先週の2~3歳戦や重賞レースを“調教師の視点”から解説!

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    【今週の更新スケジュールについて】

    平素より、白井寿昭オフィシャルサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。 今後の更新予定に関して、一部変更がございますのでお知らせ致します。 毎週更新の『調教師の着眼点』『馬体診断』について、今週分は諸事情により休載とさせていただきます。予めご了承ください。 なお、今週の公開を予定していた『調教師の着眼点』については、次週の公開見込みとさせていただきます。 楽しみにお待ちいただいていた皆様にはお待ちいただく形となりますが、何卒ご理解いただきたいと存じます。 引き続き、白井寿昭オフィシャルサイトを宜しくお願い致します。

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    【5月4日・5日開催】NHKマイルC、京都新聞杯ほかレース解説

    〈古馬重賞〉 5/5(日) 東京11R 芝1600m NHKマイルC コースロスのある外枠は基本的に不利。当たり前のことだろう。スピード化の進む現代競馬において、その傾向は以前よりも強くなっていると思っているくらいだが、状況次第では外枠がプラスに働くこともある。これもまた真実だ。 8枠17番が当たった今回のアドマイヤマーズ。彼の勝利は外枠を引いたことが大きく、仮に内枠からのスタートだったのなら、この鮮やかな勝利があったかどうか。私は疑問に思う。 今回、彼のスタートは良くなかった。二の脚の速さで早々にポジションを挽回できたが、それを可能にしたものこそ、前で進路を塞ぐ馬がいない外枠だ。これが内枠だったのであれば、ポジションを上げることができず、後方で揉まれ込んでいたかもしれない。 勝負どころの動きに関しても同じことが言える。4コーナー7番手というポジションは、これまでのイメージよりも少し後ろ。「大丈夫か?」と思ったファンも多かったと思う。しかし、誰に邪魔されることなく、自分のペースで押上げを開始できたのだから、これはこれで大歓迎だった。 内枠をプラス材料とできず、外を回る馬たちに先手を許した皐月賞と比べれば、今回は立ち回りが実にスムーズ。そして、これこそが今回のアドマイヤマーズに求められていたものだったように思う。 彼は完勝で朝日杯FSを制しているくらいの実力馬。下手に小細工することなく、能力をストレートに出すことさえできれば、今回も好勝負は必至だった。だからこそ、今回の分岐点は枠順にあったと私は言うのだ。 マイル戦は5戦5勝。抜群に切れるわけではないが、いい脚を長く使う。父ダイワメジャーの影響を色濃く感じる馬だ。圧勝するわけでないが、並んでからが実にしぶとい。これも父に似ている。 今回の結果を見て、ダノンプレミアムやアーモンドアイといった古馬のGI馬と互角に戦えるとは思えない。だが、それは現段階でのこと。この馬はまだ3歳で、前述したようなダイワメジャーの特徴も受け継いでいる。このカテゴリーであれば、上のメンバーが相手でも、それがGIで勝ち負けする馬であっても、好勝負できる1頭へと育っていく。そんな可能性もあるはずだ。 今後も大きな期待を持って、アドマイヤマーズを見ていきたい。 2着に好走したケイデンスコールの母はインダクティ。重賞6勝をあげたフェイムゲームの全姉で、成長力に富む血統背景の持ち主だ。ロードカナロアとの配合により、この血統に不足しがちだったスピードの注入に成功。ゆえにマイルの距離で結果を出せる馬になったのだろう。母父にいるハーツクライは厳しいレースで存在感を示す馬。それも好結果を生んだ理由かもしれない。 ハーツクライの産駒は芝の中・長距離というイメージで語られることが多く、その考え方は決して間違っていないのだが、例えば、ワイルドアゲインと掛け合わせたジャスタウェイなど、配合次第でマイルに適応する産駒も出す。 今回の3着馬カテドラルもロックオブジブラルタルというスピード血統と掛け合わせたハーツクライの産駒。ハーツクライとスピード血統のマッチングは、今後も注目の掛け合わせとして、頭に入れておかなくてはならない。 しかも、厳しい競馬となるGIのほうが、ハーツクライの特徴が出やすいときているのだから、この知識を頭の片隅に入れておくだけで、高配当を手にするチャンスが増えるかもしれない。 