイナーとミスタープロスペクター系のルフク(Luhuk)を掛け合わせた母ラシャルマンテは私のイメージ通りの繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合でどんな馬が登場するのだろうか。非常に興味深い。

  • 2016年新馬

    【1月28日・29日新馬戦】芝にも可能性を残す汎用性の高い血統

    【東京デビュー】 ※土曜東京3R ダ1600m※ リウォード 牡 馬主:H.H.シェイク・モハメド 厩舎:(美)高柳瑞樹  父:キングズベスト  母:トリート(母父:Barathea) 【馬名の意味・由来】 褒賞 【コメント】 父キングズベストは凱旋門賞を制した名牝アーバンシーの半弟で、ガリレオやシーザスターズの叔父だが、日本ではエイシンフラッシュの父として知られている程度。社台スタリオンで繋養されていたキングズベスト産駒のワークフォースも日本にマッチできず、アイルランドに戻っている。芝向きの印象がある母父バラシア(Barathea)も瞬発力勝負に向いているわけではない。ダート向きの掛け合わせではないが、キレが要求される日本の芝よりも今回の舞台の方が適しているかもしれない。 ワイルドカード 牡 馬主:H.H.シェイク・モハメド 厩舎:(美)木村哲也  父:ストリートセンス  母:パーフェクトチャンス(母父:Unbridled's Song) 【馬名の意味・由来】 ワイルドカード 【コメント】 母父にアンブライドルズソング(Unbridled's Song)、母母父にクラフティプロスペクター(Crafty Prospector)。母パーフェクトソングの段階でミスタープロスペクター(Mr.Prospector)のクロスを成立させている。これに同型のストリートセンスを配合したことで、ミスタープロスペクターの血統が3本。スピードとパワーで押すイメージとなり、ダートこそがベストと思ってしまいがちだが、ストリートセンスの母父であるディキシーランドバンド(Dixieland Band)はもちろん、本馬の母父アンブライドルズソングも芝をこなせる万能性がある。芝にも可能性を残す汎用性の高い血統と考えていいだろう。 ※日曜東京5R 芝1800m※ インシュラー 牡 馬主:(有)シルクレーシング 厩舎:(美)宗像義忠  父:マンハッタンカフェ  母:アイルドフランス(母父:Nureyev) 【馬名の意味・由来】 島の民。世界の舞台で「島国日本」の根性を発揮してほしい 【コメント】 マイジュリエット(My Juliet)、ステラマドリッド、アイルドフランスと優秀な繁殖の名が並んでおり、文句なしの良血と言えるのだが、母アイルドフランスは1995年の生まれ。それゆえに母父にヌレイエフ(Nureyev)、母母父にはアリダー(Alydar)という懐かしい名前が並んでいる。サンデーサイレンス系とヌレイエフの配合はヌーヴォレコルトやフサイチパンドラなど数多くの成功例があり、方向性は間違っていない。母に活力が残っているかどうかだけだろう。 【京都デビュー】 ※土曜京都6R 芝1600m※ メンターモード 牡 馬主:青山洋一 厩舎:(栗)藤岡健一  父:ルーラーシップ  母:プロヴィナージュ(母父:フレンチデピュティ) 【馬名の意味・由来】 優れた指導者になる+方法 【コメント】 母のプロヴィナージュは秋華賞で3着に入ったこともあるフレンチデピュティ産駒で、母父サンデーサイレンスとの掛け合わせで生まれた。父ルーラーシップの強みは母父サンデーサイレンスの繁殖だけでなく、今回のようなサンデーサイレンスが3代前に入る血統にも、問題なく付けられるところ。3代先にキングマンボ、トニービン、デピュティミニスター(Deputy Minister)、サンデーサイレンスを並ばせたことに、ルーラーシップの種牡馬としての可能性を改めて感じさせる。メンターモードは魅力的な血統の持ち主と言えるだろう。 フィアーノロマーノ 牡 馬主:吉田和美 厩舎:(栗)高野友和  父:Fastnet Rock  母:Heart Ashley(母父:Lion Heart) 【馬名の意味・由来】 イタリアのコムーネの一つ 【コメント】 父ファストネットロック(Fastnet Rock)はオーストラリアでスプリント種牡馬として人気だが、それ以外の国では距離をこなす産駒も出ており、マイルくらいまでなら、問題なく走ってしまいそうだ。