最後に1番人気で負けたグランアレグリアについて述べておきたい。 実は私もグランアレグリアが勝利に最も近いと考えていた人間の一人。今回の結果にはショックも受けているのだが、これまでのレースを振り返れば、自分の形でレースができたときのみ、強いパフォーマンスを見せてきたタイプであり、今回のような揉まれる競馬になったときは力を出せていない。馬群を割って突き抜けてくるほどの瞬発力を持っているかどうかについて、もう少し踏み込んで考えるべきだった…と思っている。 この馬はディープインパクト産駒にしては繋が立ち気味で、そのレースぶりも含めて、母父タピットの影響のほうが強い──。そのような話を、先週の馬体診断でさせてもらった。それはスピードで押す競馬に強さを見せる一方で、一気にギアを上げる行為は得意でないという意味でもあったのだ。 確かにルメール騎手の進路取りは強引だった。しかし、一瞬のうちにギアをトップへと上げる加速力があったのなら、そこに至るまでの間に、馬群を突き抜けてくることもできたのではないか。そのスペースを探せた瞬間もあった。 高い能力を持っている馬だ。これは疑いようがない。しかし、能力を発揮するための条件が付く。圧勝後のレースであっても、それに変わりはないのだ。常に過信は禁物な馬。このようなスタンスで、今後は付き合っていくつもりだ。 〈3歳重賞〉 5/4(土) 京都11R 芝2200m 京都新聞杯 戦前から出走馬のレベルが微妙ではないか、と考えられていた1戦。勝った馬に対する一定の評価はしたいが、レッドジェニアルだけでなく、2着のロジャーバローズも含め、ダービー本番で勝ち負けできるレベルにはないだろう。これが私の偽らざる本音だ。 これは青葉賞にも言えることだが、出走権利を取るために、あるいは賞金を加算するために前哨戦を使おうと思えば、ダービーを考えた調整、ダービーを考えたレース運びができなくなる。そうなってしまった時点で、そのレースは前哨戦として扱うことができないのだ。 あくまで前哨戦として出走するのであれば、そのレースに勝つことを目的としてはならない。状態、レースぶり、それ以外の全てのことをプラスとしなくてはならない。 例えば、京都新聞杯からダービー制覇を果たしたキズナは、京都新聞杯を勝つ前の段階で、すでに重賞制覇を果たしていた。仮に京都新聞杯を落としても、ダービーの出走権は持っていたのだ。 ダービーを語ることができる馬は、そのような背景を持つ馬。しかし、今回は違う。ありきたりではあるが、皐月賞組が主役のダービーになると思う。 〈海外競馬〉 5/5(日) チャーチルダウンズ12R ダ2000m ケンタッキーダービー 1位入線のマキシマムセキュリティが降着の憂き目にあった今年のケンタッキーダービー。被害馬が加害馬に先着できたと認定される状況でなければ、着順は入れ替わらない「カテゴリー1」へと移行した当初は、「それではやったもの勝ちではないか」と思ったものだが、今回のように勝ち馬が圧倒的な強さを見せたにも関わらず、その能力に見合った賞賛を受けられない、それが種牡馬としての価値にまで影響してしまうと考えた場合、以前の日本も採用していた「カテゴリー2」の降着基準に対して、「それは競馬の未来のためにならないのではないだろうか」と感じてしまう。 もちろん、被害を受けた馬の言い分が理解できるし、自分の管理馬が不利を受ければ、そのレース内容に文句の一つも言いたくなるだろう。しかし、カテゴリー1の降着基準であっても、NHKマイルCのような降着は存在する。プロと呼ぶにふさわしい方々がジャッジするのであれば、こちらの方がいいような気がした。まあ、あくまで私見であり、参考程度に聞いてもらえばいいことだ。 日本から参戦したマスターフェンサーについても触れておきたい。 直線で見せた脚は素晴らしく、ベルモントSに向けて大きな期待を持った。この馬は日本で最も強い3歳馬でなかったはずだが、それでも遠征に踏み切った陣営の英断には拍手を送りたい。挑戦なくして、結果は得られないということを、改めて感じたレースだった。 個人的に気になっているのは蹄鉄。アメリカならスパイク鉄を履いた可能性もあるが、スパイク鉄に慣れるのは簡単ではない。どのような選択をしたのだろうか? 機会があれば、同馬を管理する角田調教師に質問してみたいと思う。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

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    【4月27日・28日・29日開催】天皇賞(春)、青葉賞ほかレース解説

    〈古馬重賞〉 4/28(日) 京都11R 芝3200m 天皇賞(春) この日、私は京都競馬場のパドックにいたのだが、実際にこの目で見たフィエールマンは「実に柔らかい」。そんな印象を持つ馬だった。柔軟性がある。そんな表現のほうが適当かもしれない。 彼の体型はステイヤー然としたものではなかったが、現代競馬で必要なものはスピード。そして、そのスピードを表に出し過ぎず、コントロールすることが可能な馬であれば、距離は克服できる。そのような馬は往々にして、柔軟性に富んだ、非常に柔らかい体をしているものだ。 そのレースぶりも含め、今回の1戦はポジティブなものが多い。3歳で結果を出したディープインパクト産駒が、古馬になっても変わらずに力を誇示することは稀。彼の産駒はピークが早く来過ぎてしまう印象も持っていた。しかし、フィエールマンはキャリアも浅く、これまでも結果を出し続けてきた現4歳世代の代表とも言うべき馬。今後も見通しは明るいと思う。 だが、それだけで話を締めてしまってはつまらない(苦笑)。ゆえに、今回は私の考える不安材料を、あえて指摘しておきたい。重箱の隅を突くようなものになるかもしれないが、それが本当に的中することもあるのだから。 フィエールマンの強みは、レースの間隔を開けても馬体をしっかりと作れるところにある。今回のレースを見て、そのような解釈をする方もいるだろう。その見解は間違っていないが、私のアプローチは逆。先週の馬体診断でも指摘したことだが、フィエールマンの前肢は曲がっている。連戦に耐えることができるか、と問われれば、私は「微妙なタイプ」と返答すると思う。 もちろん、これまでと同じようにレース間隔を開け、放牧先と厩舎が密な連携を取りながら、仕上げていく分には問題ないだろう。しかし、報道にあった凱旋門賞挑戦に踏み切るのであれば、前哨戦の選択だけでなく、調整の仕方にもひと工夫が必要になってくるはずだ。 レース間隔の詰まるフォワ賞を選択することは難しいだろう。例えば、拠点をイギリスにおいての挑戦を模索するか、もしくは前哨戦なしのぶっつけ。彼のような馬を調教する場合、ニューマーケットの坂路のようなコースが適当になるのかどうか。そのようなことまで頭を巡らせなくてはならない。 前述したように、フィエールマンは柔軟性に富む馬で、このようなタイプであれば、欧州の競馬にも上手に対応してくれるのではないか、と私も期待を寄せている。だが、好走するための要因はレースよりも前。そこにこそ課題がある。 フィエールマンが力を出せる状態で出走できるかどうか。それが一番のポイントになってくるはずだ。 2着グローリーヴェイズも勝ち馬と互角の素晴らしい競馬をしたと思う。この馬もフィエールマンと同じディープインパクト産駒。母系はメジロ牧場にゆかりがある。ステイヤーとしての資質はこちらが上。そんな報道もあったと思うが、正直に告白すれば、この馬の母系が取り沙汰されているほどのレベルにあるのかどうか? 私は疑問に感じていた。 確かにルーツはメジロラモーヌだが、この馬の母父はスウェプトオーヴァーボードであり、母のメジロツボネはスウェプトオーヴァーボードと同じ芦毛であることから、メジロ牧場の特徴であるスタミナを同馬が内包しているかどうかはわからない。そんな疑念を持っていたのだ。 結果、私の心配は杞憂に終わり、グローリーヴェイズは自身の毛色が示すように、母父スウェプトオーヴァーボードの影響が薄い「隔世遺伝」タイプの馬だったわけだが、このような考え方、推測ができるからこそ、血統というのは奥が深く、簡単に答えが出るものでもないということ。 それを再認識できただけでも良かったと考えるべきだろうか。 最後に4着のエタリオウ。鞍上のM.デムーロ騎手にどのような考えがあって、あの乗り方を選択したのか。