母父ライオンハート(Lion Heart)はスピードに優れたストームキャット系の種牡馬で、この馬自身に距離の心配が少しある。父系と母系のスピードをマイル戦で活かせるのか注目したい。 ※日曜京都4R ダ1200m※ テンモース 牝 馬主:(株)ノースヒルズ 厩舎:(栗)飯田祐史  父:Speightstown  母:Lemon Kiss(母父:Lemon Drop Kid) 【馬名の意味・由来】 モース硬度10(ダイヤモンドの硬度) 【コメント】 父はBCスプリントを勝っているスパイツタウン(Speightstown)。実際に見たことがあるが、非常にいい体つきをしていて、非凡なスピードを持っていることがすぐに分かった。母系にいるラッシーディア(Lassie Dear)はエーピーインディへと繋がっており、その馬を祖母に持つ母父レモンドロップキッド(Lemon Drop Kid)はかなりの良血と言える。父、母父、さらに言えば、母母父のダンジグ(Danzig)まで豊富なスピードを持っている血統だ。おのずと距離に限界が生まれてくるだろう。 【今週デビュー見送り】 レーヌジャルダン 牝 馬主:(株)グリーンファーム 厩舎:(美)高柳瑞樹  父:ディープインパクト  母:クィーンスプマンテ(母父:ジャングルポケット) 【馬名の意味・由来】 女王の庭(仏) 【コメント】 母のクィーンスプマンテはエリザベス女王杯を勝っている。ジャングルポケット産駒の同馬は、サクラユタカオーやノーザンテーストといった馴染みの深い種牡馬を母系に持っており、サクラユタカオーの豊富なスピードとジャングルポケットのスタミナを合わせ持つ血統構成だった。これにディープインパクトを配合したことで、しなやかさを植え付けようという思惑が見える。母系のスピードとスタミナに父の瞬発力が備われば、大きい舞台で走ることもできるはずだ。 レッドヴィクター 牡 馬主:(株)東京ホースレーシング 厩舎:(美)藤沢和雄  父:ディープインパクト  母:レジュールダムール(母父:Kingmambo) 【馬名の意味・由来】 冠名+勝利者。勝利を掴み王道を突き進む 【コメント】 名牝バラード(Ballade)から繋がる母系がとにかく素晴らしく、バラードの母であるミススワプスコを個人的に追求していた時期もあったほど。エクリプス賞を獲得したグロリアスソング、その子であるシングスピールもこの血統の出身だ。ヘイロー(Halo)からサドラーズウェルズ(Sadler's Wells)、キングマンボ(Kingmambo)と血統が一度も崩れていないのが強みで、同馬はヘイローの3×4というクロスも成立している。十分なスピードも備えた血統と言えそうだ。 サトノマックス 牡 馬主:里見治 厩舎:(美)堀宣行  父:ディープインパクト  母:ラシャルマンテ(母父:Indygo Shiner) 【馬名の意味・由来】 冠名+最大 【コメント】 母父インディゴシャイナー(Indygo Shiner)は以前から注目していた種牡馬。気になっていたのは祖母にあたるイメージオブリアリティ(Image of Reality)で、インリアリティを父に持つ同馬はかなりの血統背景を持っている。インリアリティにミスタープロスペクター、エーピーインディ(A.P.Indy)にミスタープロスペクターは相性抜群のニックス。インディゴシャイナーとミスタープロスペクター系のルフク(Luhuk)を掛け合わせた母ラシャルマンテは私のイメージ通りの繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合でどんな馬が登場するのだろうか。非常に興味深い。 コルヴァッチ 牡 馬主:寺田寿男 厩舎:(栗)藤原英昭  父:ディープインパクト  母:シェンク(母父:Zafonic) 【馬名の意味・由来】 スイスの山の名前 【コメント】 母のシェンクは非常に有名。マルカシェンクにザレマ、最近では全兄のガリバルディなど多くの重賞勝ち馬を輩出している実績十分の牝馬だ。問題になるとすれば、すでにシェンク自身が高齢で、かつてほどの活力がないかもしれないこと。それ以外では気になる部分のない血統だろう。余談だが、シェンクの父父であるゴーンウエスト(Gone West)の血統にデインヒル系のエクシードアンドエクセルを掛け合わせるのが、海外では流行している。覚えておいて損はないだろう。 イムノス 牡 馬主:(有)サンデーレーシング 厩舎:(美)尾関知人  父:ディープインパクト  母:グレースランド(母父:トニービン) 【馬名の意味・由来】 讃美歌(ギリシャ語) 【コメント】 母グレースランドはGI2着3回の実力馬ドリームパスポートを輩出。