それは私にはわからない。しかし、現代競馬において、あれだけ離された最後方からレースを進めるという行為は、あまりにもナンセンスだ。 後方一気でも勝ち負けできた時代は、すでに昭和で終わっている。マラソンでもそうだろう。スピード化が進み、ラップタイムが最後まで落ちないレース展開において、少しでもポジションを下げた選手は、追い上げるために無理なペースで走ることを強いられる。それが自分のペースを守った結果であったとしても、勝利につながる選択ではないのだ。 勝者となることができる選手は、最初から先頭集団にいる人間のみ。それがスピード化の進んだ現在の競走スタイル。競走馬の世界も同様だ。全体的な時計だけでなく、レースの上がりも比例して速くなっていることを認識しなくてはならない。能力の高い馬が集まるレースは、その傾向がさらに強くなっていることを考えなくてはならない。 私は常に前で競馬をできる優位性を説いてきたが、それは現代競馬の傾向を考えれば、至極当然のこと。競走馬のスピードは限られている。その持続力も限られている。だからこそ、最後の手綱を任された騎手は、極端なレース運びが必要のない負担を馬に強いていることを認識してほしいのだ。仮に私の管理馬であったなら、怒鳴り散らしていたところだ(苦笑)。 4/29(月) 新潟11R 芝2000m 新潟大賞典 鞍上のD.レーン騎手を私はよく知らなかったのだが、ずいぶんと達者な騎手のようだ。好位から脚を持たす騎乗は、現在の競馬のスタイルに合っている。すぐに結果を出したので、今後は騎乗依頼も殺到するだろう。 ハンデ重賞の結果を受け、GIうんぬんを語るのは早計。私は常にそう考えているが、今回の勝ち馬は5月26日の極端な遅生まれの4歳馬。今後の成長を大いに期待できるはずだ。母父にはサンデーサイレンス。ずいぶんと長きに渡って活躍しているな、と感心させられたとともに、その影響力の強さを改めて知った結果だった。 2着は実力馬のミッキースワローで、3着は売り出し中のロシュフォール。先ほど、ハンデ重賞の結果に一喜一憂しないというニュアンスの発言をしたが、新潟の長い直線は能力がストレートに出やすい舞台。同じハンデ重賞でも小回りのそれよりは、今後の可能性を感じる結果だったと言えるだろう。 〈3歳重賞〉 4/27(土) 東京11R 芝2400m 青葉賞 勝ったリオンリオンと2番手以降にいた馬たち。VTRでレース映像を確認できると思うので、その走りの違いをぜひチェックしてみてほしい。ハナを切ったリオンリオンは、早い段階で耳を立て、リラックスした状態で走っているのに対し、2番手にいたアドマイヤスコール、その後ろのランフォザローゼスは耳を絞っている。舞台はタフな東京の2400m。この差が大きいということを知ってもらいたい。 最終的に2着馬との差はハナ。前述したような状況を考えれば、ランフォザローゼスのほうが能力は上の可能性もある。しかし、仮にそうであったとしても、ダービーでの勝利を期待するのは難しいだろう。 私も管理馬を青葉賞に出走させ、権利を取ってダービーへと向かわせたことがあるが、ダービーまでの間隔が短い青葉賞は、前哨戦として機能させることが、実に難しいレースだ。 海外の前哨戦のように、超スローペースで上がりだけしか走らないのであれば、また違うのかもしれないが、青葉賞は「どうしてもダービーに出したい」と考える陣営が、必死になって調整し、権利を取りにくるレースだ。しかも、東京の2400mは非常にタフなコース設定。内容がハードなだけでなく、馬への負担も相応のものになる。 ゆえに状態を上げることはもちろん、維持することさえも難しい。青葉賞組が振るわない一番の理由は、その日程面にあると私は考えている。しかし、東京開催の時期を早めることは無理だろう。この傾向は今後も続きそうだ。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

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    【4月20日・21日開催】マイラーズC、フローラSほかレース解説

    〈3歳重賞〉 4/21(日) 東京11R 芝2000m フローラS 逃げ宣言をしていた馬が、出遅れなどの不確定要素によって、これまでにない形のスタイルで結果を出すことがたまにある。今回のウィクトーリアもそれに近い内容で勝った馬で、オークスでの好走を考えたとき、逃げ一辺倒のスタイルから脱却するようなレース運びに一定の評価はしたい。収穫のあるレースと表現することもできるだろうか。 しかし、桜花賞組を脅かすほどのパフォーマンスだったかと言えば、そこまでには達しておらず、頭が少し高い面も含めて、本番で主軸にするレベルではなかったように思う。 確かに今年の桜花賞組はマイル前後に適性を持っている馬が多い。勝ったウィクトーリアだけでなく、父がハーツクライの2着馬シャドウディーヴァあたりで勝負になりそうな気がしてしまうだろう。しかし、この時期の3歳牝馬は桜花賞に出走した馬とそうでない馬──もっと言えば、桜花賞で好勝負持ち込めた馬とそうでない馬の差は相当に大きいと考えるべきだ。 例えば、1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーはどこからどう見てもマイラータイプだったが、彼女はオークスでもエアグルーヴの2着に好走した。持っている能力だけで距離を克服できる時期なのだ。 現在、桜花賞は直線の長い外回りコースとなり、以前よりも能力がダイレクトに出るコースへと変貌している。今年も桜花賞組が中心のオークスとなるはずだ。 〈古馬重賞〉 4/21(日) 京都11R 芝1600m マイラーズC 単純に競走馬としての能力も高いダノンプレミアムだが、この馬の1番の良さは「ジョッキーと相談できる」ところにあると私は思う。 スタートした直後こそ行きたがるような仕草を見せるが、ほんの数秒で落ち着き、あとはジョッキーの思ったとおりに競馬を進めることができる馬。ゆえにダノンプレミアムのレース運びには隙がない。展開に泣くような面が一切ないのだから、他陣営は困ってしまう。能力でこれを上回るしかないのだが、そのレベルの馬が現在の日本にどれほどいるのか──。今後もトップクラスの活躍が期待できる。 今回はスローの上がり勝負。32秒台の脚が要求されたが、それにも難なく対応した。前走のようにスタミナを必要とする馬場も苦にしない。ハイペースで流れる展開にも対応してきた実績がある。どのような状況になっても、この馬は大崩れしない。そのように感じさせる馬は、実は非常に少ないものだ。 安田記念でも主役扱いされるだろうが、ここでも大きく崩れないと思う。仮にアーモンドアイや香港のビューティージェネレーションが出走してきても、勝ちきる能力を持っている馬だ。もちろん、アーモンドアイは強いし、単純な瞬発力だけで評価するなら、アーモンドアイのほうが上かもしれない。安田記念はそれを必要とするレースでもある。 だが、ダノンプレミアムも好位から鋭い脚を使える馬。簡単に捕まるとも思えない。ビューティージェネレーションも含めて甲乙は付け難く、読者の方には申し訳ないのだが、評価は「保留」ということで今回はお茶を濁しておく。 馬の仕上がり、当日の馬場の状態など、些細な部分が明暗を分けるだろう。それを吟味したうえでしか、結論は出せないレベルだろう。普通に考えれば、海外遠征後のアーモンドアイ、海外遠征になるビューティージェネレーションよりも、前哨戦を叩いて本番に向かうダノンプレミアムが最も有利な立場。だが、それでも結論は急ぎたくない。 〈古馬重賞〉 4/20(土) 福島11R 芝1800m 福島牝馬S 勝負どころで少し脚をためたこと。これがデンコウアンジュの勝因だろう。最後の切れは素晴らしいものではあったが、直線の長い東京コースでさらに威力を発揮するかと問われれば、それは違うと私は思う。 今回の差し切りはいかにもローカルらしい差し切りであり、競馬を動かしてくれる馬のアシストもあった。そもそも、ヴィクトリアマイルを狙うような馬は東京に近い阪神外回りの阪神牝馬Sに出走しており、今回もそれを証明するかのような少頭数。厳しい意見になるが、本番には直結しないだろう。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