ロイヤルサッシュから続くこの血統は、多くの活躍馬を出しており、ステイゴールドやサッカーボーイもこのラインの出身馬だ。父にディープインパクトを迎え、母父にはトニービン。この字面も一見するといいのだが、ミスタープロスペクターに代表されるスピード豊富な繁殖と比較すると、ホーンビーム(Hornbeam)やサンクタス(Sanctus)といった名前が少し古く、スピード不足になっている可能性がある。また母グレースランドもすでに高齢で、この馬の活力もまたポイントになりそう。

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    【1月21日・22日新馬戦】サンデー系の切れを注入できるかどうかが鍵

    【中山デビュー】 ※日曜中山6R 芝1600m※ シェリレーヌ 牝 馬主:飯田政子 厩舎:(美)国枝栄  父:Mineshaft  母:カサブランカスマイル(母父:Ocean Terrace) 【馬名の意味・由来】 愛される女王(仏) 【コメント】 母系にセイントバラード(Saint Ballado)、サドラーズウェルズ(Sadler's Wells)といった大物種牡馬の名もあるが、どれも一代経てしまっているのが惜しい馬。また、父マインシャフト(Mineshaft)はアメリカの年度代表馬に輝くなど優秀な競走成績を残した馬だが、その産駒は少し淡白な印象がある。少し繋が立っていて、柔軟性も足りなかったのが、種牡馬として大成功に至っていない理由ではないだろうか。シェリレーヌがこのような不安材料を受け継いでいないといいのだが……。 【京都デビュー】 ※日曜京都6R 芝1800m※ ブルークランズ 牝 馬主:吉田勝己 厩舎:(栗)今野貞一  父:ルーラーシップ  母:ランズエッジ(母父:ダンスインザダーク) 【馬名の意味・由来】 南アフリカのアーチ橋。世界で最も高いバンジージャンプの場所 【コメント】 母のランズエッジは名馬ディープインパクトの半妹ながら、未勝利に終わってしまった。その馬の父ダンスインザダークは少しジリっぽさのある産駒を出す種牡馬だったので、結果的にスピードが足りない馬になってしまった印象だ。父ルーラーシップはディープインパクトなどのサンデー系と配合し、初年度産駒から活躍している。同じサンデー系のダンスインザダークとの掛け合わせでも成功例を出せるのか興味がある。 バーボネラ 牝 馬主:(有)社台レースホース 厩舎:(栗)荒川義之  父:ハービンジャー  母:スティンガー(母父:サンデーサイレンス) 【馬名の意味・由来】 バーボンべースのカクテルの名前 【コメント】 日本に一大勢力を築いているレガシーオブストレングスの血統。母スティンガーはGIレベルの馬を輩出できていないが、その原因の1つにスティンガーが繁殖した時期はサンデー系に付ける種牡馬が充実していなかった背景がある。現役時代にGI制覇を果たしているので持っている能力は一流のはずだ。ハービンジャーは距離もこなす種牡馬だが、母はマイルまでの印象があった馬。バーボネラがどれくらいの距離に適性があるかは判断しにくい。 アタッケミノル 牡 馬主:吉岡實 厩舎:(栗)本田優  父:マンハッタンカフェ  母:シビサーバ(母父:Dixieland Band) 【馬名の意味・由来】 攻撃(西)+冠名 【コメント】 父は長距離戦線で活躍したマンハッタンカフェ、母父ディキシーランドバンド(Dixieland Band)は菊花賞馬デルタブルースの母父として知られている。すぐに長距離馬という印象が持てる掛け合わせだ。問題はアレッジド(Alleged)の4×3というインブリードがあるところ。実際に同馬を見たことがあるが、体格のいい人間が引いているにもかかわらず、扱いにかなり苦労していた。その気性面の問題が出なければ、長い距離で味が出る馬になってもおかしくない。 【中京デビュー】 ※日曜中京5R 芝1600m※ アクロバットラン 牝 馬主:吉澤克己 厩舎:(栗)石坂正  父:ディープインパクト  母:ベアフットレディ(母父:Footstepsinthesand) 【馬名の意味・由来】 曲芸的な走り 【コメント】 母系にアメリカのスピード血統というのは、ディープインパクト産駒の配合パターンでよく見られる形だが、この馬の場合は母父フットステップスインザサンド(Footstepsinthesand)、母母父テンビーのインパクトが少し薄い。