  • 2019年 レース

    【4月13日・14日開催】皐月賞、アーリントンCほかレース解説

    〈3歳重賞〉 4/14(日) 中山11R 芝2000m 皐月賞 1分58秒1の勝ち時計も優秀なら、ラスト600mのラップ構成も優秀。仕掛けが遅れる形になりながら、4着に入ってきたアドマイヤマーズも含め、上位に入った馬たちはかなりのレベルにある。今後の競馬界を背負っていく可能性が高い馬たちと言えそうだ。 その中でも傑出した力を見せたのがサートゥルナーリア。馬群に囲まれる危険を避けた安全策の騎乗をし、直線でも普通に外へと回した。外から差してくる形が初めてだったため、直線半ばでスタンドを見てしまったようだが、それは同馬が厳しいはずのGIの直線で物見をするほどの余裕があった証明でもある。鞍上のムチは叱咤激励のそれではなく、強制の意味合いが強かったというのだから、アタマという着差を持って辛勝と呼ぶことはできない。その正反対にあたる“楽勝”が私の見解だ。 ロードカナロアは素晴らしい種牡馬だ。昨年のアーモンドアイに続き、歴史的な名馬を2年連続で輩出してきた。それも自身のフィールドとは異なる中距離戦で。もちろん、ロードカナロア自身にも距離をこなせる下地があったのだろう。しかし、アーモンドアイとサートゥルナーリアのパフォーマンスと現役時代のロードカナロアがシンクロしないのも事実だ。 私は常日頃から気性の激しい馬、自己主張の強いタイプでなければ、種牡馬として大成することはないと述べてきた。その考えは現在も変えておらず、新しくスタッド入りする種牡馬の判断の基準にしているほど。そのような性格の馬でなければ、後世に血を残すことなどできないのだ。 私の管理馬の最高傑作であるスペシャルウィークが持っていた能力は、数多くの後継馬を残したサンデーサイレンス産駒の中でも屈指のものであると自負している。しかし、仮に種牡馬として大成できないのであれば、それは彼の優し過ぎる性格がマイナスに出てしまったときだろう。そう思っていた。彼はサンデーサイレンス系の馬には珍しいほどの気性の優しい穏やかな馬だった。 シーザリオやブエナビスタといった名馬を出したのだから、種牡馬として成功していないわけではない。そのように言ってくれる方もいるかもしれない。しかし、スペシャルウィークの能力を知っている私からすれば、物足りない種牡馬生活だった。これに関しては、素直に残念と感じている。 しかし、一方でブルードメアサイアーという位置に入ったとき、スペシャルウィークは自分の持っている能力のすべてを発揮して配合相手のサポートをし、ときには自分の個性を出してきてくれるのではないか。そんな願いにも似た私の期待が現実のものとなってきている。これが素直に嬉しい。 サートゥルナーリアの半兄であるエピファネイアはシンボリクリスエス、リオンディーズはキングカメハメハ、秋華賞を勝ったディアドラはハービンジャー。異なる配合相手で結果を残すスペシャルウィークのブルードメアとしての成績は、様々な母系の特徴を引き出した父サンデーサイレンスのそれを見ているようだ。しかも、スペシャルウィークの配合された繁殖牝馬のレベルは、そこまで高いものではなかったのだ。それを考慮したとき、彼の持っていた潜在能力とはどれほどのものだったのか。改めて誇らしく思う。 アーモンドアイの活躍は、私の管理したフサイチパンドラの娘ということで、素直に嬉しかった。スペシャルウィークの血を受け継ぐ馬ということで言えば、今回も同じような嬉しさがある。だが、それぞれのパフォーマンスを見たとき、アーモンドアイはフサイチパンドラに似たところがないが、サートゥルナーリアにはそれがある。2400mという距離への適性の高さで言えば、サートゥルナーリアのほうが上だろう。当然ながら、ダービーでは断然の主役になると考えている。 2着のヴェロックスも素晴らしい馬だ。ジャスタウェイの産駒ではあるが、胴が伸びた馬体からモンズーンがいる母系の影響が強い馬と私は認識している。距離延長にも対応できるだろう。しかし、これだけの馬をそれほど高くない価格で競り落とす金子オーナーの眼力には敬服する。あれほどの相馬眼を持つ方は世界中を見渡しても、数えるほどしかいないのではないか。ちょっとした調教師よりもはるかに上と感じることがあるくらいだ(苦笑)。 3着のダノンキングリーはディープインパクト×ストームキャットの黄金配合。ゆえに注目し続けているのだが、前記した2頭と比較したとき、距離延長は決してプラスになるタイプではない。能力が高いので、それなりの競馬には持ち込めるだろうが、ダービーでの逆転は難しいと思っている。マイルから2000mまでの馬かもしれない。 4/13(土) 阪神11R 芝1600m アーリントンC ペースを上手に落としたイベリスが逃げ切り勝ち。ロードカナロア産駒の素晴らしさをここでも誉めなければならないが、勝ちタイムの1分34秒2を見たとき、この数字ではNHKマイルCでの上位争いを期待できないだろうと感じてしまった。 このレースと桜花賞の1000mの通過タイムは0秒4差。似たようなペースだった桜花賞の勝ちタイムは1分32秒7で、この素晴らしい時計をマークしたグランアレグリアがNHKマイルCには出走してくる。この時計を単純に計算すれば、桜花賞と今回の1戦の差はおよそ10馬身。逆転可能な数字でないのはもちろん、善戦を期待ことすら難しいレベルの差があることを理解してもらえるだろうか。 しかも、逃げることが好走の要因になるイベリスは、グランアレグリアの目標になってしまう馬だ。長い直線の東京で、これ以上にペースが上がる競馬を想定したとき、2着以下の馬のほうが、まだ望みはあるかもしれない。もちろん、グランアレグリアどころか、皐月賞4着だったアドマイヤマーズにも先着できる可能性はかなり低そうなのだが…。 〈古馬重賞〉 4/14(日) 阪神11R 芝1800m アンタレスS GIの裏開催となり、どことなく地味な印象もあった1戦だが、出走してきた馬のレベルはそれなりで、実際に人気を集めた馬が上位を争った。先につながる1戦であったと思う。 勝ったアナザートゥルースは6番人気の5歳セン馬だが、チャンピオンズCに東京大賞典、JBCクラシックなどを勝ったサウンドトゥルーの半弟という血統背景を持ち、過去の成績は【6.5.1.3】と崩れないタイプでもあった。その血統から舞台を交流重賞に移しても問題ないはず。ダートの中距離戦では今後も面白い存在となりそうだ。 ちなみに同馬は右側だけのブリンカーを着用。競馬に影響するレベルではなかったものの、内側へとモタれてしまいそうな雰囲気の走りだったのは確か。馬具の効果も出た1戦と言えるのではないだろうか。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

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    【4月6日・7日開催】桜花賞、阪神牝馬Sほかレース解説

    〈3歳重賞〉 4/7(日) 阪神11R 芝1600m 桜花賞 今年の桜花賞も現地で観戦。パドックだけでなく、装鞍所から馬の気配を確認させてもらったのだが、勝ったグランアレグリアに関して正直に言えば、「歩様が少し硬いな」。そんな印象を持った。 彼女の母父タピット。その影響もあるのかもしれないが、いかにもディープインパクト産駒といった軽さ、しなやかさを感じなかったのは確かだ。これで大丈夫だろうか?と思ったほどで、多くの競馬ファンが見たであろうパドックでの雰囲気も決して誉められるものではなかった。「少し気持ちが乗りすぎているのではないか」。そんな感想を当初は思ったものだ。 だが、テンションが上がり、体をせわしなく動かしたことが良かったのか、パドックを周回するごとに硬さがほぐれていった。本来、マイナス要因であることが、プラスに働くこともあるから、競馬はわからないものだ。 すでに結果はご存知と思うが、グランアレグリアのスピードは他の馬のそれを明らかに凌駕していた。1000m通過が59秒のスローペース。道中で行きたがるような面を見せたのは、彼女自身のスピード能力が傑出していたらからで、それはダノンファンタジーも同様。だが、どちらも我慢は利いていたと思う。 ゆえに2頭の着差は単純な能力の差。勝ったグランアレグリアはNHKマイルCへ向かい、ダノンファンタジーはオークスへ行くようだが、2頭の今回のレースぶりを考えたとき、前者は距離を考えてのベストチョイス。後者にとっての2400mは適性よりも明らかに長い。「この時期の3歳牝馬同士なら…」という注釈を味方とし、絶対能力で勝負する形になりそうだ。 レースの運び方次第では2着以下の着順は変わっていた。それが今回の印象。すなわち、グランアレグリアの抜けた3歳牝馬路線は“混戦”ということになる。桜花賞上位組に忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユー、フラワーC勝ちのコントラチェックの2頭を加えた5、6頭がオークスで覇権を競うことになりそうだ。 4/6(土) 中山11R 芝1600m ニュージランドT 懇意のオーナーの所有馬ワイドファラオが勝ってくれた。嬉しいレースではあったが、桜花賞馬のグランアレグリアが出走してくるNHKマイルCで好勝負できるかどうかとなると…。さすがに厳しいと思う。 ワイドファラオはスタートの速い馬と聞いている。ゆえに今回は中山の最内枠が追い風になったという印象だ。1000m通過が60秒3。マイル重賞とは思えないスローペースも大きかった。スタートしてすぐに耳を立てていたくらいなのだから、馬への負担はほとんど掛かっていないだろう。それが直線でのひと伸びにつながったわけだ。 しかし、次のNHKマイルCで今回と同じような先行策を取ったとしても、グランアレグリアやアドマイヤマーズなどの押し上げは速い。楽に行かせてもらえないときにどうなのか? 父はヘニーヒューズ。その血統から芝での瞬発力はそこまで期待できない。私の予想を超えるスピードと、その持続力なしに勝利を得ることはできないだろう。 〈古馬重賞〉 4/6(土) 阪神11R 芝1600m 阪神牝馬S 中山牝馬Sで力を出せなかったミッキーチャームが、阪神に戻ってきた1戦で重賞制覇を達成。パドックでの気配の違いを考えれば、長距離輸送が大きな負担になる馬であることが明白になったと思う。 能力が高く、競馬も上手な馬。本来であれば、ヴィクトリアマイルの有力候補を取り上げるところなのだが、それができないのも長距離輸送に不安を残しているため。なによりも当日の気配に注目したい馬だろう。 スローペースになり、道中の位置取りが明暗を分けた印象。勝ったミッキーチャームから最下位のワントゥワンまでは0秒6以内に収まってしまった。ゆえにレースの着順にはほとんど意味がない。圧倒的な支持を受けながら、8着に敗れたラッキーライラックは上手な競馬ができなかった。今回の1戦は度外視していいだろう。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

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    【3月30日・31日開催】大阪杯、ドバイミーティングほかレース解説