純粋に能力を引っ張ってくるのであれば、母父には母父父ジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)、母母父には母母父父カーリアン(Caerleon)がいて欲しかった。ともに余計な種牡馬を挟んでいることで、威力が弱まってしまう危惧もある。 インビジブルレイズ 牡 馬主:(有)シルクレーシング 厩舎:(栗)吉村圭司  父:ハーツクライ  母:クレバースプリント(母父:サクラバクシンオー) 【馬名の意味・由来】 不可視光線 【コメント】 ノーザンテーストやニジンスキー(Nijinsky)、リファール(Lyphard)といったノーザンダンサー産駒が多い血統構成だ。母父サクラバクシンオーでも距離に融通性があることはキタサンブラックで証明済み。母母父には万能性に優れるマルゼンスキーがおり、どの段階でも優秀な種牡馬の名がある。ハーツクライを父に迎えた場合、これくらいのスピードを母系に備えておく必要があると言うことだろう。 ゴールドハット 牡 馬主:合同会社小林英一ホールディングス 厩舎:(栗)角居勝彦  父:Hat Trick  母:Patti O'Rahy(母父:Rahy) 【馬名の意味・由来】 黄金の帽子 【コメント】 父はマイルCSと香港マイルを制したハットトリック(Hat Trick)。海外で種牡馬入りしたため、日本には産駒が少ない。母系にアメリカの歴史的名馬ダマスカス(Damascus)がいるので、サンデー系の中でも目を引く血統背景を持った種牡馬と言えるだろう。母父ラーイ(Rahy)との配合は悪くなく、多くの活躍馬を輩出したプライズド(Prized)やクラシックゴーゴー(Classic Go Go)の名がある母系はスピードに優れていると言えそうだ。ゴールドハットの適距離はマイルくらいになるのではないだろうか。サンデー系の切れを注入できるかどうかが鍵。 【今週デビュー見送り】 インシュラー 牡 馬主:(有)シルクレーシング 厩舎:(美)宗像義忠  父:マンハッタンカフェ  母:アイルドフランス(母父:Nureyev) 【馬名の意味・由来】 島の民。世界の舞台で「島国日本」の根性を発揮してほしい 【コメント】 マイジュリエット(My Juliet)、ステラマドリッド、アイルドフランスと優秀な繁殖の名が並んでおり、文句なしの良血と言えるのだが、母アイルドフランスは1995年の生まれ。それゆえに母父にヌレイエフ(Nureyev)、母母父にはアリダー(Alydar)という懐かしい名前が並んでいる。サンデーサイレンス系とヌレイエフの配合はヌーヴォレコルトやフサイチパンドラなど数多くの成功例があり、方向性は間違っていない。母に活力が残っているかどうかだけだろう。

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    【1月14日・16日・17日新馬戦】これぞアメリカ血統という印象

    【京都デビュー】 ※土曜京都4R ダ1400m※ エイシンククルカン 牡 馬主:(株)栄進堂 厩舎:(栗)西園正都  父:Lawman  母:Topeka(母父:Whipper) 【馬名の意味・由来】 冠名+マヤ神話の至高神、創造神 【コメント】 母父ウィッパー(Whipper)はカルティエ賞最優秀2歳牝馬と3歳牝馬を2年連続で受賞したディヴァインプロポーションズの半兄。この2頭の父は全兄弟であるキングマンボとミエスクズサン(Miesque's Son)で、日本で言えばブラックタイドのあとにディープインパクトを付けたようなものだ。母父父が大種牡馬のキングマンボであれば、ベストだっただろうが、それなりの可能性を同馬が秘めている理由にはなるだろう。 クィーンズロード 牝 馬主:林正道 厩舎:(栗)橋口慎介  父:Quality Road  母:Hyperlink(母父:Toccet) 【馬名の意味・由来】 女王の道。父名より連想 【コメント】 クオリティロード(Quality Road)は、フロリダダービーなどGI4勝を挙げており、レイズアネイティヴ(Raise a Native)を父に持つミスタープロスペクター(Mr.Prospector)やアリダー(Alydar)が父系と母系にいる種牡馬。そして、クィーンズロードも母系にミスタープロスペクターとアリダーの流れを汲んでおり、ここからもレイズアネイティヴの影響を受けているだろう。父と母からアメリカを代表する大種牡馬の血が色濃く受け継いでいるので、これぞアメリカ血統という印象の特徴ある配合といえそうだ。 ※火曜京都6R 芝1600m※ アドマイヤアルパマ 牝 馬主:近藤利一 厩舎:(栗)須貝尚介  父:ステイゴールド  母:バロネスサッチャー(母父:Johannesburg) 【馬名の意味・由来】 冠名+ペルーの山の名より 【コメント】 スタミナ豊富なステイゴールドにスピードのある母系を持ってきた配合だ。どこを見ても素晴らしいスピードを持っている母系で、4代父は上から順にストームキャット(Storm Cat)、ダマスカス(Damascus)を父に持つオジジアン、ミスタープロスペクター(Mr. Prospector)にインリアリティ(In Reality)。どの馬も短距離からマイルのGIを制した実力馬で、これでもかというくらいにスピード配合を重ねている。問題は気性。うるさい馬が出てくる可能性はかなり高そうだ。 キャリコ 牝 馬主:吉田和美 厩舎:(栗)池添学  父:ディープインパクト  母:モシーン(母父:Fastnet Rock) 【馬名の意味・由来】 更紗 【コメント】 ディープインパクト×スピード血統の母系という配合パターン。オーストラリアのスプリント種牡馬である母父ファストネットロック(Fastnet Rock)は単なるスピード馬でなく、重たい芝のヨーロッパのレースにも適応している。本馬もどのような馬場でも力が出せる奥の深い馬になるかもしれない。ちなみに、この馬の妹にもディープインパクトを配合している。母モシーンはディープインパクトを配合するための繁殖馬と言えなくもない。 【中京デビュー】 ※月曜中京5R 芝2000m※ サトノポラリス 牡 馬主:里見治 厩舎:(栗)池江泰寿  父:ディープインパクト  母:モアザンベスト(母父:Giant's Causeway) 【馬名の意味・由来】 冠名+北極星 【コメント】 すでに父ディープインパクトの兄姉がデビューしている。ジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)を母父に持ち、母母父にはアメリカ三冠馬のシアトルスルー(Seattle Slew)。私が言うところの崩れていない血統構成の持ち主だ。隙がない配合と考えれば、過去の産駒はそこまで走っていないような気もするが、繁殖のモアザンベストは本馬出産時が12歳とこれからもチャンスの十分にある年齢。大物が出ておかしくない雰囲気を持っている。 【今週デビュー見送り】 アクロバットラン 牝 馬主:吉澤克己 厩舎:(栗)石坂正  父:ディープインパクト  母:ベアフットレディ(母父:Footstepsinthesand) 【馬名の意味・由来】 曲芸的な走り 【コメント】 母系にアメリカのスピード血統というのは、ディープインパクト産駒の配合パターンでよく見られる形、だが、この馬の場合は母父フットステップスインザサンド(Footstepsinthesand)、母母父テンビーのインパクトが少し薄い。純粋に能力を引っ張ってくるのであれば、母父には母父父ジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)、母母父には母母父父カーリアン(Caerleon)がいて欲しかった。ともに余計な種牡馬を挟んでいることで、威力が弱まってしまう危惧もある。 パルトゥー 牝 馬主:吉田和美 厩舎:(美)田村康仁  父:More Than Ready  母:Sugar Babe(母父:Exceed And Excel) 【馬名の意味・由来】 Passepartout(どれでも開けられる親鍵)より 【コメント】 母系の奥深くはオーストラリアの種牡馬が並ぶ。母父エクシードアンドエクセル(Exceed and Excel)はオーストラリアのリーディングサイアーに輝いており、ファストネットロック(Fastnet Rock)と並ぶトップサイアーだ。父モアザンレディ(More Than Ready)は日本でGI馬を輩出したことがあるウッドマン(Woodman)の影響を受けた立派な馬で、とにかくトモに幅がある。非常にスピードのある馬という印象を受けた。スピード優先の血統だけに、おのずと距離に限界が出てくるだろう。

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