    〈古馬重賞〉 3/31(日) 阪神11R 芝2000m 大阪杯 このレベルのメンバーが集合し、1000m通過が61秒3のスローペースになれば、当然ながら、距離ロスの少ない内枠の馬のほうが有利になってくる。実際、上位は内枠の馬が独占し、外を回った馬はことごとく伸びを欠いた。枠番の影響が小さくなかったレースと言えるだろう。 私が期待していたブラストワンピースは最も外を回る形での6着。パドックでのイレ込みが目立った当日の気配を考えれば、内枠でスムーズな競馬をしていたら勝てた──とまでは言えない。しかし、あらゆる意味で展開不向きの1戦になってしまったことも確かだ。このレースだけでは見限れないと思うし、条件の合うレースであれば、再びタイトル奪取の日が来ていいと思う。 逆に2着のキセキはパドックでの雰囲気が良かった。好勝負必至の状態に見えたのだ。仮にキセキの本質である“速いラップでの逃げ”をしていたとしたら、今回のような結果に終わったかどうか──それはわからない。しかし、同じGIの2着であっても、驚愕のレコードタイムを演出したジャパンCのときのような迫力を、今回のレースで感じることはできなかった。これは確かだ。速いラップを刻む形がいいのか、それとも東京のような広いコースのほうがいいのか…。いずれにしろ、この馬は5歳でも5月の遅生まれ。まだ成長を期待してもいいはず。次走に期待したい。 さて、最後になるが、勝ったアルアインについて述べておきたい。どのような展開の、どのような枠でも勝ちきる馬だったのか?と聞かれれば、ほとんどのファンが「ノー」と答えるだろう。様々な要因が噛み合った結果の勝利と私も思う。 しかし、一方で早熟のレッテルを貼られやすいディープインパクト産駒のクラシックホースが、古馬となってからもGIを勝った。この事実から目を背けてはいけないと私は考える。キセキと同じく、この馬も5月の遅生まれ。本来、本格化が遅いはずの馬であるはずなのに、皐月賞を勝っていた背景を考えれば、今回の勝利も驚きに値しないだろう。突き抜けた強さを見せる馬ではないが、大きく崩れることなく、しっかりと走ってくる。今後も状況次第で、次のタイトル奪取の可能性もあるはずだ。 3/30(土) 中山11R 芝1600m ダービー卿CT 勝ったフィアーノロマーノは南半球産の外国産馬で、同じ年齢の馬よりも生まれが半年遅い。現在こそが成長期と言えるかもしれない。2着のプリモシーンは3歳1月の段階で重賞を勝っている馬だが、この馬の生まれも4月27日と通常のそれよりも遅め。早熟タイプではなく、古馬になってから力を付ける可能性が高かった馬──。そんな認識を、まずは持ってもらいたい。競走馬の将来性を見るとき、生まれは大切なファクターなのだ。 今回の1戦に関して言えることは三つ。一つめが前述した生まれの問題。彼らは古馬になって、さらに成長の期待できる遅生まれで、次走以降も注目をし続けなければならない存在。所詮はハンデGIII…と軽視できない理由でもある。 二つ目は枠順。今回の1戦に関して言えば、これが上位2頭の明暗を分けたと言っていい。何度も繰り返してきたことだが、中山のマイルは枠の影響が非常に強く、1枠2番という枠番の恩恵があったからこそ、あの絶好位をフィアーノロマーノは取ることができた。時計の速い決着であったからこそ、距離のロスがないレース運びが求められるのだ。 三つ目は前述した時計の速い決着。瞬発力勝負よりも厳しい流れを好むファストネットロックの産駒にとって、1分31秒7という速い時計の決着は最適だった。2着プリモシーンの母父もファストネットロック。デインヒルの血は今回のような厳しいラップ構成を得意とする。これは覚えて置いて損のない知識だ。 〈ドバイミーティング〉 ドバイミーティングのいくつかについても簡単に触れておきたい。 まずはドバイターフを勝ったアーモンドアイ。抜け出すまでの手応えに対し、ムチを入れてからの反応と最終的な着差は目立つものではなかった。これをどう捕らえるかは見解の分かれるところだろうが、ドバイに遠征した経験がある立場の人間として言わせてもらう。あれは“楽勝”だ。 今回、アーモンドアイにとって重要だったことは、海外に遠征しても馬体を減らしたりせず、日本にいるときと同じ精神状態でレースへと向かい、走ることができるかどうか。その確認であり、調教映像からパドック、競馬に向かうまでの一連の流れを見て、私が改めて感じたことは「心技体の揃った馬」。アーモンドアイは海外でも力を出せる馬ということを知ったことが大きいのだ。 ムチを入れた段階で、彼女の勝利はほぼ確定していた。その後の無駄な加速は必要ない。前に馬がいれば、さらに加速していただろう。心技体の揃った馬は無駄な走りはしないものだ。 例えば、シーマクラシックに出走したレイデオロを見てほしい。レイデオロが強い馬だが、あの馬が“心”の部分が足りない。環境の変化に順応することが難しく、パドックでも騒がしい。なので、歯車が少し狂ってしまうと力を出せずに終わってしまう。それが一流馬と超の付く一流馬の差ということだ。 2着ヴィブロスは海外遠征向きの性格をしているのだろう。一昨年にこのレースを勝ち、昨年と今年が2着。香港マイルでも2着に好走している。日本の競馬以上の素晴らしい成績だ。このような馬の選択肢が増えたという意味でも、海外へのチャレンジが増えることはいいことと私は思う。 ゴールデンシャヒーンのマテラスカイ。アメリカのスプリンターを相手にスピード負けすることのない2着は胸を張れる。あの馬の父はスペイツタウン。血統の力を改めて思い知った。 ドバイシーマクラシックはシュヴァルグランが2着、スワーヴリチャードが3着、レイデオロは6着だった。力量差はほとんどないはずの3頭の明暗を分けた理由は、前述した異なる環境に対する順応性の差。これでレイデオロが一歩見劣った。上位2頭の差は位置取りだろう。さらに言えば、2着のシュヴァルグランは勝ったオールドベルシアンの位置が取りたかったはずで、このレベルになると、わずかな差が結果に響いてくるということ。ビュイック騎手のレース運びが絶妙だったのだ。 『アカデミック連載 -最強の競馬学-』『馬体診断 -鬼才の眼 フィジカルメソッド-』『血統診断 -白井式ブラッドマニュアル-』

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